嵐・二宮和也

《俺の返しが上手いこと行かなかったからそういう空気になったまでで、向井は何か展開を作らなきゃと頑張った証ですから…というか、俺は何とも思ってないので、もうやんや言うのはなし》

 3月27日に自身のYouTube『ジャにのちゃんねる』を更新した嵐・二宮和也。この日の動画概要欄にて、3月26日に出演したTBSの人気特番『オールスター感謝祭'22』で起きた、“アーチェリー事件”に触れた。

 主演ドラマ『マイファミリー』(4月10日スタート)を代表して、田中圭、高橋一生、藤原竜也ら俳優陣とアーチェリー対決に臨んだ二宮。得点トップの田中を追う最後の射手として登場すると、司会の今田耕司から応援コメントを求められたのが後輩グループ『Snow Man』の向井康二。

 すると向井は《二宮くんはこういうとき、たぶんですけど外しそうな気がします》と、先輩をイジるような発言。場の空気が冷えたのを感じたのか、すぐに《でも、今日は僕たちがいるんで決めてほしいです!》と言い直すも、二宮は本当に外してしまい、優勝を逃したのだった。

嵐とSnow Manファンによる論争

「生放送での発言に、ネット上では“笑えない”“失礼すぎる”などと嵐ファンの声なのか、向井くんを断罪するような投稿が溢れたのです。一方で、ニノも無反応でスルーを決めたことで、今度はSnow Manファンからも“先輩としてどうなの?”と、双方のファンによる代理戦争に発展しかけたのです」(ニュースメディア編集者)

 大騒動に発展しようかという矢先に、二宮は冒頭のYouTubeにて《アーチェリーの時に僕が余計な事を言ってしまい、失礼しました。と大吾経由で向井から伝言をもらいました。》と、同じく番組出演していた『なにわ男子』西畑大吾から、向井の謝罪を伝え聞いたことを報告。そして《やんや言うのなし!》と、トラブルを納めてみせたのだった。

 と、ここまでが嵐とSnow Manファンを巻き込んだ“失礼発言”騒動だったのだが、“アーチェリー事件”はこれで終わりではなかった。向井の発言後に自身が発した、二宮の“問題発言”には一切触れることはなくーー。

 結果的に高得点を射抜くことができなかった二宮だが、アーチェリーを構えて《みんなの期待に応えたいと思います!》と、集中して狙いを定めた時、

《スーパースター、嵐のニノ。大トリでここで登場。見てろ、大野!見てるか、大野くん!俺の1射目、魂込めて、いったぁーー‼︎》

 嵐のリーダー・大野智を持ち出して、二宮の“ショット”を実況した司会・今田。これが失敗となり、麒麟・川島明らから「緊張してましたやん」などと囃し立てられると、バツの悪そうな二宮は《違う違う!こんなこと言いたくないんだけど……、お前、うるさいんだよ‼︎》と、外したのは“実況のせい”とばかりに今田を指差し。

 そんな二宮の指摘に《僕?応援してただけやん》と、とぼけて返した今田は、続く2位をかけた場面でも再度《煮るなり焼くなり二宮和也》とイジり倒すと、スタジオは爆笑に包まれたのだった。

二宮和也は何様のつもりだ

 ところが、この2人の漫才のようなやりとりが生放送されると、ネット上では、

《昔から当然のようにタメ口使う二宮 嫌だったけど、さすがに「お前」はひどすぎる》
《二宮、今田に対して お前うるさいってなに? おまえがうるさいわ バラエティだから何言うてもいいじゃない》
二宮和也は、何様のつもりだ?! 目上である今田耕司に対して「お前うるさい」だとさ》

 今田に対する口の聞き方、特に目上の先輩を“お前”呼びした二宮に不快感を覚えた視聴者も少なからずいたようだ。

「一般視聴者にしてみれば、ニノの“キャラ”を不快に感じるかも」とは、ジャニーズ事情に詳しい芸能ライター。

「ファンは慣れっこなんですが、ジャニーズの先輩にも物怖じしない、あの木村拓哉さんにタメ口を利いても許される存在なのがニノ。メンバーや後輩のことを“お前、お前ら”と呼ぶのは当たり前で、『感謝祭』での彼はいわば通常運転なんです。ただ、“縦の関係”を重んじる業界人の中には、やはり顔をしかめる人もいるわけで(苦笑)」

 ジャニーズ内の“身内”ならともかく、仕事の場において、さらに一回り以上も年が離れた今田相手では、見る側にも賛否が分かれるということか。それにしてもなぜ、二宮はわざわざ、反感を買いかねない言動をするのか、だ。

 自身のエッセイがドラマ化された『赤めだか』(TBS系・2015年12月28日放送)で主演を務めた二宮について、著者の立川談春は2022年1月30日放送の『日曜日の初耳学』(TBS系)にて語っている。ドラマの約5年前に笑福亭鶴瓶らとの会食の場に、後から参加したというのが、ビーチサンダルを履いたラフな格好の二宮。

 三浦友和ら大先輩らが顔をそろえた場で終始、タメ口で会話を続けていたという彼に「イライラしてきた」「張り倒そうかと思った」と、談春は嫌悪感を抱いたようだ。

敬語だと永久に“先輩後輩”のまま

 そして『赤めだか』で再会した際に、当時のことを問われた二宮は《もちろん尊敬はしているけど、いつまでも敬語だと永久に“先輩後輩”なわけで、この線を超えていけないよね》との持論を展開。

 これを聞いた談春は《彼の考えの方がお互いに幸せになる》と納得し、自ずと後輩に対して“線を引いていた”ことを省みたのだという。つまり『感謝祭』での二宮発言は、今田が“先輩後輩を超越した関係”と認識した上でのタメ口だったということか。

『SnowMan』向井康二

「だとしたら、なおさらSnow Manファンは苛立ったのでは?」とは前出のライター。

「じゃあ、今田さんがニノに返したように、あの場で向井くんをフォローしろよ、と(苦笑)。後に“俺の返しがうまくいかなかった”と弁明しましたが、後輩の発言をスルーしたことで“自分は先輩にタメ口で話すのはOKだけど、俺は後輩からイジられるのは嫌だ”と捉えられかねませんよ。

 “先輩後輩の一線”を超えた関係を築きたい信念があるのならば、まずは自らが後輩に対してタメ口を利かれても構わない、多少の失礼発言もフォローできるような寛容な姿を見せる必要がありそう」

 国民的スター・嵐の二宮和也にタメ口で話せる後輩はいる?