SixTONES・松村北斗インタビュー

 先日、最終回を迎えたNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』に出演し、街中で役名の“稔さん”と呼ばれるように。

 女性ファッション誌の人気投票企画『国宝級イケメンランキング』では昨年の上半期・下半期ともに首位を獲得し殿堂入りを果たすなど、注目を集めているSixTONESの松村北斗。グループとしても、俳優としての個人でも評価されていることについて、

「シンプルにうれしいです。(演技は)好きなことだから、そのぶんプレッシャーもありますよ。コツコツと、時間をかけていこうと考えていたことが、すごいスピードで自分の気持ちとか実力を置き去りにしてバーッと進んでいっているように感じるときがあって。必死に追いつこうとしています」

 伏し目がちに微笑みながら話したあと「きっと一生、こういった苦しさと向き合いながら生きていくんでしょうね」と続けた。

もっと熱量が欲しい!と思ってしまう相手

 恋に本気になれない6人の男女を描く群像ラブストーリー、月10ドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』では、フレンチビストロに勤めるギャルソン兼見習い料理人の長峰柊磨を演じている。

「“去る者は追わない”柊磨の気持ちはわかる気がします。決して、冷たくて無気力な人間ということではないんです。自分とは違う熱量を持つ人に合わせる余裕がないというか。僕も余裕があったら全員のことを考えてあげたいと思いますけど、まだ……」

 去る者は追わないタイプだと言うが、もっと自分に向かってきてほしいと思ったことがあるか聞くと、

「探せばいっぱいあると思います。グループ活動をしていると、やっぱり好みが分かれるじゃないですか。ほかのメンバーの意見を聞いて“いいね”って賛成するのですが、どこか100%以上で感じられていない自分がいて。

 逆に、僕の提案はこんなに魅力的なのに、あまり反応がよくないなと思うときもあります。6人でグループ活動をしていると、そう思うこともありますよね。ただ、どちらかと言えば、相手の熱量に合わせているほうが安心するかな」

 例えば、友人や恋人と食事に行くとしたら、何を食べるか決めてほしいと言う。

“あれが食べたい”っていう相手の意見を受け入れている善人な感じに自分で安心するんですかね(笑)。でも、そういうのってあると思いませんか?だから“合わせてくれて、ありがとう”と言われなくても何とも思わないかな」

 ドラマ『恋マジ』に登場するキャラクターたちは、タイトルのように“恋なんて、本気でやってどうするの?”と考えているが、

「僕はぜんぜん、恋愛否定派ではないです。ただ、素敵だなと思う方がいて、どんどん好きになっちゃうと気持ちの面で一喜一憂して、ちょっとやっかいだなとは思うほう。

 そうなったら、少し距離を置こうとしますね。本当はどういう人なんだろうとか、僕のことをどう思っているんだろうかと探る時間が必要で。そのうえで惹かれてしまうとしたら、それはある種の負けを認める瞬間だと思っています

女性を癒す天才・柊磨

 柊磨はビストロに来てくれるお客さんから求められることに応えたい人間。でも、その行動をお客さんは勘違いしてしまう。人生で言ったことのないような言葉や、聞いたことのないセリフがたくさん出てきます。演じているときは、居心地の悪さがありましたね。ふとわれに返って、「キザだな」とクスクス笑ってしまったりもして。

柊磨のように人を翻弄するタイプ?

 関係の浅い人からしたら、感情や状態がわかりづらいときがあるらしくて。しかも、それが不機嫌とか、怒っていると感じられてしまうことがあるんです。それは、申し訳ないと思いますね。なにも考えていないくらいですから(笑)。

役作りで身体を絞った理由

 柊磨を演じるうえでシェフの方から料理を教えていただいたのですが、やせ型の方が多かったんです。味見をしていると、それだけでお腹いっぱいになってしまうらしくて。なので、少し身体を絞りました。

 ある取材で、木村拓哉さんを目指してやせましたと言ったらそれがニュースになって(笑)。本当に思っていることですが、それだけが理由ではないです。体重を量らないので数字ではわかりませんが、顔を触ると骨が近く感じるくらいやせましたね。シャワーシーンがあるから、身体を絞ったわけでもないです(笑)。

※『週刊女性』(5月3日号)本誌では、色気全開ショットも掲載。ご注目ください!

『恋なんて、本気でやってどうするの?』
(カンテレ・フジテレビ系、毎週月曜夜10時~)