櫻井翔

「リアルタイムでみなさんに応援と観戦をしていただきたいと思います」

 '22年2月に開催される北京オリンピックのスペシャルキャスターに櫻井翔が就任した。

「メインキャスターは荒川静香さんが務めます。櫻井さんと荒川さんが日本テレビ系の冬季オリンピックキャスターとしてタッグを組むのは、'10年のバンクーバーオリンピック以来4大会連続となります」(スポーツ紙記者)

 キャスターとして不動の地位を築きつつあるが、最近その地位を揺るがしかねないことが─。

12月6日に放送された日テレ系の情報番組『news zero』で、ハワイ真珠湾攻撃の特集がありました。魚雷投下の雷撃機搭乗員として参戦した吉岡政光さんに、櫻井さんが“戦時中というのはもちろんですけど、アメリカ兵を殺してしまったという感覚は?”と質問しました。これがネット上で“無神経すぎる”と炎上してしまったんです」(同・スポーツ紙記者)

流暢な英語で場を盛り上げて

 ただ、テレビ局内で“炎上発言”を咎める声は少ないという。

櫻井さんは戦争の愚かさを引き出すために、あえて厳しい言葉を使ったのでしょう。これは報道に携わる人にとって、褒められるべきことですよ」(日本テレビ関係者)

 オリンピックという大舞台でも、櫻井の仕事に対する姿勢を評価する声は多い。

「インタビュー前に選手に関する過去の記事や出演した番組をくまなくチェック。書籍にも目を通し、“どうすれば選手の魅力が視聴者に伝わるか”を常に考えています。地道な下調べを欠かさないのでスタッフも感心していますよ」(同・日本テレビ関係者)

 '19年に東京オリンピック関連の企画で、オリンピック国際委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長と対談した際も、スタッフを感心させた。

流暢な英語で場を盛り上げていたんです。バッハ会長は少々お堅いところがあるのですが、櫻井さんはときおり彼を笑わせていました。勉強熱心なだけでなく、親しみやすさもありますよ」(同・日本テレビ関係者)

『ジャニーズは努力が9割』(新潮社)の著書があり、ジャニーズ事情に詳しい霜田明寛氏は、櫻井がオリンピックキャスターに選ばれた背景には、彼の“安定力”が大きいと指摘する。

言葉をきちんと選び、中立的なコメントをしています。東京パラリンピック閉会式では共生社会の実現に関して、具体的なエピソードを交えてコメントし絶賛されました。きちんと取材をして、それを自分の言葉で説明できます。起用する側としても、安心してキャスターを任せられるのでしょう

 '22年は北京から金メダル級のレポートをたくさん届けてくれるはず!