King&Prince

「メンバーと24時間過ごして、少し自分の中で大きくなれたのかなと思います」

 8月21日から22日の2日間にわたって『24時間テレビ』(日本テレビ系)のメインパーソナリティーを務めたKing & Prince。大役を果たした髙橋海人は、手応えを口にした。

 番組では、メンバーがさまざまなバラエティーの企画に挑戦したが、ひと回り成長した姿を見せるメンバーも。

「岸優太さんは、上田晋也さんなど芸人から振られた際のリアクションや食レポが格段に上達していて、驚きました。フジ系の『VS魂』にレギュラー出演していますし、昨年の『24時間テレビ』にも出ているので、経験を積んだのでしょう。普段は、天然であまりリーダーっぽくないのですが(笑)、今回はほかのメンバーからも頼られていましたよ」(制作会社関係者)

 永瀬廉は、がんと闘う女の子を応援する企画を発案した。

「女の子からバトンを受け取った27人の有名人がさまざまなチャレンジをする“神動画リレー”という企画。女の子が一生懸命取り組む姿を見て胸が熱くなったのか、涙を流していました。彼がテレビで泣くことはめったにないので、それだけこの企画に思い入れがあったのでしょう」(同・制作会社関係者)

 障がいのある人と関わったり、被災地を訪れるなど、チャリティー活動にも取り組んだ。

「番組が終わった後も、“困っている人たちのためにもっとボランティアをやりたい”と話していました。嵐が『ワクワク学校』をやっていたように、今後、キンプリもそうした活動をするかもしれませんね」(イベント会社関係者)

元メンバー・岩橋へのメッセージ

 番組の最後には、デビュー曲『シンデレラガール』を披露したが、“あの人”へのメッセージを送る場面も。

「3月末に、岩橋玄樹さんがジャニーズ事務所を退所し5人になってから、初めて歌いました。岩橋さんの立ち位置を空けたり、彼のパートを歌う神宮寺勇太さんと岸さんがそれぞれ3本指を掲げて、“キンプリはいつまでも6人だ”と伝えているように見えました」(同・イベント会社関係者)

 5人は、岩橋の脱退を機に決めたことがあるようで─。

“誰か1人でも疑問に感じたことは、きちんと全員で話し合う”というルールを作ったんです。みんなが無理せずに取り組めるようにしたのでしょう。嵐も、“1人がイヤだと思ったことはやらない”というルールで国民的アイドルになったので、お手本にしたのかもしれませんね」(テレビ局関係者)

 “新ルール”によって、一致団結した5人。そんな彼らへの評価も変わってきている。

「デビュー当初は10〜20代のファンが多かったのですが、最近は40〜50代のファンが増えているんです。彼女たちは誰か特定のメンバーではなく、グループ全員を応援する“箱推し”が多い。自分の息子のような感覚なのか、“5人を育てたい”という思いが強いんですよ」(同・テレビ局関係者)

 幅広い世代から支持され、国民的アイドルへの階段をのぼっているが、当の本人たちは“世界”を見ていて……。

「5月に発売されたシングル『Magic Touch』で全編英語の楽曲に初挑戦して以来、海外を意識した曲が増えています。7月にリリースしたアルバムに収録された『Namae Oshiete 』も世界的音楽プロデューサーのベイビーフェイスさんが手がけ、ダンスのレベルも高いです」(芸能プロ関係者)

メンバー全員が英会話を勉強中

キンプリの公式インスタグラムには英文も投稿され、海外ファンが反応

 海外向けの曲に対応するため、陰での努力も怠らない。

全員が英会話の勉強をしているんです。英会話スクールに通い、定期的にメンバー同士で勉強会もしているといいます。キンプリの公式インスタグラムでも、必ず英語の文章も投稿していますし、海外ファンを意識していますよ」(同・芸能プロ関係者)

 世界進出を目指す背景には、亡くなったジャニー喜多川さんと藤島メリー泰子さんの思いがあるようだ。

「キンプリはジャニーさんが生前デビューさせた最後のグループですし、メリーさんも彼らの楽曲制作に関わっていました。2人はアメリカ育ちで、“自分たちの生まれた地で活躍させたい”という思いがあったはず。キンプリにとって、父であり、母のような存在だった2人の夢を果たそうとしているのでしょう」(同・芸能プロ関係者)

 “両親”に加えて、“あのグループ”の思いも引き継いでいる。

“ポスト嵐”の自覚が芽生えた

キンプリは“ポスト嵐”になると期待されている

「2019年から嵐も、英語の楽曲に挑戦したり、海外公演を計画していました。しかし、彼らは活動休止という“タイムリミット”があったのと、新型コロナウイルスの影響で海外でのコンサートが中止になったため、不完全燃焼で中断してしまった。キンプリは、“ポスト嵐”と目されているグループなので、“いつか嵐を超えたい”と考えているのかもしれません」(同・芸能プロ関係者)

『ジャニーズは努力が9割』(新潮社刊)の著書があり、ジャニーズ事情に詳しい霜田明寛氏は、“3年前の金言”も大きいと指摘する。

「平野紫耀さんは、デビュー当時ジャニーさんに“やりたいことをやりなさい”と言われたと話しています。全編英語の楽曲も、平野さんが率先して周りの人に提案したことで実現しました。ジャニーさんの思いを引き継ぐよう強制されたのではなく、自分たちがやりたいことと、ジャニーさんの夢が重なった結果だと思います」

 キンプリの強みは、ストイックな姿勢にあるという。

「デビューしてからも、ダンスレッスンを続けるなど、メンバーのモチベーションが非常に高いです。また、演技、バラエティー、ダンスと、何か1つのことに特化しなかったことで、“オールラウンダー要素”が強くなっていることも大きい。

 デビュー直後は、平野さんが目立っていましたが、岸さんがバラエティー、永瀬さんが俳優、髙橋さんは少女マンガの連載、神宮寺さんはジャニーズの伝統的な舞台『DREAM BOYS』に出演するなど、それぞれの得意分野が定着してきました。そうした個々の魅力が世間に伝わってきたのでしょう」(霜田氏)

 “キンプリ旋風”は止まらない!