昨年、津田寛治に降板疑惑を直撃すると「僕の口からは、何も話せません」

《信じられない!! 完全に特捜9じゃないじゃん!!》
《レギュラーだった人を視聴者に何も報告なしでゲスト扱いにするのはどうなの?》

 3月23日、ドラマ『特捜9 Season5』(テレビ朝日系)のポスタービジュアルが公開された。しかし、ある人物がひっそりと姿を消していることにファンから戸惑いの声が上がっている。

結婚させて“卒業”

「前身の『警視庁捜査一課9係』から出演していた津田寛治さんがポスターから消え、“第1話ゲスト”として登場すると発表されたんです。シリーズ作品から卒業する場合、『相棒』などのように事前に告知することが多いのですが、今回は事後報告だったため、悲しむファンが相次いでいます」(テレビ誌編集者)

津田寛治は『9係』時代から支えてきたメインキャストの1人だったが……(公式ホームページより)

 昨年ネットメディアが行った“『特捜9』と『9係』で好きな登場人物”アンケートで、津田が演じる村瀬健吾は井ノ原快彦が演じる主人公を抑え1位に輝くなど、ファンから支持されていたが……。

「津田さんは『9係』時代からの古参スタッフが次々と外されていくなど、新シリーズのやり方に納得ができず、シーズン3の段階で降板を申し出ていたとか。でもメインキャストだけに急に降板させるわけにもいかず、シーズン4で羽田美智子さん演じるバディの小宮山と結婚させることで、区切りをつけたようですね」(テレビ朝日関係者)

 作品を長年支えてきた津田に代わり、今シーズンからSnowManの向井康二と元乃木坂46の深川麻衣の2人が加わることに。

新メンバー2人への期待

「長寿シリーズは出演者同士の結束力が固まっていることもあり、新メンバーは現場になじむまでに苦労しがち。特に『特捜9』は『9係』で主演を務めた故・渡瀬恒彦さんイズムが浸透しているため、キャストだけでなくスタッフ同士の絆も強いですからね。『特捜9』になってから加入した山田裕貴さんも、初めのころは古参スタッフになかなか認めてもらえず、苦労したとか」(芸能プロ関係者)

 新メンバーがチームに入ってくることで、複雑な思いを抱えているキャストも。

卒業した津田さんと同じく『9係』時代から出演している吹越満さんと田口浩正さんの2人は、スタッフやキャストが次々と入れ替わっていく状況に困惑しているそうです。新しく加わることになった向井さんや深川さんに罪はないとはいえ、作品への思いが強いだけに、手放しで新メンバーを歓迎できないのでは。今はコロナ禍で交流する機会も減っているだけに、新メンバーの2人がキャストやスタッフの面々と打ち解けるには時間がかかるかもしれません」(同・芸能プロ関係者)

向井康二と深川麻衣

 コラムニストのペリー荻野さんは、新メンバーの2人にこう期待を寄せる。

「2人はアイドルグループでの活動経験があるので、先輩への接し方やチームで活動する際にバランスを取るのは慣れているはず。特に心配はないと思います。作品内でも新メンバーがすんなりなじんでしまうよりは、先輩たちとぶつかったりしながら成長したり、絆を深めていくほうがドラマにも深みが増すので、長寿シリーズのいいスパイスになってくれそうです」

 向井と深川が“内輪の壁”を突破し、特捜班の戦力になることに期待!


ペリー荻野 時代劇研究家、コラムニスト、ラジオパーソナリティー、放送作家。毎日新聞の『週刊テレビ評』を担当するほか、多くの雑誌やウェブメディアで活躍中