ほぼ毎日ジムに通ってトレーニングを続けているという華原朋美。現在も継続中だという

 2021年8月に、現在の所属事務所社長と入籍後、バラエティー番組やイベント出演などで快進撃中の華原朋美さん(47)。

 以前と違うどっしり体形を隠そうともせず、天真爛漫にふるまう姿も魅力のひとつだった。そんな華原さんが、一念発起してダイエットを決意! 最大時の体重からなんと25キロ以上もやせることに成功した(4月22日現在)。

「つらいときもあったけど、とってもいい経験でした」と語る華原さんが、ダイエットの経緯と今後の決意について、週刊女性に独占告白してくれた。

2年前に息子を産んでから、産後太りが全然解消できなかったんですね。子育ては思っていたより結構忙しいし、焼き肉もラーメンもおいしいし(笑)。好きなだけ食べて運動しなかったら、そりゃ太りますよね。

 入籍してからもそんな感じだったのですが、久しぶりに乗った体重計で“79キロ”という数字を見たとき、『こんなの朋ちゃんじゃない!』とショックを受けました。

 健康診断を受けたら、お医者さまにも『高血圧ぎみなのと、コレステロール値が高いから健康管理に気を配ってください』と言われてしまって……。家族も増えたし、お仕事は急に増えてありがたかったけれども、『もうこれは、本気でやせなきゃまずい!』と焦りを感じたんです

炭水化物を無理に我慢しない方法

ダイエットをする前の華原朋美

 “幸せ太り”という言葉があるが、健康を害してしまったら元も子もない。実は出産後、自己流のダイエットをしていたころは何度もリバウンドを経験し、一時期80キロを超えてしまったこともあったという。

 そんな折、ダイエットのプロジェクトの依頼が持ちかけられた。2021年の10月から3か月間、パーソナライズボディメイクサービス「Waitless」のバックアップのうえ、食事改善とトレーニングなどを行うことにする。

「『やせる!』と決めてから、やせてからやりたいこともいろいろはっきりしてきました。かわいいお洋服をたくさん着たいし、馬にもまた乗りたい。『Waitless』は、生活習慣や身体の状態に関する質問に回答すると、私にぴったりのダイエットメニューを組んでくれました。私に選ばれたメニューは、脂質のとり方を見直しながら適度な有酸素運動を行うという内容でした。

 白米など炭水化物が大好きなので、炭水化物を無理に我慢しなくてもよいメニューにしてもらえてうれしかったです。ポテトチップスなど太る脂質が多い食べ物を避け、ため込みにくい良質な脂を積極的にとる方法で、ぴったりのレシピをスマホ上で教えてもらえるので、自分で確認しながら実際に作っていました。やっぱりダイエットって食事制限がとてもつらいのですが、どのメニューもとてもおいしくいただけました

25キロの体重減に成功した華原朋美

トータルで25キロの減量に成功!

 食事の改善とともに、毎日の運動も加わった。高校時代から続けている馬術で国内大会まで進んだことのある華原さんだが、近年は運動の習慣がまったくなくなってしまったため、体力的にとても不安だったそうだが……。

慣れてないこともあって、最初はとてもつらかったですが、私でもできる簡単なトレーニングやストレッチを教えてもらえたので、毎日続けることができました。時間がとれないときも、10分でできるストレッチなどのメニューが豊富にあったので、スキマ時間で運動することができました。さらに、『Waitless』が運営するパーソナライズジムに出向いて、プロトレーナーの方にマンツーマンでトレーニングしてもらいました。ジムに着いて、トレーナーさんと会って、開始10分くらいはすごくつらいんですよ。でも、15分くらいたつとやる気のスイッチが入って『うおおお! やるぞー!!』ってなるんです。あと、トレーナーさんがイケメンだったので、それも続いた理由かも(笑)」

 パーソナライズされたサプリも、ダイエットを大いにサポートしてくれたそう。

『Waitless』のサプリは、私専用の処方で、2種類を組み合わせて毎日欠かさず飲んでいました。1つは、腸内環境を整えるサプリで、もう1つは、私の食生活に合わせて、糖質や脂質にアプローチしてくれるサプリです。

 私に合っているから、このとおりにやればきっと結果が出るはずと信じて続けました。何年もかけてため込んだ脂肪は、1週間や1か月でなくなるわけないので(笑)なによりも継続が大切!という思いで頑張りました」

 努力のかいもあり、「Waitless」のプロジェクト期間である3か月でなんと11キロの減量に成功! その後もダイエット熱は落ちることはなく、現在では54キロ台。トータルで25キロ以上の減量に成功したことになる。

努力のかいがあり、ほぼ出産前の体重に

朝食をしっかり食べてからジムに行きます。まず岩盤浴を30分。パーソナルトレーナーさんに指導していただいてトレーニングを1時間。その後全身に刺激を与えるというエステ機器を1時間使用する、というのが流れです。今年に入ってからは、それをほぼ毎日続けました

『I'm proud』を原曲キーで歌えるように

 サポートといえば、家族の協力も大きかった。

「母や夫が、公私ともに支えてくれました。母は私の食事作りをサポートしてくれたり、息子の面倒をみてくれたり。夫はYouTubeの撮影やジムへの同行はもちろん、自宅での食事内容を私に合わせてくれました。それに、木梨憲武さんの『木梨フェス』とか、いいお仕事を取ってきてくれるので、ダイエットのモチベーションにもなりました

華原朋美が出演した「第2回 木梨フェス 大音楽会」にて木梨憲武と

“頑張りすぎじゃない?”なんて声もいただくんですけど、お医者さまに気をつけるように言われるほどだったので、むしろ頑張らないとやせないですから。

 でも、ちょっと具合が悪くなったことをブログに書いたせいで、結構みなさんを心配させてしまったみたいで申し訳なかったです。実際はやせてから身体が軽くなったし、とても調子はいいんですよ。あのブログを書いた後も、久しぶりに乗馬に行って、その後みんなでバーベキューしました(笑)」

 華原さんが今回行ったダイエットについて、多くの有名アスリートのトレーナーも務める美容外科医の末武信宏先生もこう太鼓判を押す。

まず、過度な食事制限をしなかったのが正解ですね。炭水化物などの糖質をめいっぱい制限するとリバウンドしやすいのです。あと、無理のない運動を毎日取り入れているのも成功の理由でしょう。実は運動によるカロリー消費は医学的に言ってたいした量ではないのです。運動することによって血行がよくなると普段から副交感神経が活性化されるようになります。そうすると運動のときだけではなく、エネルギーがいつでも代謝されやすい身体になります。華原さんの体調不良発言に『無理をしていたのでは?』という報道もありましたが、度を越すような過激な減量方法ではないと思います。

 あと、代謝を促進する成分や、腸内環境を整える成分を摂取したのもよかった点ですね。腸内環境が悪いと、脂肪の吸収率が高くなって肥満につながるのです。やせたいのなら腸内環境を整えることも大切なのです」

「歌姫」と呼ばれたころの輝きを取り戻しつつある華原さん。現在の心境は?

実は、高音を出すのが少しきつくなってしまい、最近は『I'm proud』のキーを半音下げて歌っていたんですね。でもそれは私のプライド的にとっても嫌でした。それが、トレーニングをしたおかげなのか、また原曲のキーで歌えるようになったんです。歌うことが私の人生ですから、これは本当にうれしかったですね。

 自分のためにも、応援してくれている人たちのためにも、このまま頑張り続けたいです。やせてたるんだお腹もなんとかしたいので。今は、40キロ台を目指しています。やせたい方々には、私もできたのだから、やればできるよ!ということをお伝えしたいですね」

 注目の的であり続けることを受け入れている華原さん。その矜持は変わらない─。

かはら・ともみ 歌手。1974年、東京生まれ。1995年に『keep yourself alive』で歌手デビュー。『I BELIEVE』『I'm proud』といったミリオンヒットを連発、そのルックスと圧倒的な歌唱力で時代のミューズとなる。その後、いく度かの休養・復帰を繰り返す。2019年に未婚のまま男児を出産。2021年8月に現在の所属事務所社長と入籍。5月21日、東京都江東区主催のコンサートを開催。

末武信宏 さかえクリニック院長。トップアスリート(株)代表取締役。医学博士、順天堂大学医学部非常勤講師、日本美容外科学会認定専門医。『最高の体調を引き出す超肺活』(アスコム)の監修を担当。

ダイエットのプロジェクト「Waitless」 https://www.wait-less.com/

写真/本人提供、高梨俊浩(ディナーショー) 取材・文/木原みぎわ