ジャニーズWEST

 今年4月から6月まで開催した全国ツアー『ジャニーズWEST LIVE TOUR 2021 rainboW』中にリリースしたシングル『サムシング・ニュー』以来の取材になったジャニーズWEST。グループでの活動のほか、ソロでもメンバーの名前をよく聞いた今年を振り返ってもらうと、

重岡大毅(以下、重岡)「全国ツアーやって、舞台やドラマ、バラエティー番組に出て」

中間淳太(以下、中間)「バランスがよかった。上半期は基本的に7人でグループ中心の仕事をして、下半期はそれぞれの分野に分かれて」

藤井流星(以下、藤井)「充実していたと思う」

濱田崇裕(以下、濱田)「全国ツアーの一部の公演や、出演するはずだった(野外音楽フェス)METROCK2021が中止になって悔しい思いもしたけど、そのぶん、次につながるようにそれぞれでも頑張った年やった気がします」

小瀧望(以下、小瀧)「ロックフェスへの出演は、変わらず目標にしたいですね。フェスで歌ったら盛り上がりそうな曲も増えてきているので」

『リア突』神回は

 来年1月19日にリリースするDouble A-side Single『黎明/進むしかねぇ』。グループ初の全国放送のレギュラー番組として10月から放送が始まったバラエティー『あなたの代わりに見てきます!! リア突WEST』(テレビ朝日系、毎週日曜)のテーマソング『進むしかねぇ』は、まさにフェスにぴったりなロックナンバー。

 身体を張り、さまざまなことに挑戦する番組の内容と重なる、ジャニーズWESTお得意の応援ソングになっている。

小瀧「『リア突』のスタッフさんが、クレイジーなんですよ(笑)」

藤井「ほんと、おもろい」

濱田「僕は、ふたり(藤井と小瀧)がロケに行った『世界初のアスレチック流しそうめん』(流しそうめんのイベントをプロデュースしている人とアスレチックジムを貸し切り、巨大流しそうめんセットを7時間半かけて制作)の回が面白かったな」

中間「あんなに流れへん流しそうめん、初めて見た(笑)」

神山智洋(以下、神山)「神回やったな」

エモーショナルな7人

 もうひとつのミディアムバラード曲『黎明』は、来年1月からスタートする小瀧主演のドラマ『鹿楓堂よついろ日和』(テレビ朝日系、毎週土曜)の主題歌。

小瀧「悩んでいたり、ちょっと傷ついていたり、何かを抱えている人たちが『鹿楓堂』というカフェでほっとしたり、癒されたりする。見てくださった人が“また、頑張ろう”と思える場所が『鹿楓堂』であり、この主題歌になったらいいなと思います」

桐山照史(以下、桐山)「今回の『黎明』のパフォーマンス、久々にしっかり踊ってる感じがあるな」

神山「s**tkingz(シットキングス)のshojiさんに振りをつけてもらって」

桐山「きれいめに、大人っぽく踊ってる」

重岡「エモーショナルな感じよな」

中間「shojiさんが、7人がピタッとそろえるんじゃなくて、それぞれの個性が出る感じがいいとおっしゃって。だから、個々の個性がだいぶ出てると思う。でも、まとまって見える」

次に挑戦したいのは…

 “それぞれの個性が光っているけれど、まとまっている”というのは、まさにジャニーズWESTを表現する言葉。ますます、輝きが増していく7人に来年どんな年にしたいかを聞くと、

重岡「7人で動く何かをやりたい。ライブなり、配信なり」

藤井「今年の全国ツアーのチケットが手に入らなかったっていう声を聞くので、ライブの機会を増やしたいな」

重岡「2年ぶりに有観客でライブができたけど、(客席は)声が出せなかったから」

桐山「2022年は声が出せる年になってほしいね」

 この日、『ジャニーズWEST 2022.4-2023.3 カレンダー』の撮影も行った7人。

神山「いやー、楽しかった!!」

中間「自分たちで考えた内容もあって。歌番組の合間に話し合ったんですけど、意外にネタが出るもんやなって」

 年々、活躍の場を広げている7人。今年に続き、来年のジャニーズWESTの活動も要チェックです!

Q『黎明』は、不安や痛みを抱えている人に寄り添い、そっと背中を押してあげるような温かさのある曲。最近、感じた不安や痛みと、その克服方法は?

【小瀧】つい最近、焼き肉に行く約束をドタキャンされて、心が痛かった(笑)。4人で行くはずが、1人の都合がつかなくなって、食事会そのものが仕切り直しになったんです。克服方法はフットワークの軽い友達を多く持つこと。その日も店の予約を取っていたから、急きょ、別の友達を誘って肉を焼きました!

【神山】最近、シャンプーしてるときに目を閉じると不安になる(笑)。なんか怖ない? 目を閉じているときに目の前に何かおるかもって思ってしまう。目を開けてシャンプーしたろかと思ったけど無理やから、平常心を装って、シャンプー洗い流した後にカッと目を見開いて、逆にお化け的なものをビビらせてやろうと思ってます。

【濱田】痛み、痛み……ニキビの痛み。今はそれしかない!(笑)。ずっと治らなくて悩まされてたニキビがあったんですけど、やっとこのあいだ消えて。よっしゃー! って思ってたら、違う場所に移動したっていう(笑)。不安を感じたときの克服方法は寝ること。寝て起きたら忘れてしまう性分なので、引きずることもないんです。

【桐山】飼ってるワンちゃんが、朝、寝ている俺の身体の上にダイブしてくるんだけど、それがめっちゃ痛い! ベッドに飛び乗ってるつもりらしいけど、俺の身体なんだよね。だから毎朝怖くて(笑)。不安はあんまり感じないタイプで、傷つくことも全然ない(笑)。もし、傷つくことがあったら、友達とうまい飯を食う。それに勝るものはないと思ってるかな。

【藤井】バイクのエンジンをかけるときにキックぺダルを蹴るんですよ。たまにそれが跳ね返ってきて、スネに当たるのがめちゃくちゃ痛くて。物理的な痛みの話になるんですけど(笑)。最近はそれが痛かったな……。これは克服方法ないですね、じっと耐えるだけ(笑)。

【重岡】足が冷えんのよ、足が。まだ冬本番でもないのに。お風呂に入ればすぐあったまるんだけど、仕事中は入れないから(笑)。克服法としては足先に貼るカイロですね。あれはね、めっちゃいい。末端からポカポカしてきます。

【中間】このあいだ、殺人鬼が潜む古民家から脱出するっていうホラー系のリアル脱出ゲームに行きました。捕まったら風呂場に閉じ込められる設定なんですけど、2〜3回捕まって(笑)。あれはめちゃめちゃ不安でしたよ、かなり怖かった! 基本的にメンタルは強め。結果がダメであっても、100%の力で取り組む過程が大事って考えるタイプですね。

Q「進むしかねぇ」と思った出来事があったら教えて!

【小瀧】『あなたの代わりに見てきます! リア突 WEST』でわさびを愛する女性のもとに“リア凸”した(現実世界で突撃しにいく)回があったんです。勝負に勝ったご褒美――という名の罰ゲームがわさび丸かじりやったんですけど、もうやるしかないって覚悟を決めましたね。『リア突』のこういうムチャ振りはやらんと終わらんし、ほぼ毎回、やるしかねぇ! と思ってやってます(笑)。

【神山】舞台『LUNGS(ラングス)』のことかな。最初に台本を読んだときはあまりのセリフ量の多さに「この舞台すごい」と思ったんですけど(笑)、人間の脳みそってやっぱりすごいもんで、セリフも本気出したらマジで覚えられんねやなって思いました。今は相手役のセリフも全部覚えてるくらい。最初は不安もあったけどやればできんねやと改めて思いました。

【濱田】進むしかねぇことを聞かれているのに申し訳ないんですけど、立ち止まることも大事だと思っています(笑)。立ち止まって、さぁどうする? って考えたとき、やめるんじゃなくて進むしかねぇって思うかな。人間、ずっと進み続けるのは難しいじゃないですか。たまにはゆっくり休んで、おいしいもの食べて頑張るのがいいかなと。

【桐山】番組のロケで洞窟に行かせてもらったことがあるんです。マジで途中帰りたかった。本気で仕事中に帰りたいと思ったのは、これが初めてやった(笑)。帰るにも狭いし、腰も痛いし……こりゃ進むしかねぇって思ったね。俺、終わりが見えないものってめっちゃ嫌いで。だから迷路もめっちゃ嫌い!

【藤井】結構、常にこの精神でいることが大事だと思って活動してますね。この心意気は大事だなと思うんですけど、例えばどんなときにこう思ったのか? と聞かれると、まったく浮かばないんですよ(笑)。だから、常にかな。ジャニーズWESTの活動は、いつもこう思ってやってます。

【重岡】29歳になったこと。もう30代目前、20代最後の年やからね。ふだんは気にしないようにしてるけど、やっぱり年齢は気にはなる。ここ数年は、もう30やなあって思いながら過ごしてきた。で、いざ29歳になったら、あともう1年あるわって(笑)。その1年がもうけもんやと思えるようになったから、もう進むしかないって思う。理想の30代は特にない。今のままでええ。

【中間】『ヒルナンデス!』(木曜日レギュラー)で、1回冗談で「(俺は)スーパースターだから」って言ったことがあるんですけど、これが後に引けなくなりました(笑)。これは進むしかねぇな、進み続けたら本物のスーパースターになれるんじゃないかなって思うことにして、恥を捨てて貫く覚悟を決めましたね(笑)。

※濱田の「濱」は正しくは異体字

Double A-side Single
『黎明(れいめい)/進むしかねぇ』2022年1月19日発売
初回盤A(CD+DVD−A)、初回盤B(CD+DVD−B)各1540円、
通常盤(CD)1210円

『ジャニーズWEST 2022.4-2023.3 カレンダー』絶賛制作中!!

取材・文/熊谷真由子、高橋もも子