浜辺美波

 浜辺美波と『まるりとりゅうが』のRyugaが交際中という報道が出た。

 『週刊文春』(9月30日号)は、合鍵を使って浜辺のマンションに入るRyugaの姿を撮影している。双方の所属事務所は、互いのマンションを行き来していることは認めたが交際については否定した。記事からは二人の爽やかな交際風景が見えてくるが、双方が否定したことで後追い報道も出ず、もちろんワイドショーなどで取り上げるところもなかった。

 ただ『文春』の記事を読んだ業界人たちの間で話題になっていることがある。ワイドショーのスタッフからこんな質問を受けた。

「あの写真は何でしょうか?」

 “あの写真”とは特集記事に誘導するために誌面冒頭に掲載されたモノクロ写真。浜辺の自宅に入っていくRyugaの後ろ姿が写っているが、確かにちょっと不思議な写真だ。

写真で変わる説得力

 彼の周辺がまるで“覗き穴”から撮られたかのような、楕円形に縁取りがされており、見えているのは膝から上のみ。その箇所以外すべてに塗りつぶしに近いほどのボカシがかかっている。Ryugaが写っている割合がかなり少ないため不思議な一枚に見える。テレビのバラエティー番組や特番企画の潜入取材などで隠し撮りしているときに、このような映像を見ることがあるが、週刊誌ではあまり目にすることは少ない。

『まるりとりゅうが』のRyuga

 週刊誌のスクープ記事では写真が重大な役割を果たすのは言うまでもない。それは写真が“証拠”のひとつとなるからである。

 熱愛・交際報道の場合、ツーショット写真がベストだが、それがなくお互いにのマンションを行き来しているところを撮影すれば「交際」を裏づける状況証拠になると言われている。写真があるのとないのとでは、記事の説得力が大きく変わってくるのだ。

 今回の報道ではRyugaが浜辺のマンションに出入りする姿が撮られている。

 エントランスが大通りに面していたり、外廊下でドアが道路から見えるマンションは出入りを押さえやすいが、路地の奥の突き当りや敷地の奥にエントランスがあるマンションはエントランス自体を目視することが困難な場合もある。たいていは車の中から狙うのだが、停車できない場所でどうやって写真を撮るか、昔からカメラマンは頭をひねってきたものだ。

バイク便の荷台のボックスにカメラを隠していたり、近くにある樹木にビデオを仕掛けておくといった手法がありました。しかし最近のタワーマンションや高級マンションなど、なかなか写真を撮りにくいところも多くなりました」(同・写真誌記者)

  記憶に新しい『篠原涼子の不倫報道』では、篠原とグァンスのマンション出入り写真がなく、写真を撮るのが困難な場所だと聞いている。

文春記者に聞いてみた

 Ryugaの写真は記者が箱のようなものの中に身を潜め、そこに開けた穴から撮ったものなのだろうか。これはもう、文春記者に聞くしかない、そう思って聞いてみたところ、意外な答えが返ってきた。

いやいや、そんなことありません(笑)。あれは浜辺さんのマンションを特定されないように写真を加工しただけです。たしかにちょっと変な写真になってしまいましたが

 マンションの出入りを撮る場合、どうしても建物の外観やエントランスが写り込むことになる。また自宅付近で撮った場合は建物だけでなく、近所のお店や電柱、看板などが写り込んでしまうケースも。

 これはとても重要なことだが、誌面に掲載する場合、読者に場所が特定されないように配慮するのは雑誌サイドの義務である。そのため近くにある特徴的な建物や電柱の住所表示、電柱に張り付けられたお店や病院の広告などはモザイクを入れたりしてわからないようにするのだ。あれほどいびつな写真が掲載されたということは、浜辺の自宅はそうとう特徴的な外観なのだろう。

 写真の謎は解けたが、浜辺・Ryugaは本当に交際してないのか、まだモヤモヤが残っている。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之> ◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。