女性で史上初の「究極のサマディ(悟り)」に達したインド政府公認のシッダーマスター=ヒマラヤ大聖者、ヨグマタ相川圭子さん。ヒマラヤ秘教の厳しい修行を終え、究極の真理を悟ったヨグマタ=宇宙の母さんに、読者の悩みを相談。辛酸なめ子さんの感性あふれるイラストとともに、解決へとみちびきます。

※今週のお悩み

 同僚も友達も5時台に起きる朝型の人はイキイキとしていて、健康的で素敵。私もまねしたいと思うのですが、何度挑戦しても、ダメ。1日だけ5時に起きられても、ダラダラして、結局動きだすのが7時半。ならば7時半まで寝てたほうがいい、となってしまいます(笑)。最近は早起きしたいから夜も11時にはベッドに入るのに、これではただ睡眠時間が長くなっただけ。どうすれば朝型さわやか人間になれるでしょうか。(29歳・コンピューター会社勤務/東京都)

画/辛酸なめ子

心の使い方を見つめなおすとそこから睡眠の質が変わります

 太陽が沈んで夜になり、昇って朝になる、このリズムで心身が健康に働きます。しかし長年の生活習慣の乱れで生体リズムが崩れていると、体内時計が正しく働かなくなってしまいます。

 そういった場合は自分の心の状態に気づくことで、よくない癖から離れることができます。「好き嫌いをしていないか」「仕事を頑張りすぎていないか」……そんな問いかけで気づきを深めていくと、睡眠の質も変わります。

 また、無意識に人をジャッジしたり、自分を責めたりして、ストレスをつくっていませんか。反対にみんなに喜ばれることをしたり、自分のやるべきことを全うすると、心が充実してすっきり眠れるのではないかと思います。

 つまりは、精神を統一して、無駄な心の使い方をしないことです。その結果、ストレスが発生せず、心身が自然にリラックスして、体内時計が正しくリセットされます。さらには、昼間、適度な運動をするといい睡眠がとれ、すっきり起きられます。

 また日々起こるすべてのことに感謝をします。ストレスに感じることがいろいろ発生しますが、その都度、学びと思って感謝するのです。

 私たちにはカルマと呼ばれるこれまでの蓄積された記憶があり、それが自身のストレスを呼び寄せ、生活を乱します。そこから解放するのがヒマラヤ秘教の教えであり、ヒマラヤシッダー瞑想です。

 ちなみに私自身は眠っていてもサマディ(悟り)という意識が覚醒した状態。意識は常に“今”にいて、寝る、起きるといったことも自由にでき、体内時計をコントロールしています。そのため、睡眠時間が短くても問題ありません。これは修行によってカルマを焼き切ったから。心身が平和と愛と生命エネルギーに満たされているのです。

 あなたもヒマラヤシッダー瞑想の実践で、疲れを知らずに早く眠り、早く起きることができます。さらに眠りをコントロールでき、質のよい睡眠がとれて、若返ります。

 ヒマラヤ秘教の修行は外側の行為と、内側のエネルギーや思いを整えます。仕事に集中でき、またしっかり眠れるようになります。さらに自分の心をコントロールできる人になるでしょう。

ヨグマタ相川圭子さん 撮影/矢島泰輔

ヨグマタ相川圭子さん……究極のサマディに達して下界で活躍する世界にたった2人しかいないヒマラヤ大聖者。「女性史上初」5千年の伝統をもつヒマラヤ秘教の正統な継承者。国連本部で主賓としてスピーチ。日本、インド、ヨーロッパ、アメリカで活躍。日本に道場を持ち、ディクシャという瞑想秘法伝授と悟りの合宿を行う。全国で指導を展開。人生を変える本質的な生き方をガイド。『心と体をととのえて、もっと楽に生きる』(中央公論新社)など著書累計90万部。TBSラジオ・インターFM897、BSテレビに好評レギュラー出演中。
●公式サイトhttps://www.science.ne.jp/

辛酸なめ子……東京都生まれ。女子学院中学校・高等学校を経て、武蔵野美術大学短大卒。漫画家・コラムニストとして活躍。著書多数。
Twitter:godblessnameko

《構成/池野佐知子》