女性で史上初の「究極のサマディ(悟り)」に達したインド政府公認のシッダーマスター=ヒマラヤ大聖者、ヨグマタ相川圭子さん。ヒマラヤ秘教の厳しい修行を終え、究極の真理を悟ったヨグマタ=宇宙の母さんに、読者の悩みを相談。辛酸なめ子さんの感性あふれるイラストとともに、解決へとみちびきます。

※今週のお悩み

 子どものころから雨が苦手で、雨が降る日は学校も仕事も行きたくなくなります。外に出なくていいコロナ禍のリモートワークでも、雨の日はパソコンの前に座るのが嫌で必死に頑張って仕事をする感じ。でも、甘えているわけではないのです。実際、軽い頭痛やダルさなど明らかに雨による不調があります。雨の日でも普通に過ごせるヒントをください。あるいは雨の日が好きになるヒントはありますでしょうか。
(36歳・人材派遣業/東京都)

画/辛酸なめ子

雨は天からのエネルギーの祝福あなたにとって大切な滋養です

「自分は雨の日が苦手」という思い込みが強いのだと思います。確かに太陽が照って晴れた日に比べると、じめじめして暗く、憂鬱になりますよね。子どものころは雨のときどんな感じでしたでしょう。泥んこになって遊んだり、外に出られなくて雨が恨めしかったりさまざまだと思います。外に出たときに足や衣服に雨水が跳ねたり、そのほか雨に関する嫌な思いや体験があったかもしれません。

 それは潜在意識に入って気づきを行うことで癒されます。ただし、正しい先生のガイドのもとでのアプローチが必要になります。「嫌だ、うっとうしい、気分が暗くなる」というあなたの雨への価値観だと、雨が降るたびに気分も悪くなります。雨を否定的に考えているあなたの見方をちょっと変えてみてはどうでしょうか。

 本来、雨は天からのエネルギーの祝福です。甘露の雨です。乾いた土が雨の水で喜びにあふれます。口がない稲や植物は、体全体で雨のシャワーを浴びてリフレッシュしているのです

 私たちも、雨にあたるのがシャワーのように気持ちいいと思うと、風情があります。

 スチームをかけるのは部屋が乾燥しているときですが、雨が降らずに乾燥しすぎているときは、私たちの肌に雨が恵みを与えてくれます。雨が降って湿度が高いおかげで、肌が潤うのです。

 暑すぎると道路に水をまいて冷やしますし、水は命をよみがえらせるのです。雨に感謝しましょう。

 また、雨の日は家にこもることが多いので、集中力が高まっていいのです。仕事の能率もよくなります。

 インドでは、ブッダの時代以前から、長雨が続く雨期を『雨安居』と称して、聖者や出家の修行者が瞑想する時期です。心が浄まり、静寂になるのです。雨にも感謝です。

 あなたもこれを機に、ヒマラヤシッダー瞑想を始めると、心が浄化されて晴れてきます。環境の変化があるからこそ人生が刺激的で、さらにその変化を超えて深い愛から感謝できる人になれるのです。雨に限らず自然界のすべての現象はバランスをとるために起きています。その中で生物も人間も生かされていることに感謝です。

ヨグマタ相川圭子さん 撮影/矢島泰輔

ヨグマタ相川圭子さん……究極のサマディに達して下界で活躍する世界にたった2人しかいないヒマラヤ大聖者。「女性史上初」5千年の伝統をもつヒマラヤ秘教の正統な継承者。国連本部で主賓としてスピーチ。日本、インド、ヨーロッパ、アメリカで活躍。日本に道場を持ち、ディクシャという瞑想秘法伝授と悟りの合宿を行う。全国で指導を展開。人生を変える本質的な生き方をガイド。『心と体をととのえて、もっと楽に生きる』(中央公論新社)など著書累計90万部。TBSラジオ・インターFM897、BSテレビに好評レギュラー出演中。
●公式サイトhttps://www.science.ne.jp/

辛酸なめ子……東京都生まれ。女子学院中学校・高等学校を経て、武蔵野美術大学短大卒。漫画家・コラムニストとして活躍。『渡る世間は罠だらけ』など著書多数。Twitter:godblessnameko

《構成/池野佐知子》