左から趣里、Cocomi、Koki,、高橋真麻

 明石家さんま企画・プロデュースのアニメ映画『漁港の肉子ちゃん』で声優デビューを果たしたモデル・フルート奏者のCocomi(20)。中学時代に声優の個人レッスンを受けていたとのことで今後も期待されるところだが、メディア登場が多くなるにつれ、ネットでは母親で歌手の工藤静香(51)譲りのガミースマイルが気になる! と、声ではなく“口”も注目されている。また、妹でモデル・作曲家のKoki,(18)も突然の主演映画が決定するなど芸能活動は順風満帆のようだが、女優としての実力は未知数だ。

 親子で芸能人と言えば、俳優の高橋英樹(77)の娘でフリーアナウンサーの高橋真麻(39)や、俳優の水谷豊(69)と女優の伊藤蘭(66)の娘で女優の趣里(30)は、両親との“似てなさ”がかつて話題になった。

 最近では工藤と同じ元おニャン子クラブ出身のタレント渡辺美奈代(51)の長男でタレントの矢島愛弥(24)、弟でタレントの矢島名月(17)。元シブがき隊でタレントの薬丸裕英(55)と元アイドルの石川秀美(55)夫妻の長男で俳優の薬丸翔(30)や長女でタレントの薬丸玲美(25)などのケースを見ても、美貌を売りにする芸能人夫婦から、必ずしも“そっくり”な子どもが生まれるわけではなさそう……?

「整形ポリス」こと、有名人の顔やボディ、プチ整形疑惑にまで鋭く目を光らせている、ネットウォッチが趣味のOL・プラ子と美容ライター・イム子のアラフォーコンビが「顔面偏差値は子どもに引き継がれるのか問題」を調査!

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プラ美:いつも大注目のキムタクファミリーだけど、娘たちはいきなり声優&映画主演なんて羨ましすぎる! 私にもオファー来ないかしら?
 
イム子:キムタクファミリーの一員のようなその発言! 前向きすぎてすごいわ! でも今回のキャスティングはちょっと親のアレって気もしなくもないけど……。

プラ美:親って言えばさ、CocomiちゃんもKoki,ちゃんも、両親の欠点を微妙に引き継いでない? 美貌だけ引き継ぐことはできないの~?

イム子:でもあの姉妹は芸能界でもかなりの美しさじゃない? 昭和のこってり美形・高橋英樹を父にもつ真麻とかは、テレビで「もう、鼻フックって呼んでください」って自らネタにしちゃうところが好きだわ〜。

プラ美:わかる〜!

イム子:芸能人といえど、美貌の財産贈与はどうにもならないのかしら? でも現代の医学ならなんとかケアできそう! ちょっと調べてくるわ!

今回のターゲット:Cocomi・Koki,姉妹、高橋真麻、趣里など
「美形親を持つ二世芸能人の遺伝具合を調査」

回答者:美容整形外科『高須クリニック』 日下志 厳(ひがし・つよし)医師

イム子:人気度と美形度が際立つ木村拓哉さん家族ですが、長女のCocomiさんは最近、ガミースマイル(笑ったときに歯茎が露出すること)が目立つという声もあります。

左からCocomi(本人のインスタグラムより)、20歳のころの工藤静香(1990年)

日下志先生確かにガミースマイル気味ですね。母親の静香さんが若いころからそのような口元なので、きっと遺伝したのでしょう。母娘とも口の内側に向かって歯が生えているので余計に目立つのだと思います。

イム子:なるほど。ちなみにガミースマイルは大人になると目立ちにくくなるなど、変化するものなのでしょうか?

日下志先生:歯と歯茎の長さの問題なので変わりませんね。改善したいなら、軽度の場合はボトックス注射を打つ、中程度なら鼻と上唇の間に耳介軟骨(耳の後ろにある軟骨)を移植する手術、それでも改善しない場合は上歯茎を切開することで歯を長く見せる方法もあります。

イム子:いろいろな対処法があるんですね。ところでKoki,さんは父の木村拓哉さんにそっくりですが、欠点と言えるポイントはありますか?

左から30歳のころの木村拓哉(2003年)、Koki,

日下志先生どう見ても鼻! わし鼻気味ですね。お父様の木村さんはそれが男らしい魅力になっていますが、女性のKoki,さんは、少しゴツく見えてしまうかも。ちなみにCocomiさんはお母様の工藤さんの鼻タイプです。

イム子:工藤さんはともかく、木村さんはご自身で“一番のコンプレックスはポットのような鼻”と語っていたこともありますが、そこが遺伝してしまったのですね~。

日下志先生:しかし、わし鼻は可愛らしさは減少しても、モデルらしいクールな雰囲気を演出しやすいと思います。ただ、それでも気になる場合は、わし鼻修正という方法もありますよ。

イム子:その点では姉妹で、可愛い担当はCocomiさん、かっこいい担当はKoki,さんと、うまくキャラ分けできてますね。

日下志先生姉妹それぞれ、母親似と父親似にきれいに別れたんでしょうね。しかし、姉妹とも目は工藤さん似。なので鼻の形が印象を分けたのだと思います。

イム子:鼻は顔の中心だし、やはり重要なのですね。では、そんな木村姉妹が年を重ねた際、気をつけたほうがいいポイントを教えてください。

日下志先生:まずCocomiさんは今もその気配が見え隠れしていますが、加齢で太り始めたら輪郭がもたつきそう。それと二重の線が薄いので、埋没法などではっきりさせると目元がパッチリしていいかも。Koki,さんは痩せると顔が骨っぽくなるタイプ。こめかみなど一見目立たない場所も、痩せ出すと老け感が目立つかもしれません。おふたりとも20代、30代のケアを大切にしてほしいですね。

高橋真麻の鼻は両親から受け継いだもの

イム子:そこは静香監督が夫も姉妹もリードして鍛えてくれるかも!? では、「私、顔よくないから」などと自虐することも多い高橋真麻さんは、先生から見ていかがでしょうか?

左から高橋真麻、父・高橋英樹、母・小林亜紀子(2014年)

日下志先生いえ、むしろおきれいです! 目もぱっちり、輪郭も肌もきれいです。しかし鼻! このためにちょっとファニー顔の印象になっているのかも。これは元女優で母親の小林亜紀子さんの鼻の穴が横に広く、父の英樹さんも鼻が大きめで、この2つが遺伝してしまったのだと思います。

イム子:なぜか鼻に集中している……! では、もし直すならどのような方法がおすすめでしょうか?

日下志先生鼻翼の内から外にかけて皮膚を切除する小鼻縮小手術をし、次に鼻尖と鼻柱を耳介軟骨や鼻中隔軟骨を使って少し伸ばし、さらに欲を言えば、鼻の下が長めなので、鼻と上唇の間を短くする人中短縮手術も行うとかなりきれいになりそうです。しかし、人中短縮手術をするとガミースマイルが目立つこともあるので、事前に医師にしっかり診断してもらうことが大切です。

イム子:確かにあの鼻がシュッとしたら、相当な美女になりそう!

日下志先生:しかし、アナウンサーはお茶の間の好感度こそ大事なので、あえてその欠点を残しているのかもしれません。

イム子:欠点があるくらいが愛嬌になるということですか! そういえば真麻さんはブログで「私は自分の鼻と一生付き合っていく覚悟です」と宣言されていますからね、かっこいいいです。では、水谷豊さん・伊藤蘭さん夫妻の娘である趣里さんのお顔はどのような印象ですか?

左から父・水谷豊、娘の趣里、母・伊藤蘭

日下志先生鼻根(両目の間にある鼻の付け根部分)がない! プロテーゼを入れると劇的にスマートな目鼻立ちになると思います。あとは目頭も蒙古ひだがかぶっていて、ちょっともったりした印象かな。目頭切開するとすっきりと、お母様のような涼しげな目元になるでしょう。

イム子:鼻ですが、プロテーゼではなく、ヒアルロン酸を注入する方法ではいかがでしょうか?

日下志先生:彼女の鼻根はかなり低いので、プロテーゼじゃないと厳しいかもしれません。注入系でしたらお父様似と思われる少し目立つエラ、ここならボトックス注射で改善できると思いますよ。

顔の下半身も大事な美的ポイント

イム子:ここまで鼻問題が続きますね、美容的には鼻の形や高さが重要というのがわかります。とはいえ、趣里さんの顔に魅力的な個性があるからこそ今の活躍ができているのかもしれませんね。では、お人形のような可愛らしさが人気の元アイドル・渡辺美奈代さんの長男・次男である矢島愛弥さん・名月さん兄弟は、あまり“お人形感”は譲り受けていないがします。

左から次男・矢島名月、母・渡辺美奈代、長男・矢島愛弥(2018年、美奈代の49歳バースデーライブにて)

日下志先生渡辺さんの息子さんは2人とも今っぽくてかっこいいと思いますよ。特に長男の愛弥さんは櫻井翔さんに似ていてモテそうです。でも、兄弟で顎が足りない! 硬めのヒアルロン酸を2ccくらい注入すると、横顔もシュッときれいになると思います。他にもシリコンなどもおすすめ。

イム子:男性ですし顎がしっかりとあるのはいいかもしれませんね。

日下志先生そもそも、日本人は顎が小さい方が多いんです。この部分のシルエットを整えると男性はイケメン度が爆上がりするのでいいと思います。さらに欲を言えば、歯並びがいまいちなのでセットバック(歯茎の骨を後ろへ下げる施術)もおすすめです。

イム子:口元が整っているか、つまり顔の下半身も大事な美的ポイントなんですね。あとで自分の横顔もチェックせねば……。そして口元の話が出たついでに、薬丸裕英さん・石川秀美さん夫婦の子どもたちについても教えてください。テレビなどで長男・長女である薬丸翔さん、玲美さんを見かけたときに気になったのですが、ガミースマイルっぽく、口角が下がり気味に見えました。これはご両親のどの部分に似たのでしょうか?

左から薬丸裕英・石川秀美夫妻(1990年)、長男の薬丸翔(所属事務所のホームページより)、長女の薬丸玲美(本人のインスタグラムより)

日下志先生鼻の下は短くていいバランスですが、確かに歯茎が長めなせいかガミースマイルっぽいですね。察するに、お父様の受け口気味なのが似たのか……。ただ、ご両親はガミースマイルっぽくないので、もしかするとどちらかの祖父母の隔世遺伝だったりね。

イム子:隔世遺伝というのもやはりあるんですね。では、この場合の改善策はありますか?

日下志先生:先ほどCocomiさんにもおすすめした、ガミースマイル部分へのボトックス注射や、さらに気になる場合は耳介軟骨移植をする方法がいいでしょう。

イム子:ボトックス注射はいろいろな悩みに対処できる、覚えておきたい美容整形施術ですね。

日下志先生:そうですね。今はコンプレックスを解消する方法が美容整形はもちろん、ファッションやヘアメイクなどいろいろあります。気になる部分を上手に中和させながら、ご自分だけの魅力を作り上げてほしいですね。


今回お話を伺ったのは…
日下志 厳先生:
京都府立医科大学医学部卒業。近畿大学大学院医学研究科卒業、医学博士。近畿大学附属病院形成外科講師。平成13年〜平成19年美容外科クリニック院長を歴任。平成20年から「高須クリニック」勤務。日本形成外科学会専門医、日本美容外科学会会員、日本美容外科医師会会員、VASER HiDefミケランジェロ認定医。丁寧な説明と培われた技術で患者からの信頼も厚い。