告発するヒカル(公式YouTubeより)、アルピー平子

《これ、オレですね》

 2月8日深夜放送のTBSラジオ『アルコ&ピース D.C.GARAGE』にて、名乗り出たのは芸人コンビ『アルコ&ピース』の平子祐希。ユーチューバー・ヒカルを激怒させた“芸人”だったのかーー。

 事の発端は2月4日、ヒカルが自身のYouTubeチャンネルを更新して【苦楽を共にした初期メンでビッグマック大食いしたら喜怒哀楽全部出たww】のタイトルで動画投稿したことに始まる。ヒカルの兄・まえっさん、ユーチューバー集団『NextStage』メンバーの名人らとハンバーガーを食べつつ和気あいあいと進行していた3人。

 ところが、終盤にまえっさんから突如として《そういや最近、飯に行った時に、芸人さんにこき下ろされとったやん》と振られると、表情を曇らせながら《それ、いつかは言ったろうと思ったんだけど》と、ヒカルはエピソードを話し始めたのだった。

 なんでも、ヒカルらが知り合いの芸人に招かれた会食の場に、同じく参加していたとある別の芸人。その動画では名前が伏せられた「芸人・A」は、ヒカルに面向かってユーチューバーを見下すような発言を繰り返したのだという。

《“結局、ユーチューバーなんて芸能人のマネごとの、落ちこぼれ”みたいな。“芸能界で売れへんかった子がユーチューバーやってるんでしょ?”みたいな感じできたんですよ》

 40代とされるAに言われ放題も知り合いの手前、反論したいのをグッと我慢したというヒカル。当時の状況を思い出してか、ますますヒートアップしては《お前(芸人に)、これ(動画)見とるか知らんけども。これワンチャン、Yahoo!ニュースに上がると思うから》と堂々の宣戦布告。

出られるものなら出てこい

お前、ハッキリ言うけども俺に勝ってるところ一つもないからな。お前なあ、ちょっと芸能界で売れたからって調子乗んなよ、ホンマに。お前なんてどうせな、テレビ出て自分の力で活躍しとうかもしれんけど、いろんな人に生かされて今お前がおるわけ》
 
 しまいには《(動画に)出てこられるんやったら、連絡してこい、俺に》と、動画での直接対決をふっかけては《お前は二流やから、どうせ(俺とは)やり合われへんわけやろ?これも見て見ぬふりするんやろうけど、ホンマに面白い人なんやったら、来て欲しいと思うけどな》と挑発したのだった。

 動画内で語られた芸人・Aの人物像というのが「ダウンタウンとの共演はあまりない」「ハイヒール・リンゴの後輩」「レギュラー番組こそあれど消える可能性もある」「ちょっとはうまいこと言う」「女性にモテる(と思っている)」「YouTubeをやっていない」「M-1で見たことがない」「世間の好感度は高い」というもの。

 ネット上では千原ジュニアやバカリズム、南海キャンディーズ・山里亮太、千鳥・大悟らが疑われるも、当てはまらない条件も多く“犯人”から外されていた。そして、このまま迷宮入りするかと思われた矢先の、冒頭のアルピー平子による“自首”だったのだ。

 というのも、なんでもヒカル激怒事件を知った平子の友人らの間で、この芸人・Aが「平子ではないか」と話題になっていたようで、自身もヒカルが話した条件を確認したところ、

《逆に俺じゃない条件の方が少ない。9割方、俺ですね、これ(笑)》

 と、ほぼ全てが当てはまることを確認。Aの正体は平子で確定、と思いきや《なんか飲んだ時に実はヒカルさんがいたのかな~》《俺のわけはないよな〜。覚えはない》と、条件は9割合っているはずなのに彼自身はヒカルと会食で同席した覚えがないのだという。どういうことかーー、

“自首”は平子のネタだった

これ、平子さんのネタでしょう」と笑うのは、バラエティー番組に携わる放送作家。

「平子さんは確かに“意識高い系”と言いますか、理論派だけに特に飲み会の席では面倒臭いタイプになりがち(笑)。また、お笑いを真剣に考えているので、熱く語り出しては周囲に少々引かれることも。でも、アドバイスを送ることはあっても、決して他人をこき下ろすようなことはしませんよ。

 それにアルピーはYouTubeチャンネルを開設していますが、いわゆる芸人のネタ披露動画ではなくてユーチューバーに近い企画をメインにしています。それだけにYouTubeでチャンネル登録者や動画再生数を増やす難しさは理解しているはず」

 ラジオでも《こうなったらもう、(芸人・Aは)俺ってことにして。よく分かんないけど謝るから》と笑っては、最後にはヒカルとのコラボ動画をちゃっかり提案していた平子。

「騒動をすぐに笑い変える瞬発力はさすがですよね。少なくともテレビで活躍する芸人は視聴者を笑わせる、楽しませるために一生懸命です。プライベートで起きた出来事もなんとか笑いに昇華させようと考えてネタにするもの。

 確かにヒカルさんが言うようなことが起きたのなら、そのAの言動は不適切ですし、おもしろくない思いもさせられたのでしょう。ヒカルさんはユーチューバーであって芸人ではないこと、YouTubeは見たい人が見るものだとは理解しています。ただ感情に任せて視聴者に愚痴を垂れ流すのもあまりいい気はしませんテレビ進出を考えているというヒカルさんですが、どうやらテレビ向きではなさそう」(前出・放送作家)

 いっそのことヒカルは芸人・Aを平子にして、コラボ動画を作った方が双方に利益と笑いが生まれるのではないか。