小池百合子東京都知事と写る木下都議(木下都議のツイッターより)

「最近は自宅に帰っていないようですね。もしかして、一家で“夜逃げ”でもしたのかな……」

 お騒がせ都議の近隣住民は語る──。

仕事をしていないのに議員報酬は受け取っている

 7月2日に無免許運転で人身事故を起こしていた元・『都民ファーストの会』の木下ふみこ都議会議員(54)。

 当選後に事件が明るみになり、所属政党は除籍に。事件発覚後は豊島区にある自宅に籠城を続け、未だに一度も公の場に姿を現していない。7月に『週刊女性』が自宅を直撃した際も、“居留守”を貫いていた……。

 しかし“動き”があったのは、28日。都議会で2度目の辞職勧告決議が可決され、その後、自身のホームページを更新して「議員辞職をしない」考えを示した。

「2017年に初当選の木下都議は小池百合子・東京知事の側近でした。また、選挙のときは河村たかし名古屋市長が応援演説に来ていました」(全国紙政治部記者)

河村たかし名古屋市長に応援演説にきてもらったとき(木下都議のツイッター)

 その仕事ぶりはというと、

「所属する政党内では“武闘派”として有名。審議中に自民党議員ともみ合いになり、背中から押し倒している場面がテレビで放映され、話題になったこともあります」(前出・政治部記者)

 9月17日には自動車運転処罰法違反と道路交通法違反の疑いで書類送検。過去に5~6回にわたり無免許運転をしていた疑いがもたれている。

 当初は「7月2日から運転できると思っていた」などと言い訳をしていたが、実際には6月の選挙期間中にも運転をしていたことも判明。現在は容疑を大筋で認めている。

 一方で議会は「体調不良」を理由にずっと欠席をし続けているが……。

「何も仕事をしていませんが、議員報酬(毎月約132万円)などは全額受け取っています。その他、議員歳費なども含めると、当選後からすでに300万円近くを受け取っています」(以下・政治部記者)

現行法では強制的に辞めさせることができない

 それらはすべて、都民の血税。仕事をしていないのに、そんなことが許されるのだろうか──。

「現行法では、無免許運転が発覚しても強制的に辞めさせることができません。裁判で実刑が確定すれば、公職選挙法の規定により失職することになりますが……」

 無免許運転の刑罰は3年以下の懲役または50万円以下の罰金となっている。

「実際には前科持ちの場合など、よほどの悪質なケースでない限りは実刑になることはありません。また、地方自治法では議員の発議により問題のある議員を除名する規定もありますが、議員にとって不利な前例を作りたくないようで、都議会は消極的です」(同・政治部記者)

 議会では辞職勧告決議案が可決されているが、法的拘束力はない。

 今月22日にも担当の委員会を欠席しており、都民からは「税金泥棒」との声も上がっている。

平愛理の弟・平慶翔都議、小池百合子東京都知事と写る木下議員(木下都議のツイッター)

 再び9月中旬、自宅を訪れてみたが……。

「最近は夜になっても電気が消えたままで、ほとんど不在にしているようですね」(冒頭の近隣住民)

 確かに夜遅くなっても自宅の電気がつくことはなく、留守にしている様子。

 ポストからは郵便物があふれかえっていた。

 板橋区にある事務所も訪れたが、ドアにはクモの巣がかかるなど、こちらも長らく人の出入りした気配がなかった。

「彼女は夫と離婚しており大学生くらいの娘と2人暮らし。娘は騒動の直後も普通に外を出歩いていましたが、マスコミが連日押し寄せたこともあって、見かけなくなりました。今ごろ、別の場所に“雲隠れ”しているんでしょうね……」(同・住民)

 有権者への説明責任も果たさず、職務放棄している木下都議。このまま4年後の任期満了まで逃げ続けるつもりなのだろうか……。