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 1等・前後賞合わせて5億円の「ドリームジャンボ」がいよいよ発売!直前となるゴールデンウイークには“運を仕込むアクション”が必須だ。「当たる」とウワサの神社や参拝法を紹介! 御利益をしっかりモノにしてほしい。

GWに行きたいのは緑萌える神社

 1等・前後賞合わせて5億円の「ドリームジャンボ宝くじ」が5月6日に発売される。ゴールデンウイークには当せん祈願をして、高額当せんを狙いたい!そこで話を聞いたのが、神社ソムリエの佐々木優太さん。平成22年に思い立って伊勢神宮へ参拝して以来、1万社以上の神社を巡る。

新緑の季節は、木々から受けられる“気”が大きい時期。例えば神社で手を打つ『柏手』は、古代、柏の葉を皿がわりにし、『いただきます』と手を打ったことが由来とする説もあります。このように日本人は昔から、緑からパワーをもらっているんです」(佐々木さん、以下同)

 足を運びたいのは、大きな木があったり、灯籠などに苔が生えたりしている神社。佐々木さんは、その代表格として、本州で最大級の大楠がご神木となっている静岡県熱海市の來宮神社を挙げる。

「金運」の神様は実は存在しない!?

 緑が茂る神社から、金運アップの気ももらえる? 

「残念ながら、『金運の神様』はいないんです。なぜなら、日本に本格的に貨幣経済が普及した江戸時代末期より、神社は古い存在ですから」

 一方で、蛇や龍を祀っている神社などは、「金運神社」と呼ばれているところも。

「日本人が最初に神様に教えてもらった仕事は、米作り。水が豊かな場所では稲がよく実り、米をたくさん持っている人は豊かな人でした。よって、水辺にすむ蛇や、水脈の象徴である龍にまつわる神社は、『豊かさ』を司っており、水が豊かな場所に祀られた神様に参拝することが、金運アップにもつながるのです」

 そのほか、このGWにお参りしたい縁起のいい神社を上に挙げてもらった。

参拝マナーは実生活で実践してこそ

 さらに、神様に願いを届けるための参拝マナーもアドバイス。意外と知らない人も多いというから、しっかりチェックしておこう。

「鳥居で一礼する、参道の真ん中を歩かないなど、参拝時の作法は、実は神社以外で実践してこそ御利益があるものなんですよ。

 例えば、他人の家に入るときは一礼する、『上がらせていただきます』と言うのは敬意の表現ですよね。神社で神様を敬いながら作法を繰り返すうち、ふだんのふるまいでも身についていくもの」

 そういった姿勢が、自然と人生を好転させていく。これも御利益の一種なのだ。

 そのうえで、金運がアップする参拝のコツは、お金の“巡り”をイメージすること。

「5億円当たったら、誰のために、何のために使おうかと考えてください。自分の懐にとどめようと思わないで。川の水は流れているときれいですが、自分のものにしようとせき止めると濁りますよね。お金も同じ」

『当せんしたら巡らせよう』と考えている人のところに、金運はやってくるのだ。

金運アップ神社

「珍しい神社の『確率』にあやかる」「ピンチから復興パワーにあやかる」など、神社ソムリエの佐々木さんにおすすめ神社を挙げてもらった。

ご神木の生命力が圧巻
●静岡県 來宮神社(きのみやじんじゃ)

営業繁盛の神・大己貴命のほか、樹木の神・五十猛命、日本武尊を祀る、来福・縁起の神社

 今の季節に積極的に出向きたいのが、緑が気持ちのよい神社。静岡県熱海市にある來宮神社には、樹齢2100年、本州最大の巨木といわれるご神木「大楠」(おおくす)をはじめ、豊かな緑に囲まれている。「木や苔が豊かな神社は、生物にとって必要な水が豊かで、『気』がいい証拠なんです」(佐々木さん、以下同)

大楠は、国指定天然記念物。周囲にはウッドデッキがあり、より身近に生命力を感じられる

〜DATA〜
静岡県熱海市西山町43-1
0557-82-2241
http://kinomiya.or.jp/

全国1万社巡ってここだけ
●徳島県 立江八幡神社(たつえはちまんじんじゃ)

秋の例大祭では、滝のように火花が降る伝統の吹筒花火が上がる。花火の玉を使った「わんこつ守り」も名物

 境内には全国1万社以上の神社を巡った佐々木さんが、「ほかでは見たことがない」という珍しい境内社が。その名も「伊勢出雲神社」。「『伊勢』と『出雲』、ふたつの神社名が並列になっているのは激レア。宝くじに当せんするかどうかは、確率の話。万分の1のこの確率にあやかって!

「伊勢出雲神社」は、本殿とは別に境内にある「境内社」。「境内社には珍しい神社がたくさん!」

〜DATA〜
徳島県小松島市立江町新開18
0885-37-3725

寅年こそぜひお参りを
●広島県 艮神社(うしとらじんじゃ)

平安時代にルーツがあるという歴史ある神社。須佐之男命と伊邪那美命を祀る

 “うし”と“とら”をまたぐ「うしとら」神社に、寅年にぜひ訪れたいが、おすすめの理由はほかにも。「境内には、富の象徴『おかめ(おたふく)』のモデルとされる天宇受売命(あめのうずめのみこと)を祀る『宇受売神社』(うずめじんじゃ)が。当せん祈願にはぴったり!

宇受売神社に祀られる天宇受売命は、天岩戸の前で舞い踊った音楽、美術、芸術の神

〜DATA〜
広島県福山市北吉津町1-5-24
084- 922-3149
http://ushitorajinja.org/

復興の力強さにあやかる
●福島県 初發神社(しょはつじんじゃ)

社殿は平成31年に再建。ご祭神は天之御中主神。「北極星の化身で、最初にこの世界に姿を現した神様」

 東日本大震災で本殿が破損した初發神社。福島第一原発事故による避難指示解除準備区域に指定される(平成29年に解除)などの困難に見舞われるも、地元の人の支えに加え、クラウドファンディングで全国の人の思いが集まり、社殿を再建。「『今がピンチ』な人はぜひ御利益をもらおう」

〜DATA〜
福島県双葉郡浪江町北幾世橋字町後87
0240-35-2985

財運の象徴・白蛇を祀る
●東京都 蛇窪神社(へびくぼじんじゃ)

境内奥にある「白蛇辨財天社」。その前にある「夢巳橋」には、立派な白蛇像が

「神社名どおり、ここの古い地名は『蛇窪』。『蛇』がたくさんいた、水がきれいな場所だったのでしょう。水は巡る富の象徴であり、『蛇』は金運のシンボル」と佐々木さん。本殿とあわせ、この地にすむ白蛇の住まいとして建てられた「白蛇辨財天社(べんざいてんしゃ)」にもぜひお参りを。

鎌倉時代の大干ばつの折、この地で祈禱し、雨に恵まれたことが建立のきっかけとされる

〜DATA〜
東京都品川区二葉4-4-12
03-3782-1711
https://hebikubo.jp/

金運を上げる参拝マナー

知っておきたい!あやかりパワーをマックスにする豆知識

【1】 柏手は右手を下げて打つ

 本殿の前で柏手を打つときは、手を合わせ、右手を下にややずらしてから。「こうすると音が高くなります。神社では、いい音を鳴らすことも重要」

【2】 お賽銭は願いの「対価」ではない

 お賽銭は、神社維持のためのもの。「この神社が、次にお参りに来る人のために在りますように」と思いを込めて。

【3】 参拝後は本殿に背を向けてみる

「神社が建つのは、『神様にその土地でいちばん番いい景色を見ていただける場所』。その方向にこそ御利益が」。本殿に背を向け、神社が向いている方向を眺めよう。

【4】お守り、お札はお釣りが出ないように

 お守りなどは本来、神主が御魂を入れたものを分け与え、参拝者はそれを受け取って気持ちを納めるもの。売買ではないので、お釣りを出すのはNG。

【5】 境内の木に触らない
 
 木に抱きつく、なでるなどは絶対にNG!木が栄養や水を吸う大切な根を踏んでしまい、弱めてしまう結果に。

 教えてくれたのは…神社ソムリエ佐々木優太さん ●昭和59年、兵庫県生まれ。ミュージシャン。全国47都道府県の神社を1万社以上巡り、その魅力を発信。著書に『全国1万社を巡った僕が見つけた 開運! あやかり神社』(双葉社)がある。Instagram:@getaoto

〈取材・文/仲川僚子〉