こちら全部、木村拓哉!キムタク主演のドラマ、何が好き?

『未来への10カウント』(テレビ朝日系:木曜9時)の初回平均視聴率は11.8%の好発進。検察、医師から総理大臣、あげくはロボットまで演じてきた木村拓哉が今度は高校ボクシング部のコーチに就任! あなたはどのキムタクが好きですか?男女1000人に緊急アンケート!

 今月14日からスタートした木村拓哉(以下、キムタク)主演の連続ドラマ『未来への10カウント』(テレビ朝日系)が話題を呼んでいる。今作でキムタクが演じるのは、高校ボクシング部のコーチ。でもこのコーチの過去には……。

「高校時代にボクシングで4冠を達成するという輝かしい成績を収めたものの、現在は生きる希望を失っている主人公。図らずも高校ボクシング部のコーチになったことで徐々に熱い気持ちを取り戻していくというストーリーです。木村さんに“元天才”はつきもので、元天才ドライバー役の『エンジン』、元天才シェフ役の『グランメゾン東京』などがあります」(ドラマウォッチャー)。

 キムタク=天才なのは理由がある、と続ける。

「凡人の役だと浮いてしまうんです。オーラがやっぱり消えない。ネット上では木村さんがとっぴな職業設定のドラマが始まると“キムタクのキッザニア(子どもの職業体験施設のこと)”などという言葉も登場します。規格外にカッコいい木村さんが普通の役を演じてもつまらなくないですか?」

 ほかの俳優と比べて圧倒的に“変わり種”の職業が多いキムタク。そこで、これまで演じたドラマでの“職歴”をランキングとともに振り返ろう!

 キムタクが主演を務めた連続ドラマ23作品の中から、最もキムタクが役にハマっていたのは? 20代以上の男女1000人を対象に聞いた栄えある1位は視聴率でも1位の『HERO』('01年、フジテレビ系)。

1位『HERO』九利生公平(検事)

『HERO』('01年 フジテレビ系 月曜9時 共演:松たか子 平均視聴率34.3% 272票)
あらすじ/型破りで正義感の強い検察官・九利生(木村)と、松たか子演じるきまじめだがとぼけたところのある検察事務官2人のコンビによる捜査活動を同僚検事たちの巻き起こすコメディーを交えて描かれた。阿部寛や小日向文世など、脇の面々も活躍した。好評を受けて'06年には特別編、'07年には劇場版が製作され、'14年からは相棒を北川景子にかえて2期がスタート。'15年には劇場版第2作が製作された。

『HERO』撮影時の木村拓哉

「中卒で大検を経て司法試験に合格、という難しい役柄を上手に表現していた。通販グッズオタクという設定もチャーミングでした」(40代女性)

「キムタクには“型破り”が似合う! 検事なのに机に座っていられなくて現場に出ちゃうのがキムタクらしい」(40代男性)

「あんなファッションの検事は見たことないけど、それがまたドラマって感じでよかった」(50代男性)。

 劇中キムタクが着用していたエイプのレザーダウンジャケットは今でもネット上で高値で取引されるほどの人気。身につけたものまで売れる現象はさすがキムタク! でも同作で検事の仕事をわかった気になるのは“ヤバイ”です。

2位『GOOD LUCK!!』新海元(パイロット)

『GOOD LUCK!!』('03年 TBS系 日曜9時 共演:柴咲コウ 平均視聴率30.6% 211票)
あらすじ/全日本空輸(ANA)が舞台。木村拓哉演じる若手の旅客機パイロット・新海を中心に、恋愛と仕事に生きる人たちを描く青春ドラマ。主題歌は山下達郎の『RIDE ON TIME』

ドラマ『GOOD LUCK!!』('03年)制作発表時の、木村拓哉と柴咲コウ

 若手パイロットという難しい役柄に自慢のロン毛をバッサリ切って挑んだ意欲作。

「和歌山の白良浜で撮影していましたが、キムタクがいると本当に(劇中の設定の)ハワイに見えた」(50代女性)、「親指を立てるグッドラックポーズがカッコよかった、キムタク考案のポーズだとか」(40代男性)、「あんなパイロットいねー、と思いながらも夢中で見ていた」(50代男性)。

 第1話放送後から、撮影に全面協力していたANAの株価が上昇。航空業界への就職希望者が急増する現象も起きた。瞬間最高視聴率は41・6%と今では考えられない驚異的な数字!

 僅差で3位にランクインしたのは、『ビューティフルライフ』('00年、TBS系)。

3位『ビューティフルライフ』沖島柊二(美容師)

『ビューティフルライフ』('00年 TBS系 日曜9時 共演:常盤貴子 平均視聴率32.3% 192票)
あらすじ/当時大流行していた職業・カリスマ美容師に挑戦した意欲作。腕はあるが人気のない美容師の男性と、難病のため車椅子での生活を送りながらも健気に生きる図書館司書の女性との純愛を描いたラブストーリー。主題歌はB'zの『今夜月の見える丘に』

ドラマ『ビューティフルライフ』('00年)制作発表時の木村拓哉と常盤貴子

「B'zのあの主題歌『今夜月の見える丘に』が流れると自然にキムタクを思い出しちゃう」(40代女性)、「常盤貴子さんに死化粧を施すシーンは泣けた」(40代女性)、「イケメンでおしゃれ、実際にいてもおかしくない感じで、ハマっていましたよね」(40代男性)。

 当時流行していたカリスマ美容師をいち早く取り入れた北川悦吏子脚本の作品。

「前年にイタリア映画の『ライフ・イズ・ビューティフル』がアカデミー賞にノミネートされ話題になっていました。劇中、車椅子を主人公が押しながら坂道を下るという名シーンがあるのですが、木村さんの作品でもそのシーンがオマージュされていて、当時の流行を全部詰め込んだ作品になっています。時代が感じられる名作です」(前・ドラマウォッチャー)。

 このドラマがきっかけでバリアフリーという言葉が周知されたのはご存じですか?

 4位は、竹内結子さんとのカップリングが好評だった『プライド』('04年、フジテレビ系)。

4位『プライド』 里中ハル(アイスホッケー選手)

『プライド』('04年 フジテレビ系 月曜9時 共演:竹内結子 平均視聴率25.2% 176票)
あらすじ/アイスホッケーに情熱を燃やす青年の奮闘をメインに、それに絡むOL・竹内結子との恋愛模様、チーム内での人間関係などを描いたスポ根ラブストーリー。主題歌はクイーンの名曲『ボーン・トゥ・ラブ・ユー』

(左上から時計回りに)MEGUMI、市川染五郎(現・松本幸四郎)石田ゆり子、滝沢沙織、中越典子、坂口憲二、木村拓哉、竹内結子、佐藤隆太(2004年)『プライド』制作発表記者会見

「主人公の口癖であった“メイビー”を多用していたら当時の彼女にウザがられました」(40代男性)。

 “氷上の格闘技”といわれるアイスホッケー。当時はメジャーなスポーツではなかったが、知名度を上げることにも大きく貢献。

 “マストビー”の決めゼリフで有終の美を飾った。

 5位は、ポーズも話題になった『グランメゾン東京』('19年、TBS系)。

5位『グランメゾン東京』尾花夏樹(シェフ)

『グランメゾン東京』('19年 TBS系 日曜9時 共演:鈴木京香 平均視聴率12.7% 118票)
あらすじ/令和最初にキムタクが演じたのはカリスマシェフ。『ミシュラン』にて最高峰の三つ星を獲得したフランスの一流レストランで修業を積んだ日本人シェフ、尾花だが、あることが原因で失脚してしまう。それから3年後、鈴木京香演じる女性らと『グランメゾン東京』をオープンさせ再スタートするまでの悲喜こもごもを描く。主題歌は山下達郎の『RECIPE』

『グランメゾン東京』(TBS系)は高視聴率を記録

「サクセスストーリーなので見ていてスカッとした。キムタクはベタでいい」(50代男性)、「ビストロで鍛えられた料理の手さばきが再び見られて眼福だった!」(50代女性)。

 山下達郎が書き下ろした主題歌が日曜9時にふさわしく、清々しい。

「落ちぶれた元天才シェフが徐々に仲間と信頼を取り戻していくというストーリーは、SMAP解散以降悪者扱いされていた木村さんのイメージを払拭するのに最適だったと思います。さらに香取慎吾さんが同作放送中にグランメゾンポーズをしたことも話題に。もう一度ビストロSMAPが見たいと思ったファンは多いでしょう」(テレビウォッチャー)。

「何をやってもキムタク」は褒め言葉

「木村さんを語るうえで“何をやってもキムタク”という言葉があります。いろんな職業を演じても同じと言いたいのでしょうが、それだけ木村拓哉の放つ光が強いというむしろ褒め言葉だと私は思います。ご本人にもその言葉は届いているようで、番組内で思いを吐露されたこともありました」(ドラマスタッフ)。

 その番組とは『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』('19年TBS系)でのこと。映画『マスカレード・ホテル』の宣伝で共演する勝地涼が仕掛け人となり、木村に「俳優をやめたい」と相談するドッキリを敢行。“木村さんもしんどいときとかありました?”と問う勝地に対して、キムタクは、

《しょっちゅうだよ。何やったってキムタクだって。しょうがないよね。人がそう言うんだから》

 と、しんどい思いをしていることを漏らした。

「演技がどうだろうが、木村さんの作品がコケたことはありません。その時代の最高視聴率をいつもとっていますし、やはり存在がレジェンド。共演俳優らの士気も上がります」(同)。

 これからもキムタクのさまざまな職業を魅せてほしい。元ボクサーの鬼コーチキムタクも期待しています!

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