原田龍二(右)と妻・原田愛(左)

 イケメン俳優なのに、全裸での体当たり仕事、不倫騒動と、世間に衝撃を与え続ける男・原田龍二。今回は、いちばん謝るべき人である妻とのCM共演! いったい何を考えているのか。そして、共に歩んできた妻は―。直撃インタビュー!

私が出ることで喜んでいただけるなら……

 約2年前、文春砲を被弾した俳優・原田龍二(50)。以来、反省の旅路を歩みながら家族と向き合い、仕事に打ち込む日々を送っている。本誌で連載中の対談企画でも、人生の先輩などと言葉を交わしながら“反省とは何か”、その答えを探し続けている。

 そんな原田がなんと、山本漢方製薬の「大麦若葉」のCMで“夫婦共演”を果たした。普通ではまず考えられないことだが、原田夫妻はいったい何を考えているのか……原田龍二とその妻・愛さん(48)を直撃した。

山本漢方製薬の山本整社長から『今度はご夫婦で共演しませんか?』という連絡を直々にいただきました。僕が不祥事を起こしたあとも継続してCMに起用していただけただけでもありがたいのに、まさかこんな形でオファーが来るとは……。内心『それやっていいの!?』と、ツッコミを入れちゃいました」(原田)

 初めこそとまどっていた愛さんも、最終的には了承。夫婦での共演が実現した。

2年前は本当にご迷惑をおかけしたので、私が出ることで喜んでいただけるなら……と、お受けしました」(愛さん)

 仕事面でも夫を支える、まさに内助の功。さらに、CMの記者発表会は原田が謝罪会見をしたTOKYO MXで行われたことも大きな話題を呼んだ。

「私も昔は芸能活動をしていましたが、撮影現場は本当に久々だったので緊張しました。彼はとても落ち着いて演技していたので『さすが俳優さんだなあ、頼りになる!』と感心しましたね」(愛さん)

原田龍二(右)と妻・原田愛(左)

 思いがけない妻からの褒め言葉に「そりゃ30年やってるからね……。本当なら主演男優賞とってないとダメなんだから!」と照れ笑いする原田。愛さんにとって、働く夫の姿を間近で見る貴重な機会になったようだ。

 そんなふたりの出会いは約30年前、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)内の再現ドラマでの共演がきっかけだった。

「撮影の待ち時間に、私がウォークマンで大好きなレゲエ音楽を聴いていると『何聴いてるの?』と話しかけてきたのがパパ(原田)でした。それから彼が自分の好きな曲を録音したカセットテープを貸してくれて、距離が縮まりましたね」(愛さん)

「結婚するならこの人しかいない」

 一方の原田は、当時のことをあまり覚えていないという。

「デビューしたばかりで演技経験もゼロだったので、セリフを覚えるので精いっぱいでした。その話を聞いて、よく女性に話しかける余裕があったな、と思います。そのときは友達どまりでしたが、その後、学園ドラマ『キライじゃないぜ』(TBS系)で共演した際に、僕から交際を申し込みました」(原田)

 晴れて交際がスタートしたものの「まさか本当に結婚するとは思わなかった」と、愛さん。その理由のひとつが10年の“長い春”だ。

付き合い始めてすぐに『結婚しよう』と言われたんですけど、私自身、20代前半での結婚はあまり実感が湧かなくて、気づくと10年たっていました。それに、口では『結婚しよう』と言うんですけど、具体的に進まない。それもズルズルと続いた原因かも

 愛さんは「今思うと結婚詐欺みたいでしたね」と笑う。

「僕は『結婚するならこの人しかいない』と思っていました。でも、仕事が忙しくて結婚するタイミングがわからなかったんですよ。自分でも根性がないなと思いますが、亡くなった義理の母にも『どうするの?』と詰められていました。結婚詐欺にならなくてよかった(笑)」(原田)

原田龍二(右)と妻・原田愛(左)

 また、交際中に原田さんが出演した『世界ウルルン滞在記』の体験も、彼の“結婚観”に大きな影響を与えることに。

「裸で生活するタイの山岳民族やモンゴルの遊牧民と共同生活を送ったとき、自分の中の価値観が一変したんですよね。彼らの結婚は一族の中で“契り”を交わすだけなので、婚姻届とか結婚式とか、日本的な結婚の概念に違和感を覚えるようになりました」(原田)

 タイで裸になった原田が日本らしい“結婚観”も脱ぎ捨てた結果、入籍はしたものの、結婚指輪は購入せず、結婚式も挙げなかったとか。愛さんに不満はなかったのだろうか?

「たしかに、いろいろ思うところはあります(苦笑)。ただ、彼はウルルンに出るたびにどんどんたくましくなって帰ってくるので、そこに惹かれ直した部分もありますね。現地の人と裸で交流する彼をテレビで見たときは『一応二枚目俳優なのに全裸になってる!』とハラハラしましたが、今は脱ぐのも仕事なので(笑)」(愛さん)

もう一度、一緒に歩いてみようと思いました

 最近では、豪快な脱ぎっぷりをメディアで披露する原田さんの勇姿に対し「仕事がんばってるな」と生温かく見守っているそう。

「何より、普通なら恥ずかしくてできないようことを勢いよくやるのは、男らしくていいですよね。まあ、男らしさが行きすぎて2年前の騒動につながったのかもしれませんけど……」(愛さん)

 時折のぞかせる愛さんの毒舌には、さすがの原田さんも苦笑い。普段の朗らかな関係がうかがえる。

「彼と結婚してよかったと思うのは、やっぱりふたりのかわいい子どもに恵まれたことですね。家では娘の子分状態ですが、パパと娘でふざけ合っている様子を見るのは楽しいです」(愛さん)

 そして、今年高校を卒業した息子さんはサッカーを学ぶためアメリカの大学に進学。新天地での生活をスタートさせた。

「子どもたちはふたりの財産。財産のひとりがこれからどう輝いていくのか本当に楽しみですね。アメリカでいろんなものを吸収してほしい。僕は日本でサッカーボールを見つめながら応援します」(原田) 

2002年、長男が生まれたころの原田龍二

 そんな仲睦まじい原田家に訪れた最大のピンチといえば、やはり2年前の不倫騒動。長年連れ添った夫の不貞に対して、愛さんが放った第一声「原田、アウト〜!」は、名言として語り継がれている。

 場合によっては試合終了になりかねないギリギリの状況だったが、愛さんは試合の続行を選んだ。

出会ってからの30年の日々をひっくるめての“アウト”でしたね。もちろん離婚も頭をよぎりましたが、これまで家族のために働く姿も見てきたし、子どもたちへの愛情の深さもわかっていたので、もう一度、一緒に歩いてみようと思いました」(愛さん)

 そして原田は「彼女がいなければ、今もくすぶっていたと思う」と、自戒を込めて語る。

「あれから2年がたち、今やっとスタートラインに立てたという心境です。これから何年かかるかわかりませんが、自分で泥を塗ってしまった原田龍二の看板をピカピカに磨いて、妻と子どもたち、迷惑をかけてしまったみなさんに恩返しをしたい。本当に彼女と結婚してよかったです!」(原田)

 原田が家族への感謝を伝えると「じゃあもっと大切にしなきゃね」と、笑顔を見せる愛さん。

 夫婦の形は十人十色。結婚20年目を迎えてリスタートを切った原田夫妻から、今後も目が離せない。

●原田龍二(はらだ・りゅうじ)……1970年、東京都出身。第3回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで準グランプリを受賞後、トレンディードラマから時代劇など、さまざまな作品に出演。現在は俳優業にとどまらず、バラエティーや旅番組に多く出演し、活躍の幅を広げる。芸能界きっての温泉通、座敷わらしなどのUMA探索好きとしても知られている。現在、YouTubeチャンネル「ニンゲンTV」を配信中!

原田愛(はらだ・あい)……1973年、神奈川県出身。中学時代から芸能活動を始める。原田と交際を機に芸能界を引退。2001年に入籍。長らく専業主婦だったものの、今回の山本漢方のCM撮影を機に、30年ぶりに芸能活動を再開。

《取材・文/大貫未来(清談社)》