かつみ・さゆり

 夫婦漫才コンビとして人気のかつみ・さゆりのおふたり。なんと、今年、夫のかつみさんは58歳、さゆりさんは52歳に!!! まさに「ボヨヨ~ン!」ものの、驚異的な若々しさなのだ。

 そして今、特に話題なのが、さゆりさんのすらりと伸びたきれいな脚! 本人いわく、「若いころは、それほど美脚とか言われたことはなかったんです。それが50歳になるくらいから急に言われ始めて」だそう。そんな気になる“美脚の作り方”は、昨年始めたYouTubeでの配信「かつさゆのボヨヨンチャンネル」で大公開中とのこと。さっそくのぞいてみると……。

“ちょい足し”でできる美脚のレシピ

「【美容ヨ~ン#3】さゆり51歳これをやったら美脚になった!超簡単マル秘美脚法を伝授!!」というタイトルがつけられた動画の再生回数は、現時点で268万回超! さゆりさんが、これまで日々の生活の中でやってきた“ちょい足し美脚法”を実演しながら解説するというものだ。

YouTube「かつさゆのボヨヨンチャンネル」より。さゆりさんが普段やっている美容法やスタイル維持のコツが紹介されている

 例えば、エレベーターに乗っている間に行うストレッチ。

「まず、つま先立ちはマスト。そのとき足の外側ではなく、親指のほうに重心をかける感じで。コレ、めっちゃ重要! そしてお尻はキュッと上げて、で、(エレベーターに)人が乗ってこないときは、つま先立ちのまま片脚を後ろにグーッと上げ伸ばして、伸ばし切ったところでキープします! こうすることで、太もも尻(太ももの裏側)が引き締まるので、その分、脚が長く見えるんです!」

 このほか、歯みがき編、ハイヒール編、おそうじ編、お風呂編と、シーン別にさゆり流の美脚方法が具体的に紹介されている。いずれも、それほど気合を入れなくても始められそうなものばかり。この程度で本当に脚やせするかなあ、とは思うものの、インスタグラムに毎日のようにアップされるさゆりさん自身の美脚が、何よりの証拠かも!?

借金生活が若さをもたらした?

 そんなさゆりさん、夫婦で億を超える借金を返済中……というのは、普段漫才のネタにしているとおりだが、「もしかすると、その借金生活こそが、今の若々しさを保てている秘密なのかもしれない!」と考えているそう。キーワードは、サーチュイン遺伝子。別名長寿遺伝子。これが活性化することで、寿命が延びたり、アンチエイジングにつながるといわれている遺伝子のこと。

インスタグラム@katsumisayuri_sayuriより

 さゆりさんが、この遺伝子のことを知ったのは、10年近く前に放送されたNHKの番組。紹介されていたのは、「食べ物を欲しがるままに与えたサルと、腹七分目しか与えなかったサルを28年かけて観察した結果、後者のほうが若々しさを保っていた。飢餓状態に陥ると、普段は休眠状態にあるサーチュイン遺伝子のスイッチがオンになって活性化した結果だと考えられる」という内容。

 そこで思い出したのが、お金がなくて十分に食事をとれなかった時代のこと。つまり、「実験のおサルさんよりもずっと長い間、しょっちゅうおなかをすかせていたから、(サーチュイン遺伝子がオンになって)私たちはあんまり老けた感じにならないのかも」と……。こちらも、どこまで本当なのかはわからないが、やっぱり奇跡的に若々しくてお元気なふたりを見るにつけ、説得力が出てしまうから不思議だ。

 それにしても、このふたりを見ていると、ビシビシ伝わってくる幸福感。あの底抜けの明るさやプラスのオーラが、50代を元気で過ごす何よりの秘訣なのかもしれない。

さゆり 1969年生まれ、兵庫県出身。2000年より、夫のかつみ(1963年生まれ、京都府出身)とともに、夫婦漫才コンビ「かつみさゆり」として主に関西ローカルのテレビ局を中心に活動。ボケ担当。髪飾りを両手で引っ張って「ボヨヨ~ン」というギャグで人気を得る。今年は銀婚式。

《取材・文/八坂佳子》