Da-iCE(右から工藤大輝、大野雄大、和田颯、花村想太、岩岡徹) 撮影/伊藤和幸

 大ヒットした『CITRUS』で昨年の『第63回 輝く!日本レコード大賞』の大賞を受賞したDa-iCE。メンバーの工藤大輝と花村想太が作詞でも参加している楽曲での受賞。

昨年はDa-iCE結成10周年のメモリアルイヤー

工藤大輝(以下、工藤)「ありがたいと思いますが、プレッシャーでもあります。今年も結果を求められる気がしてしまって」

花村想太(以下、花村)「『CITRUS』という曲にいただいた賞。ここからさらにグループ名を知っていただいて、いま以上に“Da-iCEといえば『CITRUS』だよね”と言っていただけるようになっていきたいです」

 受賞した昨年はグループ結成10周年というメモリアルイヤーでもあった。

花村「本当に奇跡だと思います」

大野雄大(以下、大野)「授賞式のあとは、お祝いすることもなく、すぐに帰りました。翌日の大みそかに単独ライブもありましたし、ももいろクローバーZさんが開催されている年越しライブイベント『第5回 ももいろ歌合戦』にも参加させていただいて。そのあと、『CDTVスペシャル!年越しプレミアライブ2021→2022』にも出演したので」

大野雄大(32) 撮影/伊藤和幸

和田颯(以下、和田)「年末がこんなに忙しかったのは初めてで、うれしかったです」

 流れがきている5人は、CONCEPT EP『REVERSi』(※EP:シングルよりも曲数が多く、アルバムより少ないもの)をリリースしたばかり。ドラマ『ユーチューバーに娘はやらん!』の主題歌『SWITCH』など、収録の9曲中4曲がドラマや映画、アニメの主題歌、CMソングとなっている。

 今回のEPのリード曲『DOSE』の作詞、作曲にも工藤と花村が参加。

工藤「“どうせ(DOSE)、なになにじゃん”というマイナスな感情を一蹴したかったんです。“どうせ、うまくいかない”と諦めてしまう人たちに、そんなことないよと」

工藤大輝(34) 撮影/伊藤和幸

花村「面白いんですけど、僕がディレクターさんと“どうせ”ってプラスにもマイナスの意味にも使えていいよねって話をしていた1分後くらいに、ひとりで考えてくれていた(工藤)大輝くんから“どうせ”ってどう? と言われて。お互い同じ言葉に導かれるって、これは確定だねと」

和田「僕たちがこれまでにリリースしてきたダンス曲にしては、大人っぽくて、落ち着いていて」

大野「いつもならリード曲ってもっと激しい曲調で、ダンスも徒競走みたいにハードなものが多かったんです(笑)。落ち着いたカッコよさやセクシーさという部分も武器にしていきたいと思っているところでの今回の曲ですね」

ビックリするくらい運がいいんです

 つい“どうせ”とマイナスに考えてしまいがちだが、メンバーの中で落ち込みやすい人がいるか聞くと、

花村「僕、引きずるタイプです」

花村想太(31) 撮影/伊藤和幸

工藤「すごくわかりやすい(笑)」

大野「静かになるんですよ。みんなで話をしているときも、いつもなら笑うところを我慢している感じがしたり」

岩岡徹(以下、岩岡)「僕、そういうときに、ついちょっかいを出したくなるんですよね(笑)」

花村「徹くんは、優しいんです。いじってくれて。でも、その言葉に少し傷ついているときもあります」

全員「(爆笑)」

工藤「マジで男子校のノリですよね(笑)」

花村「あとから考えると、みんな“気にしないでいいよ”って言ってくれているし、そこまで気にしている雰囲気でもなかったのに、考えすぎてしまって」

和田「いまでも覚えているんですが、急に呼び方が颯から、颯くんになったことがあって。くん? って驚きました(笑)」

和田颯(28) 撮影/伊藤和幸

工藤「そこから、急にいつもの感じに戻るんだよね(笑)。(花村)想太は、石橋を細かく叩いて割っちゃうタイプ。逆に(大野)雄大は、石橋を叩かずにスタスタ渡っていっちゃう」

大野「僕、ビックリするくらい運がいいんです。有名な占い師さんに見ていただいたときも、すごく強い守護神がついているって言われました」

岩岡「Da-iCEを結成したときに雄大から“徹くん、このグループに入れてよかったですね。だって、僕がいますから”って言われた(笑)」

花村「ということは、僕が歌えているのは、雄大くんのおかげってことですね」

大野「全部とは言わん。8割、9割そうだと思う(笑)」

岩岡「ありがたい!」

工藤「(大野の)そのメンタルになれるの、すごいな」

岩岡徹(34) 撮影/伊藤和幸

Q自分はポジティブ? ネガティブ?

花村:僕は、ネガティブです。昔は怖いものがなくて、かなりポジティブでした。でも、今は現実を見られるようになって、無理なら違うことをしようと思えるようになりました。ポジティブ寄りのネガティブです。

岩岡:僕は、どっちかって言ったらポジティブ。石橋を叩いて渡るタイプで、すごく慎重に考えるほうなので、能天気なポジティブではないですね。ネガティブ寄りのポジティブ。

工藤:もともとの性質で言うと楽観的でわりとポジティブ。ただ、グループのことになるとネガティブです。自分だけのときと、グループの中にいるときの自分では、ポジティブとネガティブの割合がちょっと違いますね。

大野:僕、めっちゃポジティブだと思います。「なんとかなるっしょ」って思っていますね。イヤなことがあっても、ポジティブに変換できます。

花村:確かに、雄大くんが落ち込んでるのあまり見たことがない。すっごい遅刻してきても10分後にはボケてますから(笑)。

大野:はははは。落ち込んでいても、周りに気を使わせちゃうだけだから。ただ、大輝くんが言ったようにグループのことを考えて慎重になるっていうのはわかる。

和田:僕はどうですかね……。そんな前向きに考えるタイプではないけど、なんとかなると思っているので。そんなにマイナスにも考えていないですね。

花村:でも、なんとかなると思う人じゃないとこの仕事はできないと思います。安定を大事にしていたらこの世界にはいないんじゃないかな。

『REVERSi』
初回生産限定盤[CD+DVD]、[CD+Blu-ray Disc]各5000円
通常盤[CD ONLY]2800円