2月1日・2日、東京・中野サンプラザで4公演行った氷川きよし。『GlamorousButterfly』はマイクではなく、拡声器を使って 撮影/廣瀬靖士

 2000年2月2日。演歌界にキラ星のごとく現れ、『箱根八里の半次郎』でデビューした氷川きよし。あれから丸22年――。そして23年目の幕開けとなる“デビュー記念日ライブ”を開催した。

初めてコンサートをやった“聖地”

「“氷川きよしの聖地”へ、ようこそ! いちばん最初にコンサートをやらせていただいたのが、この中野サンプラザでして、そのときのタイトルは『チャレンジステージ』でした」

 緊張で手にびっしょり汗をかきながら歌ったのは24歳のときだった、と懐かしそうに振り返る。その後も、多くの歴史をこのステージ上で刻んできた。

氷川きよし 撮影/廣瀬靖士

「(今年の)コンサートのタイトルは『氷川きよし コンサートツアー2022〜歩き続ける歌の道〜』。その歩き続けた足跡の作品を、たくさんお聴きいただけるライブになっていると思います。和洋折衷、いろんな世界を楽しんでいただければ」

 オープニングは純白の衣装で、昨年末の『NHK紅白歌合戦』で感動を呼んだ『歌は我が命』。その後は『きよしのズンドコ節』や『白雲の城』などのヒット曲に聴き惚れ、2月1日に発売になったばかりの最新シングル『群青の弦(いと)』に酔いしれる。

 バンド演奏をはさむと、その世界観は一変! 紫の妖艶なドレス姿で『紫のタンゴ』、そして赤&黒のハードなエナメル衣装で『限界突破×サバイバー』など。アンコールでは、キュートなピンクの衣装に着替え、自らが作詞した『きみとぼく』、圧倒的な声量で『碧し』など全26曲を歌い上げた。

 誰にもまねのできない、唯一無二のアーティストとしての生きざまを思い出のステージで見せつけた。