2月16日、アメリカ戦を戦うカーリング日本女子代表の選手たち(JMPA代表撮影)

「チャンスを与えてもらったのは、スウェーデンのおかげだと思う。泣いても笑っても残り2試合なので、頑張りたいです」

 2月17日に行われた、北京五輪カーリング女子の予選リーグ最終戦。世界ランク2位を誇る強豪・スイスとの対戦後、涙ながらに意気込みを語ったのは、同日本代表でストーンを投げる藤沢五月。

「日本代表はスイスとの熱戦の末、惜しくも敗戦。しかし、同日に試合を行っていたスウェーデンが韓国を下したことで最終的に上位4チームに入り、準決勝進出が決定しました」(スポーツ紙記者)

平昌五輪後に品薄状態となったお菓子

 '18年の平昌五輪では史上初となるメダル獲得を果たし、日本中の注目を集めたカーリング女子日本代表。とりわけ話題となったのが、試合中に設けられている“もぐもぐタイム”だった。

「カーリングの試合は10エンドの総得点で争いますが、その中間の第5エンド終了後に7分間の“デッドタイム”が設けられています。これは、前半の内容を踏まえて選手やコーチが後半に向けた戦略を確認する大事な時間。

 この間に、選手たちがお菓子やフルーツを食べる様子が話題になりました。『氷上のチェス』とも言われるカーリングは高度な頭脳戦が繰り広げられるということもあり、効率よく栄養を補給することが求められるんです」(同・スポーツ紙記者)

2月16日のアメリカ戦、試合の合間でお菓子をもぐもぐするカーリング日本女子代表の選手たち(JMPA代表撮影)

 銅メダルに輝いたチームの“お気に入り”には、当時大きな反響があった。

「女子日本代表チームである『ロコ・ソラーレ』の拠点がある、北海道北見市の菓子店『清月』が作ったチーズケーキ『赤いサイロ』が大人気に。平昌五輪の後には品薄の状態となり、今でも店の看板商品となっています」(スポーツライター)

 現在開催中の北京五輪でも準決勝進出を果たし、2大会連続のメダル獲得に向け期待が高まっている。そこで気になるのが、今大会の“もぐもぐタイム”の内容。

カーリング日本女子代表の選手たちが“もぐもぐ”していた『信州いいものラボ』のどら焼き

「栄養の吸収が早いゼリー飲料やフルーツ、紀州産の梅干しなどに加え、日本代表らしい“どら焼き”や“干し芋”などの和菓子が見受けられたことで、ネット上では“どこの商品か?”と早くも注目が集まっています」(同・スポーツライター)

 日本代表を支える栄養源ともなっている商品は、いったいどこのものなのか。さっそく調査に乗り出したところ、どら焼きは長野県に会社を構える『信州いいものラボ』の商品であることが判明。商品を手がけるビーゼット株式会社の担当者・木村さんに話を聞いた。

「干し芋」を販売する企業も発見

「数日前にNHKの方からお問い合わせをいただいて、カーリング女子日本代表の方々にうちの商品を召し上がっていただいていることを知りました。率直に、とても嬉しいなと感じています。消費者の方々からのお問い合わせは、今のところ来ていませんね。具体的な商品名があるわけでもないので、まだそこまで認知されていないかと……。在庫はまだたくさんあります(笑)」

――このどら焼きの売りは?

本当に、ふつうのどら焼きなんですけどね(笑)。自家製の粒あんと香り高くしっとりした皮で、飽きずに食べて頂けるのが特徴です。個包装になっているので、食べやすいのもポイントかなと。正直、カーリングはルールが難しいなという印象なんですが、メダルを目指して頑張って欲しいなと思います」

 なんとも謙虚な姿勢の木村さん。『信州いいものラボ』のどら焼きは、ネット上での販売のほか、各所スーパーマーケットでも販売中とのこと。販売価格は25個入りで1,274円となっている(2月17日現在)。

 もう1つ話題になっている干し芋は、全国農協食品株式会社の『ニッポンエール 国産紅はるかの干し芋』であることがわかっている。企業の広報担当者に問い合わせると、

「NHKさんからそういった内容のお問い合わせがあったと聞いています。視聴者の方々からのお問い合わせは、まだ来ていないかと思います。商品は北海道と沖縄で販売しており、北海道内ではホクレンショップとイオン北海道で販売しております」(同・広報担当者)

 とのことだった。すっかりおなじみとなった、カーリング女子日本代表の“もぐもぐタイム”。準決勝進出の勢いそのままに、メダル獲得に向け笑顔で突き進んでほしい!