『牛宮城』に現れた宮迫博之('22年3月)

 元雨上がり決死隊・宮迫博之のプロデュースする高級焼肉店『牛宮城』が、紆余曲折を経て3月1日にオープンした。初日には、芸人の江頭2:50や起業家の“青汁王子”こと三崎優太、経営者でありweb漫画家でもあるやしろあずきなどが牛宮城を訪れ、大盛況だったが、オープン直前まで、店の公式サイトに記載されたメニューの価格や文言が変更にされるなど、店の関係者はドタバタだったようだ。

牛宮城HPに起こった異変

 同店のプロジェクトは昨年7月に始動し、10月にオープンが予定されていたものの、直前の試食会で、共同経営者の人気YouTuber・ヒカルが肉の品質を酷評。開店は延期となり、ヒカルが共同経営から降りるという絶体絶命の事態に陥った。

「その後、宮迫はガネーシャの本田大輝社長や、コンサルタント・本間儀彦氏の協力を得て、開店準備に奔走しましたが、そのさなか、莫大な内装修繕費用が発生するという問題が浮上。すると今度は、宮迫の親友で、牛宮城の決定権を握る人物として、ノーブルプロモーション・若林和人氏が姿を現し、実際は資金難ではないことを明らかにしたのです。

 これを受け、ヒカルが共同経営からの撤退の背景として、若林氏との確執を告白し、宮迫サイドが炎上するなど、牛宮城プロジェクトはお世辞にも順調とは言えない経過をたどっていました」(芸能ライター)

『牛宮城』オープン初日に撮影クルーを連れてやってきた江頭2:50

 しかし、オープン直前、再び試食会を訪れたヒカルは、肉のクオリティを絶賛し、宣伝隊長としてプロジェクトに復帰すると宣言。若林氏にも謝罪して和解が成立し、牛宮城は華々しいスタートを切ることになった。

 そんな前途洋々に見える牛宮城だが、その裏側ではもう一つのドタバタ劇が巻き起こっていたようだ。2月24日、宮迫のYouTubeチャンネルにアップされた動画「【牛宮城】日本一有名なあの焼き肉店がついにOPENします」の概要欄で、同店のホームページも紹介されたのだが、「オープンまでの1週間の間に記載内容が変わっていった」(同・前)というのだ。

オープン前なのに「大人気メニュー」と謳われていた「すだち冷麺」(左)。後日、その文言は削除された

「まず、サイト公開時、ネット上で『高すぎる』と話題になったご飯の値段です。『おひつごはん1合¥780/2合¥1,580/3合¥2,380』となっており、確かに高額の部類に入るかもしれませんが、それ以上に気になるのは、3合1つより1合3つが安いという不可解な値段設定。

 普通、3合を頼んだほうが安価という設定にすると思うのですが……。この『おひつごはん』は、ネットでの反響を受けてか、現在『1合¥680/2合¥1,280/3合¥1,880』に改定されています」(同・前)

オープン前なのに「大人気メニュー」

 値段の改定はこれだけでない。「サンパセット」は¥650が¥780に、また「チョレギサラダ3~4名様」は¥1,380が¥1,480に、それぞれ値上がりしている。

「2人前から注文できる『極みタン塩1人前¥2,200』『宮迫ハラミ<牛宮城塩タレ>¥3,500』など、看板メニューについても、ネット上で『高い』と話題になっていましたが、これらの値段はそのまま。一方、『サンパセット』や『チョレギサラダ』といったサイドメニューであれば、値上げしてもネットユーザーに気づかれにくいと思ったのでしょうか」(スポーツ紙記者)

 値段改定以外に、SNS上でツッコミが飛んだメニュー紹介の文言にも修正が加えられていた。

「スープとすだちのすっきりとした酸味のバランスにこだわった一品という『すだち冷麺』は、オープン前にもかかわらず、なぜか『どんなにお腹いっぱいでもデザートのようにお腹に入る大人気メニューです』と、紹介されていたんです。

 SNS上では≪オープン前から大人気メニューになるすだち冷麺凄すぎるわ≫≪誰から大人気なの?≫など、疑問の声が散見される事態になると、『大人気メニュー』の文言は消去されました」(同・前)

ライスのメニュー紹介には「一度も利用されたことがなく」(左)との文言が後日、削除されていた(右)

高級志向のコンセプトも変更の可能性

 また、こだわっているという米の紹介文にも「『なぜ?』とツッコまざるを得ない表現があった」(同・前)という。

「『北アルプスの標高3000メートル級の峰々から一度も利用されたことがなく流れ出た水を直接灌水し』とあるものの、『一度も利用されたことはなく』というのは、当然の話なのではないでしょうか。ここの部分も、その後、ひっそりと消されていました」(前出・芸能ライター)

 さらに、一部のメニュー名も後出しで変更。「宮迫焼き」というオーナーの名前を冠したメニューは、「厳選和牛サーロイン 焼きすき」に変わっており、値段も1枚¥1,500から¥2,200に大幅に値上りしている。

「宮迫焼き」(左)だったはずの商品の名前が変わ理、700円も値上げされた(右)

「『宮迫焼き』だと、どのようなメニューか想像しにくいという理由で変更になったかと思いきや、逆に『特選ハラミ(牛宮城塩タレ)』は『宮迫ハラミ<牛宮城塩タレ>』になっている。公式サイトがオープンした後にもかかわらず、メニュー名や値段、紹介文がこんなにも変更になるとは、関係者のドタバタぶりが目に浮かびます。

 ネットの声を店づくりに反映していくという方針かもしれませんが、だとすると、今後も突然、価格改定やメニュー変更が行われたり、さらには世論によっては、“高級志向”というコンセプト自体がガラリ変わるなんてことも考えられる。ネット上で賛否両論を巻き起こすようなドタバタ劇が、今後も続く可能性は高いのでは」(同・前)

 3月中の予約はすでに埋まっているという牛宮城だが、多くの人々に愛される名店になれるのだろうか。