篠原涼子

 離婚原因は妻の不倫だったのか!?

 先日、市村正親との離婚を発表したばかりの篠原涼子。なんと、韓流アイドルと交際しているという報道が飛び出した。これには驚いた人も多い。

 『週刊文春』(8月12・19日号)が報じたところによると、篠原は韓国の男性アイドルグループ・SUPERNOVA(元・超新星)のグァンスと交際しているというのだ。

 ただし、この記事には同じマンションに住んでいるというふたりのツーショット写真はなく、両方に直撃取材をしたものの双方が交際を否定している。

 篠原にはかねてから江口洋介や年下イケメンなどとの密会報道が出ており、男性経営者の妻とトラブルになっていたという証言も報じられていた。

証拠がなければ“自白”に

 今回、夫婦が公表した離婚原因が今一つはっきりしていなかったことで、時間を置かずに決定的な離婚理由を示す報道が出るのではないかと語っていた記者もいた。

別居後に篠原が複数の男性と遊び歩いているという情報は、複数の週刊誌がキャッチしていました。彼女が暮らすマンションを張り込んでいたのは『文春』だけではなかったので、先に証拠をつかんだ雑誌が記事を出してくる思っていました。最初に報じるあたり、さすが『文春』といったところですね」(写真誌記者)

 ただ『文春』も決定打となる証拠写真は撮影できていないようだ。相手がグァンスで同じマンションに住んでいることを確認しているにも関わらずツーショットどころか、ふたりが別々にマンションから出入りする写真もない。

グァンス 

これ以上張り込んでいても写真を撮るのは難しいとなって、グズグズしていたら他誌に先を越される恐れがあり、一気に勝負に出たのではないでしょうか」(同・写真誌記者)

 “状況証拠”がなければ“自白”に頼るしかないといったところか、『文春』は篠原とグァンスに直撃取材を敢行する。しかしグァンスは友人関係であることを認めたものの、交際については認めなかった。一方の篠原も同様の対応だ。

 このままでは、噂の域を出ないあいまいな記事しか作れない。

 そこで、『文春』が掴んでいた“物証”が役に立つことになる。それは“アンクレット”をふたりがおそろいでつけているという情報だった。ともに左足首に付けていて、それには『恋人がいる』『婚約、結婚している』という意味があるというのだ。

食い違う“アンクレット”の出所

子どもの幼稚園入園式に現れた篠原涼子(2017年)

 左手の薬指に指輪をしている人がすべて結婚している、恋人がいるとは限らないので、アンクレットにしてもしかりと思うのだが、ここで篠原が墓穴を掘ってしまうことに。

 アンクレットがグァンスとお揃いではないのかという質問に対し、

《違います。主人からいただきました》

 と、答えてしまったのだ。

 文春記者は“してやったり”と思っただろう。今度は市村から《(アンクレットについて)知らないよそんなもの。自分で買ったんでしょ?》とのコメントを引き出している。案の定、このアクセサリーが市村からのプレゼントではないことがわかり、疑惑は深まることに。このやりとりが生まれたことで「やっぱり不倫は本当か」と感じる読者も少なくないだろう。

 しかしたとえば篠原が、アンクレットに関して

「自分で買った」

 と答えていたらどうなっていただろうか。あるいはそれ以前に、彼女がいっさい何も答えてなければ、この記事の重みはだいぶ違っていただろう。篠原はマスコミを避けることをせず、どんな時もいやな顔を見せず質問に答えてくれるという、その性格の良さはマスコミのあいだでは評判だった。無視すればいいものを……と思うかもしれないが、それでも立ち止まって話しに応じてしまうのが篠原涼子らしさであろう。

《主人からいただいた》

 という答えはとっさに浮かんだのかもしれないが、市村とは不仲ではなかったということをアピールしたかったのかもしれない。

 しかしながら、この“渦中の人間に同時直撃する”というのは週刊誌取材の鉄則。両者(今回はグァンスも含めた3者)の話す内容の齟齬(そご)が重要な“証拠”にもなりうるし、時差のせいで生まれる“口裏合わせ”を防ぐことができるからだ。双方に配置された記者は直撃するタイミングをうかがいながら、電話などで連携をとりあう。

 今回について言えば、篠原の記者に対する彼女の優しさが仇(あだ)となってしまったか、文春記者の腕が光ったというべきか……。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之> ◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。