『金田一少年の事件簿』新シリーズに出演する道枝駿佑、上白石萌歌、沢村一樹

 日本テレビ系「日曜ドラマ」枠の連続ドラマ『金田一少年の事件簿』第5シリーズが、4月24日に放送を開始。“5代目・金田一一”を演じるのはなにわ男子・道枝駿佑で、初回は世帯平均視聴率7.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)での発進となった。

 同ドラマは、『週刊少年マガジン』(講談社)で連載された原作の実写版。名探偵・金田一耕助の孫である主人公の一が、難事件を解決していくという人気作品だ。

道枝駿佑、号泣する

 過去にもジャニーズ事務所所属のタレントたちが一役に抜擢されており、初代はKinKi Kids・堂本剛、2代目は嵐・松本潤、3代目はKAT-TUN・亀梨和也、4代目はHey! Say! JUMP・山田涼介と、錚々たる顔ぶれ。そして5代目に選ばれたのが、昨年11月になにわ男子としてCDデビューを果たしたばかりの道枝だ。

 道枝は、2014年7月期放送の『金田一少年の事件簿』で主演していた山田に憧れ、ジャニーズに履歴書を送ったことで知られている。事務所入りした後、なにわ男子は18年10月に結成されたが、道枝は関西ジャニーズJr.時代の17年に、4月期の連ドラ『母になる』(日テレ系)でドラマデビュー。当時、ネット上ではジャニーズファン以外からも「この可愛い男の子は誰?」「ジャニーズなの? 演技派になる予感!」といった注目を浴びていた。

 以降も、KinKi Kidsデビュー20周年記念ドラマ『ぼくらの勇気 未満都市 2017』(同)や、木村拓哉主演で20年6月から放送された『BG〜身辺警護人〜』(テレビ朝日系)第2章などに出演してきた道枝。映画に関しても、松本主演の『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』(21年12月公開)などに出演しており、今年7月には初主演映画『今夜、世界からこの恋が消えても』(道枝と福本莉子のダブル主演)の公開が予定されている。

 そんな道枝にとって『金田一少年の事件簿』は、プライム帯ドラマでの初主演作。ジャニーズ入りのきっかけとなった作品で、しかも憧れの先輩・山田が演じたのと同じ金田一役に選ばれたことは相当嬉しかったらしく、第1話の放送直前、道枝は番宣で出演した日テレ系バラエティ『行列のできる相談所』内で、同ドラマの主演が決まった際に「号泣しちゃった」と明かしていた。

 当然、道枝ファンの間でも「みっちーが念願の作品で主演する!」と喜ばれ、注目を集めていた同ドラマ。しかし、初回視聴率は1ケタ台とイマイチだった。

「ただ、最近は日テレの『日曜ドラマ』枠自体が“低視聴率枠”と化している。今年3月まで西島秀俊主演で放送されていた連ドラ『真犯人フラグ』も最終回で12.4%を獲得した以外、ずっと1ケタ台を連発していただけに、『金田一少年の事件簿』の1ケタ台発進も仕方がないのでは」(テレビ局関係者)

 ちなみに、道枝版『金田一少年の事件簿』は、高校生である一の幼馴染・七瀬美雪役に上白石萌歌、警視庁捜査一課の警部・剣持勇役に沢村一樹が起用されているほか、美雪と同じミステリー研究会の後輩・佐木竜太役でジャニーズJr.内ユニット・美 少年の岩﨑大昇も出演。

金田一の決め台詞に違いが

 第1話「学園七不思議殺人事件」のゲストとしては大友花恋、細田佳央太、杉本哲太、光石研などが登場し、第2〜3話「聖恋島殺人事件」は元乃木坂46・生田絵梨花、余貴美子といったキャストが発表されていて、ネット上では「ゲストも豪華」と話題に。

「また、初回を視聴したネットユーザーの中には、過去シリーズを知る世代も散見され、特に直近の山田版か、やはり初代の堂本版と比較しながら感想を書き込む者が多かった印象。“どうしても金田一は剛くんのイメージが強い”という声も目立ちましたが、“道枝くんの演技も好きだから嬉しい”“道枝くんが演じる金田一、可愛くて憎めない”など、道枝の好感度の高さが感じられました」(テレビ誌ライター)

 さらに、道枝が一の決め台詞「じっちゃんの名にかけて!」を口にした瞬間はネットも大盛り上がりとなったが、これについても「堂本版とは全然違うね!」という指摘が。

左から歴代金田一の堂本剛、松本潤、亀梨和也、山田涼介(日テレHPより)

「堂本版、また山田版の一が『じっちゃんの名にかけて!』と言う時は、派手なカメラワークやSEが駆使され、少し溜めてからの決め台詞……という印象でした。一方、松本版や亀梨版の一は比較的サラッと、流れで台詞を述べている感じで、道枝版も後者に近いと思った視聴者が多かったようです。

 こういった違いを楽しむ見方もありますが、同シリーズは初めてでも問題なく見られるので、道枝版も口コミで視聴者を増やしていける可能性は十分あります」(前出・テレビ局関係者)

 まだ始まったばかりの『金田一少年の事件簿』第5シリーズ。日テレも道枝にはかなり期待しているとみられるが、ぜひここから視聴率を伸ばして「日曜ドラマ」枠を救ってほしいものだ。