支援を呼びかけるゆたぼん(公式YouTubeより)

《今、緊急で動画撮ってるんですけど、みなさん助けてください!》

 1月26日、自身のYouTubeチャンネル『少年革命家ゆたぼんチャンネル』を更新したゆたぼんが、《ヤバイです!助けてください!》というタイトルで動画を投稿。のっけから視聴者に“助け”を求めた。何が起きたのかーー。

「なんでも、“全国を回って不登校の子どもたちに元気と勇気を届けたい”という思いでクラウドファンディングを始めたゆたぼん。車両購入や改造費、また活動費用などとして380万円の支援金を募っているのですが、それが難航しているみたいですね。

 仮に目標金額に届かなかった場合、未達成でも支援を受けられる“寄付系”のクラファンもありますが、ゆたぼんのプロジェクトはおそらく支援者に全額返金される仕組みだと思います」(ウェブニュース・ライター)

 ユーチューバーのゆたぼんにとって、自身の理念を行動に移したプロジェクトだけになんとしても目標金額を達成したいところだが、終了まで残り4日の時点で集まった支援総額は約240万円(1月27日時点)。達成率63%にとどまっていることに焦燥感を覚えたのか、冒頭のとおりにYouTubeで訴えたというわけだ。

《正直言って、ちょっとヘコんでいます。このまま集まらんかったらどうしようとか、“応援してるで”って言ってくれた人たちも支援だけじゃなくて、シェアすらしてくれへんくて。みんな口だけなんかなぁ、って思ったりとか》

既読スルーされて傷ついている

 同プロジェクトを応援してくれていると思っていた“支援者”の動きがなく、この日は熱が38度以上あったというためか、いつもは強気なゆたぼんから弱気な発言が続く。

こっちがLINE送ってるのに向こうは既読スルーしてくる人たちも多くて、結構傷ついています。(略)シェアもしてくれへんのやったら、もうそういう人はええかなって思うし、自分の都合の良い時だけLINEしてきて、こっちがホンマに困ってる時は無視してくるなんて、ホンマの友達じゃないと思うし。その辺も(友達かどうかを)ハッキリさせるチャンスやと思っています》

 と少々グチりながらも思いついた打開策というのが、動画の生配信をした上で、知り合いのユーチューバーらに片っ端から連絡をとっていくという方法。「断りにくい状況を作ってお願いする、ということでしょうか」と、前出のライターは苦笑する。

「プロジェクトを絶対に実現させたい思いもあるのでしょうが、YouTubeの発言も含めて彼1人で考えたことなのでしょうか。というのも、“ゆたぼんパパ”こと中村幸也氏はかつて、クラウドファンディングについて立派な持論を展開していたことがあるんですが……」

 2020年2月、自身のツイッター上でクラウドファンディングサービスについて触れたところ、リプライを寄せた一般人と議論を交わしたことがあった中村幸也氏。その中で、“子どもに、ネットの友達からお金をもらいな、とは言えない”“1000円稼ぐだけでどれだけ働くかを教えたい”との意見に、

信用のない人間にお金は集まらない

《「気軽に利用できる」と「気軽にお金がもらえる」では全然違う。お金とは信用の事だから気軽にお金がもらえると思っているなら大きな間違い。polcaでもクラファンでも信用のない人間の元にお金は集まらない。君は子どもに1000円の稼ぎ方は教えられても信用を得る方法はおそらく教えられないのだろう。》

 クラウドファンディングで集められた“お金=信用”と熱弁してみせた幸也氏。さらに、

《時給1000円のバイトをすれば誰でも1000円受け取れるが、人に信用されて1000円支援してもらえる人は少ない。だから人から信用される人間になるように私は子どもたちに教えている。それにゆたぼんは受け取るだけでなく、ちゃんと与える側にまわっているからお金が集まってる。

 ゆたぼんを“人から信用される人間になるよう”教育をしてきている、と自負したのだった。

「“少年革家”として有名になり、ユーチューバーとしてもチャンネル登録者数15万人のゆたぼん。幸也氏はそんな息子は“周囲から信用される人間で、クラウドファンディングでもお金を集められる”と信じているのでしょう。

 残り4日で信用(お金)を得ることができるのか。今年で14歳になるゆたぼん。多感な時期を迎える、心身ともに少年から大人へと成長する大事な時に始めた同プロジェクトの行方は、今後の人生に大きな影響を与えるかもしれません」(前出・ライター)

 幸也氏は息子の成長をどう見ているのだろうか。