「焼肉店で出てくるスーパーの肉に気づくのか」というドッキリを仕掛ける宮迫博之(YouTubeより)

「最近の宮迫さんは牛宮城のプロジェクトにかかりっきりですね。3月のオープンにギリギリ間に合うか? といった感じのようです」(宮迫を知る芸人)

 YouTuberとして活動している元雨上がり決死隊の宮迫博之(51)の最近はといえば、オープン予定の焼肉店『牛宮城(ぎゅうぐうじょう)』についての話題で持ちきりだ。

 人気YouTuberのヒカルとコラボ、共同経営というかたちではじまった牛宮城プロジェクト、オープン目前だった昨年9月に行われた試食会で、メニューや肉の管理の杜撰(ずさん)さを目の当たりにしたヒカルが同企画から撤退。世間でも大きく取り上げられる話題となった。その後、宮迫がソロプロジェクトとして自身のYouTubeチャンネルスタッフとともに経営を進めてきたが、

「直近の動画ではコンサルとして同企画に参加した外部の人たちに“内装を修繕したほうがいい”などとアドバイスを受けた宮迫さんが、かかる2000~3000万円ほどの費用を賄うためにコレクションしてきた高級時計を売ると決意するなど、ドキュメンタリー性が増してきています。ネット上では“コンサルに騙されているのでは?”“撤退したほうがいい”といった意見も少なくなく、破滅へと向かっていく宮迫さんから目が離せない視聴者が多い」(YouTubeコンサルタント)

「こんなん出しませんよ!」

 そんな宮迫チャンネルの最新動画のコメント欄が炎上騒ぎになっているという──。

 1月13日にアップされたのは《牛宮城の試食に来たラファエルにスーパーの肉を提供するドッキリ》と題されたコンテンツ。タイトルの通り、牛宮城にやってきたYouTuberのラファエルに、“店で提供する肉を最初に試食させる“という体でスーパーの肉を食べさせたら、どんなリアクションをするのかを検証するものだった。

ラファエルさんは次々と出される価格帯600円ほどのスーパーの肉を前に、普通に美味しいとコメント、牛肉だといって出した豚肉には“これが一番美味い”との反応をみせました。問題はその先。ネタバラシの段になると、宮迫さんがテーブルの肉を指して『こんなん出しませんよ!』『(出したら)また炎上します』と言い放ったんです。皮肉にもその発言が炎上してしまった」(ウェブメディア編集者)

炎上してしまった発言(宮迫のYouTubeより)

 動画では「最近のスーパーの肉は安くて美味しいんですけれども」とフォローも入れていたのだが、

《牛宮城応援してたけどスーパーの肉を見下してる感じがしてちょっと残念。スーパーで美味しいお肉で提供している人達に失礼ですよ》

《スーパーの肉を馬鹿にしてる店が成功するわけがない》

 このような非難のコメントが並ぶことになってしまった。

江頭のYouTubeチャンネルとの違い

 テレビで情報番組を手がける放送作家は今回の炎上についてこう分析する。

「視聴者のほとんどがスーパーで肉を購入する層だというのにも関わらず、それをネガティブに扱っているともとれるような企画をするのはよろしくない。また、宮迫さんは焼肉店のプロジェクトをはじめたころから、“日本の食を応援します”とのスローガンを掲げており、焼肉店で“交雑牛の魅力を伝えたい”とも主張していた。

 そんな彼だったからこそ、視聴者をより失望させたのだと思います。また、ドッキリ企画であるならば、最後に“実際に店で出す肉”を出してオチをつけてほしかった部分もある。肉がまだ用意できていないという事情もあるのかもしれませんが……」

 宮迫が炎上気質なのは、テレビ出演時代にはいたはずの“スタッフの不在”と無関係でないという。

江頭2:50さんをはじめ、芸能人のYouTubeチャンネルにはテレビ番組を一緒に作ってきた熟練のスタッフが制作陣に入っていることが多い。しかし、宮迫さんのチームは本業が俳優であったり、WEBライターの方であったりと異分野かつ未経験の人たちが中心となって企画、撮影、編集などを進めています。手探りでコンテンツ制作に取り組んではいますが、メディアリテラシーに欠ける部分も大きい。

 また、宮迫さんが大黒柱というのもあるようで、企画段階で“これ面白いんとちゃう?”といったものに、チームのメンバーがあまり口を挟むことができないとも聞きます。最前線で宮迫さんとテレビを作ってきたディレクターや(放送)作家がついていればな……と思ってしまいます」(前出・宮迫を知る芸人)

 今、かつての戦友は今の宮迫に手を差し伸べるか──。