紅白歌合戦に出演する上白石萌音

 2020年の紅白は観客なし、会場での取材も代表社のみに限られた。2021年は会場を渋谷のNHKホールが改修中のため、有楽町の東京国際フォーラムに変更して有観客に。大みそかの本番以外は、各マスコミも取材に入った。

この紅白をもって1期生の生田絵梨花が卒業する『乃木坂46』が登場したのは、リハーサル2日目の12月29日。

「囲み取材には、生田さん、遠藤さくらさん、齋藤飛鳥さん、山下美月さん、キャプテンの秋元真夏さんの5人が登壇しました」(NHK関係者)

 秋元がメンバーをリードする様子が印象的だった。

写真撮影でポーズを求められると、5人は顔を見合わせてポーズに迷った様子を見せていましたが、秋元さんが率先してガッツポーズをしていました。その撮影中、震度3の地震が起きるハプニングも。一瞬だけ5人は驚いていましたが、そのまま取材対応は続行しました」(同・NHK関係者)

紅白歌合戦に出演する乃木坂46。中央が生田絵梨花

初出場となるKAT-TUNは

 卒業する生田に向けて、それぞれからのメッセージが送られると、

“みんな、優しい……”と、うなずきながら聞いていた生田さんは涙ぐむ表情に。涙をこらえる様子に気づいた齋藤さんが、そっと頬に手を添えて、生田さんの腰に手を回していました。“同期の絆を見せて、最後もみんなでまとまって、これが乃木坂だというのが見せられたら”と秋元さんが意気込みを語っていました」(同・NHK関係者)

 同じく絆を見せたのは、デビュー15周年にして紅白初出場のKAT-TUN。

「初めての単独ライブを行ったのが国際フォーラムで、彼らにとっては特別な場所なんです。上田竜也さんは“楽屋があった場所を通って、懐かしかった”と語っていました」(スポーツ紙記者)

初となる紅白出場を果たしたKAT-TUN

 終始コンサートでのMCのような自由なかけ合いで報道陣を楽しませた3人。

「15年の間にあったメンバーの脱退についても“もともと15人いたんです”とボケる亀梨和也さんに中丸雄一さんがツッコむなど、息の合った様子を見せていました」(同・スポーツ紙記者)

SixTONESのジェシーの朝ドラボケは……

 続いて囲み取材に応じたのはSixTONES。本番は、渋谷のNHKスタジオから中継での出演。取材もリモートで行われた。

「歌唱する楽曲の『マスカラ』を制作したKing Gnuの常田大希さんとの共演は、今回はありませんので、“いつか一緒にできたらいいねと話した”と、田中樹さんが残念そうに明かすと“いつか、コラボしマスカラ!”とジェシーさんが宣言しました」(前出・NHK関係者)

 話題が朝ドラ『カムカムエブリバディ』に雉(きじ)眞(ま)稔役で出演していた松村北斗に集中すると、

「質問に松村さんが応じている最中、ジェシーさんが横から話に割り入るタイミングを何度もうかがっていて。結局タイミングは逃して、ジェシーさん渾身の朝ドラボケは不発に…」(同・NHK関係者)

 朝ドラでヒロインのひとりを演じているのが上白石萌音。スタッフから“急がなくて大丈夫ですよ”と声をかけられながらも、リハを終えた上白石は小走りで取材用のステージに登場。

紅白に出演する歌手に同行しているスタッフや関係者は、だいたい2、3人ほど。静かに舞台袖から見守るぐらいですが、上白石さんのスタッフは違っていました。スタイリスト、ヘアメイク、マネージャー、ほかにも付き添いがいて、少なくとも5人以上がゾロゾロと。記者用の席に座ったかと思えば、スマホで壇上の上白石さんを何度も撮影して“カワイイね”と耳打ちし合うなど、とにかくスタッフたちの上白石に対する溺愛っぷりがヒシヒシ伝わってきました」(前出・スポーツ紙記者)

 そんな上白石は、2021年の大河ドラマ『青天を衝け』にも出演。そして紅白にも。

記者から“グランドスラム達成”を例えられると“今年がピークです”と照れ笑い。写真撮影で両手を上げたガッツポーズを求められると、小さな声で“アンパンマンみたい……”とつぶやきながら、笑顔で取材を終えていました」(同・スポーツ紙記者)

 いよいよ本番目前の紅白。豪華な1年の締めくくりから目が離せない!