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 億の資産を自力で作り上げた女性たち。投資などお金の勉強を常にしていることに加え人との縁や時間の使い方を大切にしているのが共通点。「おカネに使われず、好かれなさい」―金運を上げ続ける生き方、暮らし方のコツを聞いた。

祖母の教えを大事にする億女・熊谷さん

 現在、お金と資産の研究家として活躍する熊谷和海さん。20代のころ、お金に苦労しながらも約5億円の資産を築いた。子ども時代に、お金の大切さを教えてくれた京都のおばあちゃんの話を思い出し、お金を大事にする習慣や考え方を身につけたところ、どんどんお金がたまるようになり、仕事もうまくいくように。

 今回は熊谷さんが交流してきた億女のみなさんがなぜお金に好かれるのか、聞いた。

「日本ではお金は『悪いもの』『汚いもの』とする風潮があります。でも億女はお金をポジティブなものとして捉えています。お金は幸せになるための道具の1つですから。

 だから会うと投資の話や金運アップなどの話をよくしますよ。しかも気配りができる人ばかりなので、周囲にもお金にも愛され、好循環が生まれます」(熊谷さん、以下同)

 億女に共通するのは朝から活動したり、スケジュール管理が上手な点。また、意外に手頃な価格で、自分にとって使いやすい手帳を使っていた。

「私は4時30分に起きてSNSやメールをチェックし、散歩へ。その日の段取りを決めたら5時30分から仕事です。料理は作りおきしておくので、子どもにもしっかり朝食を食べさせるように。いつも心に余裕をもつようにしています」

 働いたあとは夕方銭湯に行ったり、趣味の料理をしたりと、自分の時間を持つことを意識していると話す。

 お金の使い方も徹底的に合理化。本当に欲しいものにはお金をかけるが、無駄遣いは100円でもしない。

「財布を普段と遊ぶときで分けていますが、普段の財布に入っているカードの利用限度額は3万円にして無駄買い防止。子どもには格安スマホ。通信費も削っています」

 その代わり価値の上がりそうなものや、本などの学びへのお金は惜しまない。億女たちは勉強熱心なので情報の取捨選択がうまく、いいタイミングでいい情報をキャッチできるのだ。

 実はテンプル大学の心理学の研究でも、高収入な人ほど長期的な視野を持ち、目先の誘惑にとらわれないことがわかっている。

「みなさんよく働きますが、神社などのパワースポットに行ったり遊ぶのも大好き。人生設計をきちんとして、日々楽しく過ごしています」

 好きなものに囲まれ、心身共に健康的で快適に生活することが、さらに資産を増やす原動力にもなっていた。

億女・熊谷さんのルール

◆楽しむときに使う財布と生活費の財布を分ける

 楽しむときに使う財布『ルイ・ヴィトン』で、右が食事などの生活費を入れておく財布『カルティエ』。

◆祖母から譲り受けた翡翠(ひすい)のかんざし

 将来、資産として残るからと祖母から譲り受けた翡翠(ひすい)のかんざし。翡翠は財運アップの石でもある。ほかに記念硬貨も大幅に価値が上がることがある。

「億女」たちの共通ルール
・お金や金運アップの話が好き
・朝、早くから活動する人が多い
・本をよく読み、情報収集がうまい
・無駄遣いは徹底的に避ける

PROFILE●熊谷和海さん●お金と資産の研究家・投資家。25歳のときリストラを経験、起業を決意。おばあちゃんの教えに従い資産家に。著書に『京都のおばあちゃんに学んだお金の神さんに好かれる5つの知恵』(サンマーク出版)。

(取材・文/松澤ゆかり)