女性で史上初の「究極のサマディ(悟り)」に達したインド政府公認のシッダーマスター=ヒマラヤ大聖者、ヨグマタ相川圭子さん。ヒマラヤ秘教の厳しい修行を越え、究極の真理を悟ったヨグマタ=宇宙の母さんに、読者の悩みを相談。辛酸なめ子さんが感性あふれるイラストとともに、解決へとみちびきます。

※今週のお悩み

 姑が大腿骨を骨折して介護が必要になりました。夫には妹がいるのですが、地方に住んでいて、介護をすることができません。結婚後、繰り返し言われた「気が利かない」「気にいらない」などの言葉が残って、どうしても愛を与えられません。デイサービスに週3回行っており、残りの4日を私と舅で2日ずつ担当しています。義務感だけの介護、常にイライラする自分にあきれています。
(61歳・主婦/宮城県)

画/辛酸なめ子

無償の愛を捧げることはあなたがきれいになる生き方

 お義母さんは今、身体が弱って大変です。優しくしてあげてください。本来、結婚するとは、夫の両親も含めて家族になる、身を捧げることなのです。

 多くの人が、誰かから親切にしてもらうこと、また伴侶から親切にしてもらうことのみを考えがちですが、自分から親切にできるようになることが人間的成長だと思います。

 ですから、両親やその家族の妹などに何かあったらお手伝いする覚悟が必要なのです。誰もが、この先に何が起きるかはわからないのです。

 義母は夫を生み育てた人です。彼のいいところは義母に由来しているのかもしれません。過去の義母の言動に傷つき、義母を苦手に思っているとのこと。義母が結婚したころは、何でも手作業の不便な時代。今より気が利いている必要があったのでしょう。義母から見ると、あなたがそう見えるのは仕方がないのかもしれません。

 あなたはそれをありがたい言葉として受け入れ、さらに許す、それが愛の深さです。人それぞれ育ちと考えが違い、その違いからの言葉を気にするときりがありません。人間関係は学びです。

 許しと学びの機会に感謝しましょう。今後も、義母の介護では、怒りや理不尽な感情が生まれるかもしれませんが、すべて感謝で受け止めます。それは、自分の中の愛を引き出して愛の人になる修行であり、自分の今までの否定的な心をきれいにする機会をいただいているのです。そのことに感謝しましょう。

 そして「今まで一生懸命生きてこられてご苦労さまでした。元気になってください」という気持ちで、義母に優しい言葉や感謝を述べます。すると相手から感謝が返ってくるでしょう。イライラしてばかりいたら自分が発する毒で自分が苦しくなります。

 あなたが自分を愛し、お義母さんを尊敬し感謝します。介護は慈愛を育み成長する機会です。

 私のヒマラヤシッダー瞑想の伝授で多くの人が楽になっています。義母や義父の介護、あるいは両親の介護が前よりずっと楽になり、関係が良好になったという報告を多く聞いています。瞑想で乗り越えることで、あなたは真に美しい人に成長するのです。

ヨグマタ相川圭子さん 撮影/矢島泰輔

ヨグマタ相川圭子さん……究極のサマディに達して下界で活躍する世界にたった2人しかいないヒマラヤ大聖者。「女性史上初」5千年の伝統をもつヒマラヤ秘教の正統な継承者。国連本部で主賓としてスピーチ。日本、インド、ヨーロッパ、アメリカで活躍。日本に道場を持ち、ディクシャという瞑想秘法伝授と悟りの合宿を行う。全国で指導を展開。人生を変える本質的な生き方をガイド。『心と体をととのえて、もっと楽に生きる』(中央公論新社)など著書累計90万部。TBSラジオ・インターFM897、BSテレビに好評レギュラー出演中。
●公式サイトhttps://www.science.ne.jp/

辛酸なめ子……東京都生まれ。女子学院中学校・高等学校を経て、武蔵野美術大学短大卒。漫画家・コラムニストとして活躍。『渡る世間は罠だらけ』など著書多数。Twitter:godblessnameko

《構成/池野佐知子》