結婚会見に臨んだ小室眞子さんと小室圭さん('21年10月)

 小室さん夫妻がNYへ渡米してから1週間以上がたった。

「現地時間で11月14日の朝、小室さん夫妻はほかの搭乗客とは別のルートを通って『ジョン・F・ケネディ国際空港』のロビーに姿を見せました。NY警察や空港警備員などに取り囲まれるふたりを誘導していたのは『全日空』のNY支店長。まさにVIP待遇でした」(皇室担当記者)

お住まいは“地獄の台所”

 自由の国・アメリカの地を踏んだ眞子さんは、心身ともに解放された様子だった。

「空港から新居へ向かう車に乗り込む前、眞子さんはマスク越しにも伝わる満面の笑みを浮かべて、空港関係者や警備関係者に計7回おじぎをしていました。車に乗り込んでからも、小室さんが窓を開けて、ふたりで会釈していましたね」(同・前)

 ある皇室ジャーナリストは、ふたりの姿についてこう解説する。

「皇族時代の眞子さんはいつも車窓を開けて会釈やお手ふりをしていましたが、結婚してからは一変。車窓を開けないどころか、うつむいたり目を瞑られることが多かった。NYでは、それまでの自分と訣別し、“アメリカの人々からは愛されたい”と願っているかのように思えました」

 いよいよ、新天地での生活が始まった。

「おふたりが暮らすNY州マンハッタン地区にある『ヘルズキッチン』という地域は、新築や築浅物件が多く、海外からの駐在員に人気の居住エリアです。ヘルズキッチンという地名の由来は諸説ありますが、19世紀半ばからこのエリアにギャングが現れるようになり“アメリカ大陸でもっとも危険な地域”と言われるようになったとか。その治安の悪さからヘルズキッチン、訳すと“地獄の台所”と名づけられたといわれています」(在米ジャーナリスト)

 '90年代半ばから治安は回復し、現在では高級住宅街となった。

「小室さん夫妻は、集合住宅の家賃50万円程度のワンベッドルームに住んでいると報じられています。建物内には、ラウンジやフィットネスセンター、図書館、打ちっぱなしのゴルフシミュレーター室などが備わっているそうです」(同・前)

 ラグジュアリーな生活を送る夫婦に対し、一部の日本国民からは疑念の声も上がっている。

「結婚から渡米までの20日間は都心の超高級サービスアパートメントに住んでいて、家賃は月80万円と報じられていました。司法試験に落ちてしまったことにより、当分は法務助手として働く小室さんの年収は600万円程度とも言われています。余裕がある暮らしができるとは到底思えませんが……」(前出・皇室ジャーナリスト)

 心配なのは、懐事情だけではない。

「NYで問題視されているのは、薬物などを常習している精神異常者や路上生活者などが街中にも多いこと。コロナ禍以降、彼らが犯罪に走るケースが増えています。また、教育の行き届いていないティーンエイジャーたちがピストルで撃ち合いをする姿も深刻になってきています」(前出・在米ジャーナリスト)

 治安が悪化している以上、元皇族の眞子さんと夫の圭さんも、ある程度の警備体制を敷く必要があるのではないか。しかし、

「アメリカに到着した際はNY警察が警護にあたっていましたが、彼らが引き続きふたりに張りつく可能性は低いでしょう。アメリカでは民間の警備会社に依頼し、自費でボディーガードを雇うのが一般的です」(前出・皇室担当記者)

地元の有志で警護を

 セキュリティーサービスは年間100万円を超えるとみられる。小室さん夫妻は、またも大きな出費を免れないということか。

「いえ、NY警察や民間のボディーガードを雇う以外にも、手はあると思います。例えば、警護をボランティア団体に任せることも可能なのではないでしょうか」(同・前)

 NPO法人『日本ガーディアン・エンジェルス』で理事長を務める小田啓二さんに聞いてみると、こう意欲を示す。

NYのガーディアン・エンジェルスが、NY警察などのしかるべきところからの要請があれば、小室さん夫妻の身辺警護をする能力は持ち合わせています。実際に、先日のNY市長選挙では立候補者の1人に対し、われわれの特別警護チームが任務にあたりました。私たちはボランティアなので、原則自費で防犯活動に取り組みますが、行政に委託された場合などは有償となるケースもあります

 ガーディアン・エンジェルスとは、世界14か国で運営されている犯罪防止NPO団体だ。小田さんは過去にNY隊長を務めた経験を持ち、今も年の半分以上をNYで過ごしている。

「メンバーは、NYで生まれ育ち、地域に精通している人が多いです。治安対策として、日ごろより警察や消防署をはじめとする各機関と連携をとっているので関係性も良好です」(小田さん、以下同)

11月6日、川嶋辰彦さんの自宅で行われた家族葬を終えた小室眞子さんと圭さん

 ガーディアン・エンジェルスには、警護経験者や警備会社の経営者のほか、主婦や学生なども所属しているという。

「メンバーは、研修を経て護身術やチームコミュニケーションを学びます。アメリカでは、ギャングが争いをすることもあります。そのような状況をシミュレーションしながら訓練しています。私たちのモットーは“見て見ぬふりをしない”ということ。それが安全な社会への1歩だと信じて取り組んでいます」

 現段階では、小室さん夫妻に関する依頼は受けていないというが、小田さんはふたりの安全を祈り続けている。

「現在、NYの治安はよいとは言えません。NY在住の日本人からは“おふたりが静かに生活できますように”と案じる声が多くあがっています。私自身も、ご夫妻には魅力あるNY生活を過ごしていただきたいと考えています。私たちから働きかけることはできませんが、要請があればぜひおふたりに協力したいと思います」

 異国での新婚生活は、多くの人に支えられている――。