栗山千明

 6月4日に石川県で開催された『金沢百万石まつり』での栗山千明の対応が、波紋を呼んでいる。

「これまでゲスト出演する芸能人も含めて撮影が可能だったにも関わらず、今年は開催直前に突然撮影NGだと発表されました。それに伴い、恒例の写真コンテストも中止になり、地元客を中心に不満の声が殺到してしまいました」(スポーツ紙記者)

 週刊女性の取材に栗山の所属事務所は、

一般の方の撮影を御遠慮頂きたい旨は、今回の御依頼を頂いた際にお伝えし、承諾して頂きましたのでお引き受け致しました》

 と撮影NGを条件にオファーを受けたと回答している。

「栗山さんは2020年に大手芸能事務所から独立。現在はマネージャーと二人三脚で活動していますが、過剰なまでにイメージや肖像権を守ろうとした結果、失敗してしまったともっぱらの評判ですね。イベント出演などに関してノウハウのある大手事務所であれば、地元客の反感を買うような行動は取らなかったはず」(芸能プロ関係者)

事務所退社にはデメリットも

 芸能界の働き方改革もあり、ここ数年は芸能人の事務所退社ラッシュが起きているが、独立後の仕事量に差が出始めている。 2018年末にジャニーズ事務所を退所し、シンガーソングライターとして活動する元関ジャニ∞の渋谷すばるも、今年3月いっぱいでレコード会社との契約が終了していたことが明らかになった。

「アーティストはCDリリース時にはプロモーション活動を行いますが、渋谷さんは非協力的だったといいます。ジャニーズ時代のマネージャーが独立後も渋谷さんのマネジメントを行っていますが、マネージャーやレーベルのスタッフがプロモーションの大事さを訴えても、姿勢が変わらなかったことも契約が更新できなかった理由だと聞いています」(レコード会社関係者)

和傘に加え日傘をさして移動車に乗る栗山千明の周りには、撮影自粛を呼びかけるスタッフが

 渋谷と同じく、アイドル出身ながら仕事を増やしているのが元AKB48の前田敦子だ。

「AKB48時代は気難しい性格で知られていましたが、結婚や出産、独立を経験したことで“どんな仕事でも挑戦したい”というスタンスに変化。実際、地上波や配信、単館系の映画まで作品の規模に関係なく精力的に出演。今春からはフジテレビ系『ポップUP!』でコメンテーターを務めたり、『アクターズ・ショート・フィルム2』の1作品で監督デビューも果たすなど、活動の幅を広げています」(テレビ局関係者)

優秀なブレーンがいてこその独立

 米倉涼子は独立後にNetflix『新聞記者』で主演を務めたほか、人気シリーズ『ドクターX』(テレビ朝日系)を継続。現在も新たな配信ドラマ作品を撮影中だと報じられた。

独立当時は日常の業務をすべて1人で行っていましたが、オスカープロモーション時代にチーフを務めていた敏腕マネージャーが合流したことで、俳優業に専念できる環境になったことも大きいようです」(前出・芸能プロ関係者)

 独立後も活躍できる人と苦戦する人の差は何なのか?

「米倉さんや舞台で実力を磨いた吉田羊さんのように、タレント自身のポテンシャルや自己プロデュース力の高い人は、事務所の力に関係なく活躍できますよね。前田さんはウェブメディアのインタビューで“信頼できる優秀なエージェントさんに支えてもらっている”と語っていましたが、マネージャーなど優秀なブレーンがついているかの差も大きいでしょう」(広告代理店関係者)

 その点で失敗してしまったのが、元NEWSの手越祐也や剛力彩芽なのだという。

「2人とも本人の持っているポテンシャル以上の売り出し方をしているように感じます。手越さんも剛力さんも、本来はイジられたり個性的なバイプレイヤーとして輝くタイプにも関わらず、主役キャラで売り出していますからね。自分のことを過大評価している印象を受けるので、軌道修正が出来ないと今後も苦戦すると思いますよ」(同・広告代理店関係者)

手越祐也

アイドル時代のファンが離れていった

 エンタメ事情に詳しいフリーライターの大塚ナギサさんに、ジャニーズ出身の手越と渋谷が苦戦する理由について聞くと、このように分析してくれた。

「ジャニーズに限らずグループで活動していた人は、グループの“箱推し”やそのグループだから応援しているという人も少なくないので、卒業後にファン離れが起きやすい。特に2人ともライブで輝くタイプですから、ファンが離れてライブに来なくなると活動に直結してしまうので、苦戦を強いられているのではないでしょうか。

 同じジャニーズ出身だと山下智久さんもソロで活動していますが、彼は昔からドラマや映画など映像の仕事も多かった。仮にファン離れが起きていても俳優として評価されているなら、そこまで大きな影響は出ないように思います」

 同じグループアイドルで成功している前田敦子については、

「前田さんは事務所に所属していたときから多くのオファーがあったと思いますが、おそらくAKB48時代のイメージなどを考慮して、事務所側が作品を選んでいたのでしょう。独立したことでNGが減り、それによって役者としての幅が広がったことがプラスに繋がっている印象です」(大塚さん)

 独立する芸能人は増える一方だが、タレントとしての才能だけで生き残れるほど甘い世界ではないようだ。