三谷幸喜

 1月19日、脚本家の三谷幸喜がTBS系の報道番組『新・情報7daysニュースキャスター』(以下、Nキャス)の総合司会を4月から務めることが報じられた。

「『Nキャス』は'08年のスタート当初から安住紳一郎アナとビートたけしさんがメインMCを務める番組。時事ニュースを取り上げながら、ジョークを飛ばすたけしさんと、それをなだめる安住さんの2人の掛け合いが魅力でした。その後任がまさか三谷さんとは……」(スポーツ紙記者)

人見知りで口下手

 三谷といえば『古畑任三郎』シリーズや、現在放送中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の脚本家として知られている。

「大学在学中に小劇団『東京サンシャインボーイズ』を立ち上げ、人気劇作家として名が知られました。その後、テレビドラマの脚本を手がけるようになり、現在では映画監督や俳優などマルチに活躍しています」(舞台関係者)

 活動の幅広さはたけしに引けを取らないが、司会業は初挑戦。今回のサプライズ起用に、一部からは不安視する声も。

「三谷さんは自身の性格を“人見知りで口ベタ”と称しており、そんな性格の克服を兼ねて’00年に『気まずい二人』という女優との対談集を出したほどです。それに加えてクリエイター的な独特の感性やこだわりの持ち主ですからね。司会が務まるのかまったく未知数です」(放送作家)

唯一の危惧はメンタル

 一方で、芸能レポーターの川内天子さんは、彼の起用に期待を膨らませているようだ。

「昨年末に行われた『紅白歌合戦』にゲスト審査員として登場したときは、マイクを向けられると“審査委員長の三谷幸喜です”とギャグを織り交ぜて挨拶。もともと“人を楽しませたい”という思いが強い方ですからね。面白いニュース番組になると思います」

 三谷とたけしには、豊富な肩書以外にも、喜劇出身という共通点がある。

「三谷さんの狙いは、ニュースと喜劇の融合を見せたいんだと思いますよ。大がかりなセットを作れないかとか、コント風に解説できないかなど新しい『Nキャス』のアイデアを考えているようです(制作会社関係者)

ビートたけしと安住紳一郎

 唯一、危惧するとすれば、それは“メンタル”だという。

「三谷さんは神経質なところがありますからね。センシティブなニュースや視聴者の批判に対してどう向き合うかが心配です。しかし、暴走しがちだったたけしさんをコントロールしていた安住さんなら、うまくフォローできるでしょう」(川内さん)

“コウキ”心が旺盛な三谷だけに、視聴者を楽しませてくれそうだ。