木下ほうか

『文春オンライン』が女性に“性加害”をし続けてきた著名人を連続でスクープしている。

 3月9日に映画監督の榊英雄氏から性被害を受けたとして、複数の女優の証言を引き出し、世に放った。榊氏は近くに“性被害をテーマ”にした映画『蜜月』の公開が控えていたが、製作委員会は公開を一旦停止するなどの判断を下すことに。榊氏は《これからの先へ猛省し悔い改めることを誓い》と謝罪コメントを出した。

 さらに同月23日には榊氏の映画にたびたび出演してきた“盟友”、俳優の木下ほうかも同じく複数の女優に性加害を行っていたことが報じられた。女優を演技指導の名目で自宅に呼び出し、行為に及んでいたのだという。

『正直不動産』への出演予定に“変更はない”

「木下さんは21日放送の『痛快TV スカッとジャパン』(フジテレビ系)の最終回に出演。“イヤミ課長”としてレギュラーで登場してきた彼は涙を浮かべながら、“感謝しかないですね。なんか寂しいなぁ“とコメントを残していましたが、それも報道を受けたあとだと、ネット上で反感をもたれることに。

 芸能ネタを扱うワイドショーは榊氏に関しては大々的に報じたにもかかわらず、木下氏については取りあげません。報道から2日経ちますが、木下さんサイドが各メディアの取材に対して何のアクションもとっていないため、ニュースとして取り上げることができないからでしょう。逃亡状態です。しかし、ここまで大ごとになって無視できるか……」(スポーツ紙記者)

 木下は4月5日からNHKで放送される山下智久主演ドラマ『正直不動産』に出演予定だ。 木下は“ウソがつけない体質になったセールスマン”の主人公の上司役を演じる。NHKのホームページには木下の意気込みあふれるコメントが掲載されていた(3月24日時点)が、現在は消されている。

ドラマ10『正直不動産』(NHK)で主演を務める山下智久

「全10話を予定しているのですが、木下さんは物語の需要な役を担う演者のひとり。今のところ、一部メディアの取材にNHKは“現段階で出演予定に変更はない”との回答を出しています。公式ページで公開されている予告動画に木下さんが出ていないことも、ドラマを楽しみにしている視聴者をザワつかせています」(テレビ誌ライター)

 連日の“性加害報道”でNHKは災難に見舞われれている、そう語るのは同局の関係者。

出演シーンを大幅カット

榊氏は監督のほかに俳優としても活動しているのですが、2022年度後期の朝ドラ『舞いあがれ!』に出演予定だったんです。まだ撮影が始まっていない段階なので降板していただくことになりました。長崎の五島列島が舞台の作品で、同県出身の榊氏にはキャストとして出演するだけなく、方言指導も担当することが決まっていたので現場は対応に追われました

『正直不動産』についてはどのような処置をとるのか。

すでに撮影がかなり進んでしまっていて、木下さんを降板させようにも、再撮することがスケジュール的にできない。主演の山下智久さんも時間がとることができないと聞きます。なので、編集で木下さんの出演時間を大幅に減らし、“必要最低限”のシーンしか映さないという方向で進めています。初回放送にむけてスタッフは対応に追われていますね」(前出・NHK関係者)

 NHKに木下の出演シーンが減ることについて問い合わせたところ、《個別番組の制作過程などについては、お答えしておりません》のみの返答だった。

 現場を混乱させた今も木下、そして所属事務所は沈黙を貫いているが、

記事が出ると決まってから、木下さんは旧知の俳優やスタッフたちにメールなどで個人的に“ご迷惑おかけして申し訳ありません”といった旨のメッセージを送っていると聞きます。世間に向けて謝罪のコメント等を出すかどうかを含め、今後どう動くべきかまだ決めかねているそうですよ」(芸能プロ関係者)

 被害にあった女性たちは木下に誠実な対応を求めているに違いない。