市來玲奈アナ、斎藤ちはるアナ(日テレ、テレ朝公式HPより)

 11月18日発売の『週刊新潮』で、櫻坂46の原田葵が、2023年入社のフジテレビのアナウンサーとして内定が決まったと報じられた。

「櫻坂46は、もともと欅坂46として結成されたグループで、2020年10月に改名しました。原田さんはこのグループの1期生です。まだ卒業の発表をしていない段階での報道でしたから、ファンの間では動揺が広がっていますね。来年あたりには、卒業発表があるのではないでしょうか」(アイドルライター)

 坂道グループ出身でキー局のアナウンサーになったメンバーは過去にもおり、アナウンサー志望であることは在籍中には明かしていなかった。

日本テレビの市來玲奈(いちき・れな)アナは、2014年に学業に専念することを理由に乃木坂46を卒業後、2018年に入社しました。現在は、『行列のできる相談所』の3代目アシスタントなどを担当しています。2018年に、同じく乃木坂46を卒業した斎藤ちはるアナは、2019年にテレビ朝日に入社。『羽鳥慎一モーニングショー』のアシスタントを務めるなど、活躍しています」(同・アイドルライター)

AKBは女子アナになれない?

 坂道グループ出身のキー局アナウンサーは、珍しくなくなってきているが……。

「なぜか、AKB48やSKE48など、48グループのメンバーからは、キー局のアナウンサーになった人がいません。アナウンサーになったメンバーはいますが、地方局やフリーアナウンサーなど。キー局を目指していないわけではないと思うんですけどね」(同・アイドルライター)

 エンタメ事情に詳しいフリーライターの大塚ナギサさんは、一連の状況をこのように分析する。

「テレビ局としては、より話題性のある新人アナウンサーを採用したい。今の女性アイドルのトップである坂道グループのメンバーは、世の中からの注目度が高いから採用に有利に働くとは思います。48グループ出身者が少ない、いないというよりは坂道グループ出身の女性アナウンサーが多いだけ。実際、ほかのアイドルグループ出身者もあまりいません。坂道グループは清純派のイメージで結成されているので、アナウンサーのイメージに合致するというのも大きいのではないでしょうか」

 時代による考え方の変化もあるようだ。

「2000年代ごろは、大学に通いながらアイドル活動をすること自体が珍しく、アイドル卒業後は女優やタレント業をするメンバーが多かったです。しかし、今は芸能界以外の業界にも進む可能性も考えて、私立の一流大学に進学するメンバーも増えてきました。比較的新しいグループ出身者が、キー局のアナウンサーになるのは、そういった面も影響しているのかもしれません」(テレビ局関係者)

即戦力を求めるテレビ局

 また、即戦力が求められるようになったことも、理由のひとつではないかと指摘するのは、元日本テレビアナウンサーで、現在もフリーアナウンサーを務めながら、オーガニックハーブを扱うEMARA株式会社を設立し、事業家としても活動している宮崎宣子さん。

「私が日本テレビに入社したころは、入社してから3~4年は、発声やアクセントなどの基礎的な部分を鍛えて、戦力になるように育ててから、レギュラー番組や帯番組を担当する傾向がありました。今は即戦力を求めて、すぐにゴールデンや帯番組を担当できるような逸材がほしいようで、もともとテレビで活躍していた方を採用したいのではないかなと思います。それに、アイドル経験があるとテレビでの立ち回りもできますし、現場がどういうものかもわかっていますしね」

 実際、乃木坂46出身の市來アナや斎藤アナには、感心する部分が多いという。

「コメントを求められたときの答え方がすごく上手ですし、笑顔や表情の作り方ももちろん上手。それって天性だったりもしますし、育てたからといって誰もができるとも限らない。やっぱり、アイドルとしてテレビに出て活躍してきたぶん、仕上がりが早いですよね」(宮崎アナ)

 櫻坂46の原田も、即戦力になること間違いなし!