押切もえ、蛯原友里

 6月15日放送の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)に出演した第二子妊娠中(※出演後の7月に出産)のモデル・タレントの押切もえ(41)の顔が激変していると、ネットが一時騒然となった。

 いつもの印象と違うパンパンの顔に《キレイだけども…私の知ってる押切もえではなかった》《誰だか分からないレベルだった》と動揺する人が続出する事態となった。

 一方、女性ファッション誌『AneCan』(小学館・2016年に休刊)でトップモデルとして押切と双璧をなしたモデル・タレントの蛯原友里(41)は、20代の自身の写真と今の自分を並べた写真をインスタに投稿すると《エビちゃん全く変わらない》《美貌が変わってないのが神!》など大きな反響が。またネットニュースのインタビューでは「年齢を重ねるのは楽しい、老いは怖くない」と言い切る強気発言も。

 それぞれ結婚、妊娠、出産を経たカリスマモデルの二人はどう変わり、変わらないのか? 「整形ポリス」こと、有名人の顔やボディ、プチ整形疑惑にまで鋭く目を光らせている、ネットウォッチが趣味のOL・プラ美と美容ライター・イム子のアラフォーコンビが「カリスマ美人たちのエイジング問題」を調査!

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プラ美:あっ! クローゼットからエビちゃんプロデュースの『サマ〇〇タ〇〇』のバッグがでてきたわ!
 
イム子:いろいろと懐かしワードで攻めてきたわね。という私もこの間、もえちゃんプロデュースのマンション、見てきちゃった♪

プラ美:えっ? 洋服とかじゃなくてマンション? さすがもえちゃん、すごいわね。『Popteen』のギャルモから『AneCan』のトップモデルになって、結婚してママになったらマンションまでプロデュースとはさすがカリスマ! ……なんだけど、知ってる?

イム子:悪口を言いだす前のブス顔がすごいけど、なにが?

プラ美:この間もえちゃんの顔面変化とエビちゃんの強気発言が話題になったこと! グフフ!

イム子:仕方ないわよ。美人モデルもアラフォー世代! お顔の曲がり角だもん。でもきっとなにか対策をしているはず……。よし、いつも通り調査よ!

今回のターゲット: 押切もえ&蛯原友里
「40代になったカリスマモデルの顔面変化を分析」

回答者:美容整形外科『高須クリニック』 日下志 厳(ひがし・つよし)医師

イム子:それぞれお若いころから同世代の憧れでカリスマモデルの押切もえさん、蛯原友里さんですが、先生から見ておふたりの20代から40代にかけての顔の変化はいかがでしょうか?(と写真を見せる)

押切もえ(写真左から2006年・27歳、2019年・40歳、2021年・41歳※本人のインスタグラムより)

日下志先生:お二人とも文句なしに美しいですが……まず、押切さんはとても痩せた! ダイエットしたのか、エラ部分を細くするために「ボトックス注射」をされたのかわかりませんが、顔がとても痩せましたね。お二人とも身体は若いころからかなりスリムでしたが。しかし、押切さんは顔が痩せたことで目の上も痩せて、30代後半には窪み目になった印象です。そのせいか、二重の幅が目立つようになりましたね。鼻筋もシュッとしたような?

加齢とダイエットが重なると要注意

イム子:子どもを産んでも、いくつになってもスリムでいたい! というのは女性ならほとんどの方が望むことですが、顔が痩せるとやはり老けて見えるものでしょうか?

日下志先生:ハイ、やはり若々しさはハリや丸みですからね。それに加齢と痩せがWで来ると、シワが目立ちやすくなるので要注意です

イム子:確かに押切さんはちょっとシワが目立ってきた印象ですが、このような場合はどんな対処法があるのでしょうか?

日下志先生目尻など表情シワをとるには「ボトックス注射」がおすすめです。ただしやりすぎると表情が固くなるので注意を。あとはゴルゴライン(目頭から斜め下に伸びる線)、ほうれい線、頬の段差解消には「ヒアルロン酸」を注入かな。頬骨の上下にヒアルロン酸を入れ、ソフトなリフトアップ効果を出す施術も人気ですよ。

イム子:押切さんは特にモデルであるという自負から、体型維持にはストイックな印象です。しかしそれがシワや老け顔を招くなら、ダイエットもほどほどにしたほうがよさそうですね。

アンチエイジング対策は“程よく”が大切

日下志先生:そうですね、ある程度の皮下脂肪は皮膚のハリに欠かせません。一方で蛯原さんは一貫して印象が変わらず、若々しさを保っていますね。しかし先ほど「ボトックス注射」の話が出ましたが、蛯原さんは30代くらいから、妙に目周りが固いというか……。いわゆる「目が笑っていない」表情が多い印象です。これは、この顔が彼女のキメ顔なのか、もしかするとボトックス注射によるものなのか……。

蛯原友里(写真左から2005年・26歳、2019年・40歳、2021年・41歳※本人のインスタグラムより)

イム子:先ほどの「やりすぎると」という内容ですね。

日下志先生:そうです。手軽でダウンタイムも少ないことから人気のフィラー系(注入系)施術ですが、やはり医師が的確な部位・量・回数を見極めることが大事。あと、蛯原さんは若いころ目立っていたガミースマイル(笑ったときに歯茎が露出すること)が今はほどよく解消されているので、これがもし、ボトックス注射を打った結果なら、自然でいいですね!

イム子:アンチエイジング対策も程度が大事なんですね。憧れのもえちゃんエビちゃんが“いかにも整形顔”になるのは見たくない! ところで、ズバリ聞きますが、お二人はどちらが老けて見えますか?

日下志先生顔がゲソっとしてしまった押切さんですね。しかし、第二子も無事ご出産されたそうだし、これからもっときれいになるチャンスがたくさんあります。産後ダイエットをしすぎず、しっかり身体を休めてほしいですね。

イム子:ダイエットに関連しますが、蛯原さんはインタビューで、「全身は筋肉でつながっているので、鍛えることで、老化しづらくなる」というようなことを語っています。美しい蛯原さんが言うとなるほどとも思えますが、実際に鍛えることで老化は防げるのでしょうか?

日下志先生「筋トレで若返る」とは一概には言えません。しかし、運動は基礎代謝も上がり、脳のリフレッシュにもよいので、“前向きに若々しい”気持ちになる効果はあると思います。

イム子:確かに、ウォーキング程度でも動くとスッキリしますね! では、女性は40代からは更年期もあってガクッと老けるという話もありますが、お二人が今後も美しく年を重ねて行くためにオススメの施術やケア方法があれば教えてください。

日下志先生まずは必ず訪れるたるみ! これは、超音波を顔に照射してリフトアップする「ウルセラ(HIFU[ハイフ])」で先に対策すると、40代以降の顔がグンと差が出ると思います。あとは体内からのケアとして、美肌効果のあるプラセンタなどの「美容点滴」もいいかも。しかし、更年期は誰もがホルモンバランスが崩れ、何かしらの不調を感じやすい年代。あまりダイエットに固執せず、気持ちをゆったりと毎日を過ごすことが大事でしょう。


今回お話を伺ったのは…
日下志 厳先生
京都府立医科大学医学部卒業。近畿大学大学院医学研究科卒業、医学博士。近畿大学附属病院形成外科講師。平成13年〜平成19年美容外科クリニック院長を歴任。平成20年から「高須クリニック」勤務。日本形成外科学会専門医、日本美容外科学会会員、日本美容外科医師会会員、VASER HiDefミケランジェロ認定医。丁寧な説明と培われた技術で患者からの信頼も厚い。