Koki,と木村拓哉

 木村拓哉と工藤静香の次女・Koki,がまたもや炎上騒ぎを起こしている。

「問題視されたのは、7月5日に更新した彼女のインスタグラムです。静岡県熱海市の土石流災害を思ってか“これ以上被害が出ませんように祈っています”とのコメントを寄せつつも、同時に『ルイ・ヴィトン』の高級バッグを手に持ってアピールするような画像をアップしたのです。

 この投稿がネット上で反感を買い、“不謹慎”“非常識”などと批判を浴びています。何かと標的にされやすいKoki,だけに過剰反応にも思えますが、自身もここまで叩かれるとは思いもしなかったのでは?」(スポーツ紙記者)

 3月には『ヴァレンティノ』のPR動画に出演するも、着物の帯を踏みつける演出に「日本文化の冒涜(ぼうとく)」と炎上した経緯がある。これに関しては「言われた仕事をしただけ」と擁護する声もあったが、今回は自身の発信だけに容赦はなかった。

 さらには2020年7月に熊本県を襲った豪雨災害の際にも《みんなが無事でありますように、早く全てが良くなることを祈っています》とのコメントとともに、『コーチ』の服を纏(まと)う笑顔の自撮り画像をアップしていたことも掘り起こされる始末。

“リスク管理”をする人がいない

 Koki,が“過ち”を犯してしまった背景に「彼女を取り巻く環境に問題がありそう」とは大手芸能プロダクションのチーフマネージャー。

“インフルエンサー”のKoki,さんが、この日にヴィトンのバッグ画像を公開することは前々から決まっていたのでしょう。そこに、彼女は悪気なく災害へのお見舞いの言葉を添えた、というのが実際のところだったのかなと。

 ただ問題は、インスタを更新する前に“これはマズいのでは?”“炎上するかも?”とストップをかける、リスク管理を行う人間が誰もいなかったのか、ということです」

 モデルデビュー後はハイブランドのアンバサダーを務め、世界を股にかけて活躍するKoki,だが、まだまだ社会経験に乏しい18歳の未成年だ。もしかすると彼女自身、何が悪いのかもわかっていないのかもしれない。

「本来ならば芸能事務所が若いタレントさんを預かる場合、担当マネージャーや先輩タレントらが“教育係”を務めるのですが、彼女が所属するのは静香さんの個人事務所。SNSの担当者がいるとしても、マネージャー的な立ち位置とされる、母親の静香さんに監督責任があると思います」(前出・芸能プロチーフマネージャー)

 自ら車を運転して仕事場に送り届け、現場でもKoki,にピッタリと寄り添っているという静香。たしかに実質的なマネージャーと言えよう。

炎上騒動の発端になったKoki,のインスタ(@kokiより)

「パートナーであるハイブランドが絡んだインスタの更新スケジュール管理や、コメントのチェックも静香さんが管轄する仕事でしょう。裏を返せば、リスク管理を怠ったのは彼女とも言えますし、娘と同様に“何が悪いのか”をわかっていない可能性も……。

 ご主人の木村さんは、そのあたりは昔からかなり用心深いと言うか、危(あやう)きには近づかない“Mr.リスク回避”とも言える方なんですが……。父親として娘の活動をサポートしていないのでしょうか」(前出・芸能プロチーフマネージャー)

常にリスクを避けてきた木村

 SMAP時代から大きな不祥事やスキャンダルを起こすことなく、国民的スター・キムタクのイメージを守ってきた木村。それこそ彼には、下積み時代より行動を共にした“I女史”という優秀なマネージャーがついていた。

「当時のジャニーズさんといえばタレントの教育に熱心で、“アイドルは常に見られていると思え”とプライベートでの行動に責任を持つことを口すっぱく教えていたそう。特に大ブレイクしたキムタクについては、Iさんがつきっきりで仕込んでいたとか。

 もともと硬派な性格もあったのでしょうが、女性との密会現場をキャッチされたことはなく、と言うよりもリスクを察知してか、お誘いにまったく乗らなかったといいます。交際に関しては元カノ“かおりん”や、後に結婚した静香のみと本命ばかりで“スキャンダルが撮れない”と張り込みカメラマン泣かせだったそう(笑)」(芸能リポーター)

 SMAPの独立、解散騒動においても、木村の“察知”が働いたとも言える。I女史やメンバーとたもとを分けた後は、一時は著しく人気を落とすも、その後はV字回復して全盛期に迫るほどの活躍ぶりを見せ、この6月には新たに大正製薬『リポビタンD』CMキャラクターにも起用された。

「かたや、ここにきてようやく地上波への出演が目立ってきた『新しい地図』の3人、そして昨年3月にジャニーズを退所した中居正広ですが、当初に描いていたような活躍にいたっていない印象を受けます。元SMAPメンバーの現在地をくらべると、活躍の場こそ異なりますが、独立というリスクを避けたキムタクの選択の正しさを見せられているように思えるのも事実です」(テレビ局ディレクター)

 ならば、それほどの能力に長けた木村が、危ういインスタを更新しようとするKoki,に「ちょ、待てよ!」とストップをかけてもいいものだが……。「理由はいくつか考えられます」とはジャニーズ事情に詳しい芸能ライター。

2021年1月3日、Cocomiの“オケデビュー”に付き添った工藤静香とKoki,

「まず、木村さんが“SNSに疎い”ということ。『LINE』を始めたのもここ数年のうちで、撮影現場で共演者に使い方を教えてもらっていたといいます。そして昨年5月に開設したインスタですが、私服の自撮りや愛犬たちの写真、またお仕事の報告ばかりで、コメントも日常の話ばかり。でも、これこそが無駄な炎上を防ぐ、正しい使い方とも言えます。

 一方で、“インフルエンサー”のKoki,さんはインスタ更新するのも大事なお仕事。少しでもブランドのイメージが高まるように気の利いたコメントを考えて、良かれと思って投稿しているのかもしれません」

静香に物言えない木村

 そして、モデル・Koki,の“プロデューサー”である静香に「ちょ、待てよ!」と止められない木村もいるのだとか。

「音楽家を目指した娘に、芸能界という別の道を示したのは静香さんだと思います。インターナショナルスクールなどの進路や教育に関して、率先して調べて情報収集してきたのも母親だと言いますからね。その点では、木村さんは娘たちを応援こそするものの、静香さんのやることに口を挟める立場にはないのかもしれません。

 事務所には、静香さんを長年支えてきた大ベテランの敏腕マネージャーもいて、Koki,さんの成長を見守りつつサポートしていますが、IT関連には詳しいとも思えません。静香さんはマネージャーである以上に、母親であるがために、娘かわいさに周りを顧みずに少々“暴走”気味になっているようにも見えます」(前出・芸能ライター)

 炎上騒動もなんのそも、翌7月6日には『ブルガリ』のバッグを手におどけた表情をインスタで公開したKoki,。木村がいくらリスクを叫んでも母娘には届かない、あきらめの境地にいるということか。