免許センターを後にする小室眞子さんは目を閉じ、小室圭さんは前を見据えて('21年10月29日)

 10月30日、小室圭さんが今年7月に受験していたNY州の弁護士試験の結果が、まさかの不合格だったことがわかった─。

「アメリカの司法試験は“落とす試験”ではありません。今回の試験も、初めての受験者の合格率は78%と高い。当然、小室さんも合格しているものだと思っていましたが……」(皇室担当記者)

 小室さんの目標はかなわなかった……。

小室圭さんの発言に疑問符

「彼はすでに、NY州の一等地にオフィスを構える大手法律事務所に法務助手として就職しています。試験に合格したらアソシエイト弁護士として働く見込みでした。

 弁護士の年収は2000万円超ですが、法務助手は600万円程度。物価の高いNYで、奥さんとともに生活していくのは、かなり苦しくなることが予想されます」(在米ジャーナリスト)

 新婚早々、“お先真っ暗”。結婚という悲願を成し遂げた小室さん夫妻には、さらなる試練が待ち受けていた─。

「私にとって圭さんは、かけがえのない存在です」
「私は眞子さんを愛しております」

 10月26日、皇居にほど近いホテルの宴会場で、小室さん夫妻は“台本”に記された甘い言葉を読み上げた。

 新郎の母・佳代さんの元婚約者である竹田さん(仮名)の代理人は、会見を通して2つの違和感を抱いたという。

 1点目は「元婚約者の方には公表した文書でも書いたように、これまでも折に触れて 私と私の母からお礼を申し上げた」という圭さんの発言。

「いつ、どのように竹田さんにお礼を伝えたのでしょうか……。竹田さんにとっての解決はお金を受け取ることと、佳代さんからの“ありがとう”のひと言です」(竹田さんの代理人、以下同)

 2点目は、圭さんが佳代さんに代わって交渉するということについて「前向きなお返事をいただいています」と説明していたこと。

「竹田さんが“交渉の相手は佳代さん”と、常々言ってきたのは、かつて息子のように接していた圭さんを巻き込みたくなかったからです」

 そのため、彼が交渉相手になると提案されたとき、竹田さんは戸惑った。しかし、

「“結婚会見が行われる10月26日までに金銭トラブルを解決させて気持ちよく祝福したい”という気持ちで、圭さんに“会いましょう”と事前に伝えていました。

 ですが、先方には快く対応していただけなかった。結婚までに面会が実現しなかったことは、残念でなりません」

 今後に面会する見通しも立っていない。

紀子さまの“手作りアート”

「いったい、いつどこで、どのような形で交渉の場が設けられるのか……。そもそも実現できるのかもわからず、この先が不安です」

 竹田さんサイドを悩乱させた記者会見。約9分間と非常に短く、宮内記者会と日本雑誌協会、在日外国報道協会からの計5問については、質疑応答の形式ではなく文書での回答になった。

 象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院の河西秀哉准教授はこう見解を述べる。

「多くの問題を抱え、眞子さんが苦しまれてきたことは、わかります。しかし、“感謝”の一方で“誹謗中傷”“謂れのない物語”という表現が出てきたことに、この結婚の難しさが出ていたと思います。

 両方の言葉が出てきたことで、結婚への賛成派と反対派が、象徴天皇制への分断へと展開していく状況を招いてしまう可能性があります」

 そんな“世紀の会見”に臨む前、眞子さんは大勢の人から祝福とエールを受けていた。

結婚当日、バラのブーケを手に自宅を離れる眞子さんを秋篠宮ご夫妻と佳子さまが見送られた('21年10月26日)

「赤坂御用地内で改修中の『秋篠宮邸』近くにある広場で“お別れ会”が行われました。ご家族はもちろんのこと、皇嗣職や皇宮護衛官、宮家の関係者や眞子さんと関わりのあった外部の関係者など約50人が集まり、眞子さんをお見送りしたのです。

 儀式を行わない異例の結婚とあって“勘当”などと報じられていましたが、実際はあたたかく門出を迎えられました」(秋篠宮家関係者)

 お住まいの『御仮寓所』の前では、家族水入らずで別れを惜しまれる一幕もあった。

「宮邸を離れる眞子さんの手には、バラのブーケがありました。これは生花ではなく、紙や布で作られたアートフラワーで、紀子さまが職員とともに手作りされたものです。眞子さんがアメリカにも持っていけるように、造花を贈られたのでしょう」(宮内庁関係者、以下同)

 バラは、眞子さんにとって思い入れの強い花だ。

「眞子さんの皇族時代の『お印』はバラ科の『木香茨』でした。木香茨は、秋篠宮ご夫妻が大好きな花でもあります。小室さんとの結婚に反対していたといわれる紀子さまですが、門出に際しては幸せに送り出したい……。そんな思いを込めたのでしょう」

 ブーケを持つ娘を見つめる母の目には涙が浮かんでいた。

「紀子さまと眞子さんは、コロナ禍におふたりで手作りしたフラワーアレンジメントを医療団体に贈られたこともありました。そのときのことが走馬灯のように蘇ったのかもしれません」

佳子さまとの絆

 眞子さんは、秋篠宮さま、紀子さまに挨拶をし、最後に佳子さまのもとへ。

「佳子さまは、自身の前に来た姉に対し、両手を広げ満面の笑みで抱きしめて、そして背中を2度ポンポンと叩かれたのです」(皇室担当記者)

 これまで公にはあまり見せてこられなかった、“ありのまま”の姉妹に心打たれた国民も多かった。

「皇室の方々のお気持ちは、当事者にしかわからず、国民にはどうしてもすべてを理解してもらえないと思うかもしれません。

 そのような環境で孤独を感じられることが多い分、ご家族との絆が深まるのでしょう。特に、眞子さんと佳子さまは年齢が近いため、似た経験をしてきたお互いのことを、いちばんわかっておられるのではないでしょうか」(河西准教授)

 3歳差のおふたりは、姉妹というより友人のようだった。

「眞子さんは幼少期から妹思いで、ぬいぐるみや絵本で一緒に遊ばれていました。悠仁さまのご誕生後は、姉妹が協力して食事の世話や学校への送迎を担われることもありました」(宮内庁OB)

 幼少期、いつもおそろいの服に身を包まれた姉妹。その後、一緒に公務に臨まれる機会が増えると、色違いのスーツや小物を身につけられた。

「同じ部屋で過ごしたり、夜遅くまで話すこともありました。佳子さまが、『学習院大学』を中退し、眞子さんと同じ『国際基督教大学』へ転入されたのも、お姉さまのキャンパスライフに興味を持たれたからです」(同・前)

'10年3月、学習院女子中等科・高等科をそれぞれ卒業された眞子さんと佳子さま

 そんな妹から背中を押された姉が、愛する人と暮らし始めて1週間─。

夫妻が渡米前の仮住まいとして選んだのは、渋谷区にあるサービスアパートメント。

「家具や調理道具などが備えつけてある賃貸マンションです。ハウスキーピングやランドリーサービスもあり、ホテルをイメージしたほうがわかりやすいと思います」(住宅ジャーナリスト)

“セレブマンション”としても名高いようだ。

「小室さん夫妻のサービスアパートメントは、最短1か月からしか契約できず、2ベッドルームを選んだ場合、月80万円近い家賃がかかります。これから渡米する新婚夫婦にとっては、痛い出費でしょう」(同・前)

 近隣住民からは驚きの声も上がっている。

「小室さんたちが住み始めてからは、SPらしき人が朝から晩までウロウロしていますし、警備車両も頻繁に出入りしている。これほど厳戒な警備態勢が敷かれるんですね」

 環境が一変するということで住民には、多少なりとも説明があったのかと思いきや、

「いえ、まったく。結婚当日、マンションの前に報道陣が押し寄せていたので“何かあったんですか?”と、フロントのコンシェルジュに尋ねましたが、“プライバシーの保護”を理由に教えてもらえず。警察が24時間常駐しているのは、なんだか落ち着きません(苦笑)」(住人の女性)

眞子さんの肩書にすがる可能性

 小室さん夫妻の外出前後には10人以上のSPが自宅付近に待機する態勢が敷かれる。

「外出する際は、地下駐車場まで送迎車がお迎えに行くなど徹底的に配慮されています。それは、外出先でも同様です。

 10月28日、国際免許証の取得などのために、小室さん夫妻は品川区の免許センターを訪れました。その際も、通常の出入り口ではなく、免許試験で使用する自動車用の出入り口を特別に使用していました」(皇室担当記者)

 館内も騒然としていたという。居合わせた女性の話。

「3階建ての館内には各フロアにスーツ姿のSPがいて、物々しい雰囲気でした。職員同士で“あの通路は、閉鎖されているから使えないよ”という会話も聞こえましたね」

 小室さん夫妻はこの免許センターでも“超VIP待遇”を受けていた。

「眞子さんは、国際免許証発行のカウンターに並ぶことなく、別室で手続きをすませました。移動の際は、一般の人から見えない通路を使用。

 免許の更新や発行をする場合、ある程度の待ち時間が生じますが、ふたりは約1時間でその場を後にしました」(警察関係者)

 免許の手続きを終えたふたりは、行きと同じワンボックスカーに乗って帰宅。

移動中、眞子さんは顔を伏せたり、目を閉じたり。終始暗い表情でした。皇室を離れても“完全な一般人にはなれない”と、痛感しているのかもしれません。黒田清子さんの結婚当初も警備はついていましたし、当然の態勢ではあるのですが……」(皇室ジャーナリスト)

結婚会見に臨んだ小室圭さんと小室眞子さん('21年10月26日)

 ネット上では“一般人にSPがつくとは”“警備の原資はどこから出ているのか”という批判の声も上がっている。

「結婚会見を通して“眞子さんは国民に啖呵を切った”と受け止めた人も少なくない。眞子さんが、いまだに皇室時代と同程度のサポートを受けていることが許せないのでは」(同・前)

 NY生活では“一般人”になれるのだろうか。

「歴史上、アメリカはヨーロッパの階級社会へのリスペクトがあるように思います。もちろん、日本の皇室もリスペクトの対象。眞子さんがどれほど身近な存在になられたとしても“日本のプリンセス”と受け止められ、特別待遇されることになるでしょう。

 弁護士試験が不合格だった小室さんは、眞子さんにも生計を支えてもらわざるをえない。当面は眞子さんの“肩書”にすがることになるかもしれません」(前出・在米ジャーナリスト)

 小室眞子さんが、本当の意味で“皇室を離れる”日は、当分先になりそうだ─。