宮沢氷魚 撮影/齋藤周造

「『エール』ではアキラという役をやらせていただいて、最後の2週間半くらいの出番だったので、短期間でぐっと詰めてお芝居をさせていただきました。今回の和彦は1話から登場する人物なので、全編をとおして作っていくことができる役柄。

 それに対しての喜びもありつつ難しさも感じているので、1年以上かけてどういうふうに和彦と成長していこうか楽しみながら演じています

沖縄が大好き

'20年放送の『エール』以来、2度目の朝ドラとなる宮沢氷魚が、青柳和彦役で『ちむどんどん』に出演中。幼いころ父親の仕事で沖縄に暮らし、ヒロインの暢子(黒島結菜)たちと友人に。その後、東京に戻り海外留学を経て新聞記者となり、沖縄にまつわる記事をライフワークとして書きたいという夢を持つ役どころだ。

「和彦を演じてみて、すごく優しくて穏やかで、人として愛されやすい人間だなって思いました。でも、一見しっかりしているように見えて、ちょっと不器用だったり、ドジっぽいところもあり、そのギャップがすごく気に入っていて。僕もしっかりしているように見られることが多いのですが、よくボーッとしていたり、優柔不断だったり(笑)。そういう部分は似ているなって思います」

宮沢氷魚 撮影/齋藤周造

 沖縄は好きで、プライベートでも幼いころから何度も行っているそう。

初めて行ったのは3、4歳くらいで、年に1回行っていたときもありましたし、少なくとも14、5回は行っていると思います。子どものときは、海で泳ぐのが楽しかったんですが、大人になったら勉強になるので、各地の記念館を巡ったりしています。

 沖縄料理も好きで中身汁が特にお気に入りです。ホルモンや干し椎茸とかが入ったスープなんです。いわば沖縄版もつ煮込みみたいな感じで、ビールや泡盛にも合うしよく食べますね」

お風呂上がりはキャンドルで

 マイ三線も持っていて、普段から家で弾くことも。

「沖縄民謡の『てぃんさぐぬ花』とか最近の曲だと『涙そうそう』を弾いたりといろいろです。歌唱シーンですか?『エール』では歌手の役だったのでギターを弾いて歌いましたが、今回はどうなんでしょう(笑)。僕が弾くかどうかわかりませんが、歌ったり踊ったりと三線が登場するシーンもあるので、そういう沖縄の音楽も楽しんでいただければと思います」

 そんな宮沢の密かな楽しみがコレ。

「焼き肉が大好きで食べているときが、超テンション上がります。いちばん好きなのは牛タン。厚切りとか薄切りとかいくつか種類があるじゃないですか。とりあえず全部食べます(笑)。家ではやらないですね。

 1回だけやったんですが、1週間くらい焼肉のにおいがとれなかったんです。窓も開けて換気もバッチリだったんですけど、壁ににおいが染みついたみたいで。なので、もう二度とやりません(笑)」

宮沢氷魚 撮影/齋藤周造

これに癒されてます

散歩は好きで毎日やりたいのですが、朝ドラ中はできなくて。休みの日に長いときは2時間とか歩くのですが、何も考えず歩く時間が自然とリフレッシュできるんです。あと、最近キャンドルを買いました。お風呂に入ったあとはキャンドルだけで生活しているんです。芯の部分が木の棒みたいになっていて、火をつけるとバチバチ鳴るんです。その音を楽しみつつ、ロウソクから出る匂いも楽しみながら癒されてます」


ヘアメイク/石川ユウキ(Three PECAE) スタイリスト/庄将司