石田ひかり

《ロケの合間に、リュックと戯れる新旧マリリンです》

 現在、放送中の日本テレビ系ドラマ『悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?〜』に出演中の石田ひかり。自身のインスタグラムに、主演・今田美桜とのツーショット写真を投稿した。

「'92年に放送された“初代”『悪女』は、石田さんの初主演ドラマ。倍賞美津子さん演じる先輩社員に大企業での処世術を教えられて、それを“教訓”に出世していく物語が痛快でした。令和版『悪女』では、石田さんが先輩社員役で出演しているのが“胸アツ”だと、“初代”も見ていた視聴者がネット上で盛り上がっています」(テレビ誌ライター)

サラリーマンの父は“お騒がせ有名人”

30年前のマリリンが背負っていた時計付きリュックは今回も登場(石田ひかりのインスタグラムより)

 思えば石田は、このドラマをきっかけに女優としても“出世”していった。

「『悪女』と同じ年にNHKの朝ドラでヒロインの座を射止めました。続けて'93年放送で、主役を務めたフジテレビ月9の『あすなろ白書』は高視聴率をマーク。同時期に2年連続で『紅白』の司会も務めて、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでしたね」(同・ライター)

 そのころの石田を振り返ってみると、もう1人、忘れられない人物がいる。

石田さんのお父さんです。当時、石田さんは熱愛が報じられた相手がいて、本人たちも交際を認めていました。'94年の正月にハワイ旅行をしていたことが発覚したのですが、石田さんのお父さんは“聞いてない!”と自宅に集まった報道陣を前に激怒。お父さんは歯に衣着せぬ物言いで“親に無断で空を飛ぶな!”と発言。世間も“それは正論だ”と話題になったことが思い出されます」(ワイドショースタッフ)

 石田の父は海運関連の会社に勤めていたサラリーマン。厳父な印象と“娘を持つ親の気持ち”が当時ワイドショーを見ていた人たちの共感を呼んだよう。

「いつまでたっても挨拶に来ない娘の恋人に対して“山に籠って修行せい!”と言ってみたり“女のいちばん大事なものは心だ”と娘たちによく言っているという熱い“教訓”を披露したこともありました」(同・スタッフ)

 石田は少し前、インスタでこんな投稿をしていた。

石田さんが飛行機に乗った際、隣り合わせた人が、父が勤務していた会社のピンバッジをしていたので、思わず話しかけたところ、その会社の社長さんだったんだとか。インスタには《父はお騒がせ有名人でしたので》としつつも《嬉しい楽しい出来事》と投稿していましたよ」(スポーツ紙記者)

 そんな“お騒がせ”だった父親に改めて話を聞くべく、久しぶりに自宅を訪ねると、

「もう昔のこと。新しい話は何もないよ」

 と言いながら記者に対して、

「暑いところ大変だね。ドラマ? 昨日やってた。けど、放送が遅い時間帯だからね。私も年だからさ、寝ちゃうのよ。もっと早ければね」

 娘については話してくれなかったが、そのかわり……。

今の日本は不愉快なことが多くてね、それが身体に悪いよ! やっぱり年かな。俺もう100歳だからね(笑)

 なんて冗談を言いつつも、サービス精神が旺盛な雰囲気は以前と変わらず。父の言葉が、今に至る石田の活躍につながったはず!