岩井志麻子と華原朋美

 週刊女性の対談をきっかけに、華原朋美が慕うようになったのが、作家の岩井志麻子。実は以前から華原の夫であるOさんと面識があったという岩井が、入籍直後の心境を華原にズバッと斬り込んだ!

岩井 朋ちゃん、入籍おめでとう! 朋ちゃんに対しては日本国民みんなが、ちょっと危なっかしい親戚の子みたいに思ってますよね。だからみんな、とりあえずよかったねーって思ってますよ。私もですけど。

華原 ありがとうございます。先生、この前のクルージングライブに来てくださって、どうもありがとうございました。全然知らされてなかったから、本当にびっくりしてすごく泣いちゃいました。先生に会うと、いつも勇気づけられるんです。「私は、このままでいいんだ」って。先生に会えたのも、私と彼の財産です。

いつの間にか住み着いていた夫

岩井 私はいつものヒョウの格好で駆けつけさせていただいたわけですけど。お客さんも温かくてね。歌手デビューからのファンの方が大半だったとか。

華原 そうなんです。最近は若い子も増えてきているんですけど、私のこれまでを全部知ってる方たちがほとんどでしたね。

岩井 しかし、ダーリンは、マネージャーさんなわけでしょう。しかも前からの知り合いだったと。今、こうして公私共に朋ちゃんを支えてくれるわけですから、私たちも安心ですよ。

華原 そうですね。息子もすっかりなついてますし。最初から「パパ、パパ」って。今回の結婚も、息子にとっての関係が決め手だったと思います。

岩井 そうよね。家族って、血がつながっているからうまくいくってわけじゃない。他人が一緒になって、そこから作り上げていくものだから。そのうえ朋ちゃんのダーリンは、朋ちゃんの立場をよーくわかって結婚した人だから、朋ちゃんと息子さんを幸せにしてくれるでしょうよ。

華原 でも、恋愛期間のときめきみたいなのはなくって。いつの間にか家に住み着いていたんです。「え、いつまでいるの?」みたいな。私もなぜか彼のご飯作ってるし。

岩井 妖怪「ぬらりひょん」ですか! いや、見た目はぜんぜん違うけど(笑)。

華原 そうですね(笑)。でもイケメンじゃないから……。

岩井 がっしりしてるし、頼りがいはあるじゃないですか。結婚式のときに朋ちゃんをお姫様抱っこできそうじゃない。そうそう、お子さんもう1人欲しいのよね? 今度はどちらを?

華原 女の子ですかね。息子─、男の子はすごく可愛いんですよ。でも今度は女の子を育ててみたいです。でも旦那、イケメンじゃないから、女の子は男親に似るっていうじゃないですか。年ごろになってね、いろいろ気にしたりしたら……。

岩井 いやいやいや。

華原 まあ、気がすむように整形とかさせてあげればいいかな、って。

岩井 メイクとかもあるでしょうに! なにはともあれ、ダーリンはすごく可愛がってくれるでしょうねえ。

華原 そうだと思います。彼、誰に対してもすごく優しいんですよ。私にはいろいろ仕事を取ってきてくれるし。自慢の彼です。でも身体が心配で……。

岩井 確か3歳下ですよね。

華原 そうなんです。でも脂っこいものが大好きで。最近は私が食事の管理をしてるんですね。高血圧で大変だから、実家の母に教えてもらった、玉ねぎの皮のスープを大量に作って、毎日飲ませたりしています。うちの父も高血圧で、母が以前から栄養管理をしているので。

岩井 YouTubeでも披露しているけど、朋ちゃんお料理得意ですものねー。でも、朋ちゃんも焼き肉とかラーメンとか好きでしょ? 必ず替え玉するとか。

華原 はい! でもたまにならいいんですけどね。

結婚式ではアノ名曲を歌う?

船上ライブで岩井の登場に喜ぶ華原

岩井 食の好みが合うっていうのも、長続きする秘訣ですよ。で、どんな結婚式をしたいんですか? せっかくだから、ものすごい結婚式をしてほしいわ~。新郎新婦が、氷川きよしさんみたいな龍に乗るとか。

華原 そうですね。海のそばの会場で、純白のウエディングドレスで。みんなの前でキスをして、お姫様抱っこをしてもらって……。泣いちゃうかな。いや、もう昔みたいに動じることもないと思うので、泣くってことはないような気がします。むしろただただうれしいような。

岩井 そこで、花嫁自らが『I'mproud』を歌うとか

華原 それ、私も考えてるんですよ。私がみんなのために歌うんです。来てくださいね!

岩井 楽しみだわ~。私は朋ちゃんたちのために、ヒョウの格好で『てんとう虫のサンバ』を歌いたいわ!

いわい・しまこ 作家。1964年、岡山県生まれ。少女小説家としてデビュー後、『ぼっけえ、きょうてえ』で'99年に日本ホラー小説大賞、翌年には山本周五郎賞を受賞。2002年『チャイ・コイ』で婦人公論文芸賞、『自由戀愛』で島清恋愛文学賞を受賞。コメンテーターとしても活躍。最新刊は『でえれえ、やっちもねえ』(KADOKAWA刊)で、『ぼっけえ、きょうてえ』の続編的作品となる。