小山田圭吾、お先は真っ暗!?

 メダルラッシュに沸く東京五輪において、大会の象徴である聖火以上に燃え上がってしまった小山田圭吾。学生時代に加担したという、約40年前の“いじめ騒動”がネット上で掘り起こされると、演出チームからの辞退を申し入れた。

 今なお続く、小山田へのきびしい批判の声。なぜ、ここまで大炎上してしまったのか。「いじめはもとより、後の言動が悪かった」とはスポーツ紙芸能デスク。

「障がい者への凄惨ないじめは断罪されて当然ですが、雑誌のインタビューで反省なく武勇伝のように語っていたこと。そして、これまでもネット上で問題を指摘されながらもスルーしていたのに、開会式への参加が危うくなって初めて“被害者”に謝罪を表明したことが、彼の印象をさらに悪くしました。

 当初は“過去のこと”“叩かれすぎ”と擁護する声もありましたが、小山田の辞任後、大会組織委員会の“本番まで時間がないし、(起用は)許されるかな”という発言も手伝ったことで、さらなる炎上を招いてしまった」

 これにより、五輪以外でも関係各所が対応に追われた。NHKはEテレ『デザインあ』の公式HPから小山田の名前と写真を削除し、ソニーはウォークマン関連のサイトにおいてもインタビュー記事を削除。また『アマゾン・プライムビデオ』では、小山田が手掛けた主題歌を起用した『ちびまる子ちゃん』の“第2期”が視聴できなくなり、同じく制作に携わった静岡市のご当地ソング『まるちゃんの静岡音頭』はお披露目から2日後で“お蔵入り”へ。

高橋幸宏とのバンド活動に暗雲

 彼自身の活動にも大きな影響が。8月11日に発売予定だった、高橋幸宏らと結成したバンド『METAFIVE』の新アルバムが発売中止となり、予定していたトークイベントも取りやめることに。またバンドとして出演していたインターネットラジオ番組もこの度終了となった。

「まさに“40年前のいじめ”が今、彼に返ってきているかのような四面楚歌状態。このままでは『METAFIVE』として、また小山田自身も『コーネリアス』として出演予定だった、8月のビッグイベントへの参加自粛も現実味を帯びてきた。多くの音楽ファンが開催を待ち望んだ『フジロック』に水をさすのでは?」(レコード会社関係者)

 8月20日から22日までの3日間、新潟県湯沢町の苗場スキー場にて『フジロックフェスティバル'21』が開催される。昨年はコロナ禍において中止となった“音楽の祭典”は、2年ぶりの開催だけに多くの音楽ファンが参加することが予想される。各々がお目当てのアーティストライブを楽しむために、タイムテーブルに沿って各ステージを目指すのだが、20日にMETAFIVE、21日にコーネリアスが登場するのだ。

「『METAFIVE』は発売するはずだったアルバム内の楽曲を披露する予定だったんじゃないかな。とはいえ、小山田は“逮捕”されたわけではないし、税金が投入されている五輪とは違って、フジロックは民間イベントだけにまったくの別物。お客さんも自らの意思でチケットを買うわけだし、彼が出演することには法的に何ら問題はありません。

 ただ、倫理的にどうかとなると……ね。出演すればメディアから注目されるでしょうし、冷やかし目的で参加する者もいるかもしれない。それこそ小山田だけじゃなく、他のアーティストに迷惑がかかる恐れもある。彼のライブを楽しみにしているファンはいるでしょうが、“復帰”はまだ早いのかな」(前出・レコード会社関係者)

フジロック主催に出演を聞いた

 はたして小山田はMETAFIVE、そしてコーネリアスとして予定通り出演するのか。現時点では最終ラインナップとタイムテーブルは7月16日に更新されたままだが、フジロックの主催企業に尋ねてみるとーー。

「今後、何かありましたらHPの方で記載させていただきますので、それ以外は特に(変更はなく)予定通りです。(現時点で小山田サイドからの連絡は)そういったことは言えません」

 では、小山田から出演自粛の申し入れがなかった場合、主催側から出演を取りやめるよう要請することはあるのか。

「そちらの方も私どもからは何とも言えません。何かありましたらHPの方で発表させていただきます」

 40年たった今になって、小山田は過去の行為を後悔しているのかもしれない。