鎌倉大仏からスタートした日本一周(ゆたぼん公式YouTubeより、一部編集部加工)

「いま、『ゆたぼんスタディ号』で日本一周中なんですけども。神奈川県の鎌倉大仏に来ました!って思ったら閉まってました。明日の朝、また来ます。人生は冒険だ!!」

 ユーチューバー・ゆたぼんが7月3日に自身のYouTubeチャンネル『少年革命家ゆたぼんチャンネル』を更新。【めっちゃスタディしてきた】とのタイトルで動画を投稿し、ついに始まった日本一周企画の模様を伝えた。

 2021年末に「47都道府県をまわり、不登校の子やその親御さんたちと直接会ったり、いろんな人たちと会って学びながら、多くの人たちに元気と勇気を与えたい」として、クラウドファンディングにて資金を募ったゆたぼん。

 結果として車両購入、改装費、そして《日本一周の期間中の活動費用》として487万円を集めることに。当初は新学期に合わせた4月を予定だったものの、格闘技イベントに出場することを理由に延期。およそ3か月遅れでようやく出発となったのだ。

 そして、記念すべき第一歩目が冒頭の観光名所だったのだが、拝観時間外だったのか、初っ端から出鼻をくじかれるゆたぼん。すると翌日に「朝のトレーニングを始めていきます!」と、なぜかスタディ号内に吊るされたサンドバッグを叩き出すシーンが。

 そう、8月にも格闘技イベントに出場予定だけに、練習も兼ねての全国行脚になるのだろう。ちなみに対戦相手は7歳の小学2年生で、ゆたぼんは登校していれば中学2年生になる。

 その後に念願の鎌倉大仏とご対面したあとは、現地の“フリースクール”見学をしてきたことをスタディ号内にて報告。大人が決めたことではなく、子どもたち自身がやりたいことを自由にできる理念に共感したのだろう、「最高やん!」と絶賛するゆたぼん。

 自身の活動も不登校から始まったこともあり、日本一周企画の根本である、神奈川県の“不登校の子やその親御さんたちと直接会った”ことを動画内で紹介するのだろう、と思ったのだが……、

へずまりゅうらと横浜観光に興じるゆたぼん

 画面が切り替わると、登場したのは元迷惑系ユーチューバー・へずまりゅうとその妻の“しいちゃん”、そしてクラウドファンディングで100万円を支援した“赤汁王子”の4人。場所はさらに移動して横浜中華街へ。

 へずまりゅうオススメの中華料理店で腹ごしらえを終えて、赤レンガ倉庫前での記念写真を挟んだ一行は、「勉強しに行くぞ!」と大ハシャギしながらなぜか横浜コスモワールドへ。お化け屋敷やジェットコースターを満喫すると、お次は「これもスタディや!」とゲームセンターに入り浸る4人

 そして夜を迎えた『万葉倶楽部』の足湯で、1日の疲れを癒しながらエンディングトークをする一行。ここでも「楽しみながら学ぶ」「遊ぶことも勉強」などと繰り返すゆたぼんらの後ろに見えるのは、横浜の象徴でもある大観覧車「コスモクロック21」。その時間は、日付を超えて「00:33」を指しているがーー。

エンディングは足湯へ。大観覧車の時計は深夜0時半を指しているが…(ゆたぼん公式YouTubeより)

 ここで神奈川県の次は千葉県に行くことを明かすも、その理由が“彼女ができたらディスニーランド行きたい”という中学2年生らしいもの。すると、1日を振り返って「なんか、いいですね。修学旅行みたいで。学校行ってないと経験できないから」と振る赤汁王子に、

「俺ね、修学旅行ね、行きたかってんけど」とこぼすゆたぼん。コロナ禍の影響から、沖縄県内の小学校では県を跨ぐ修学旅行がができなかった実情を明かす。どうやら、それには参加しなかったようで、

487万円は“修学旅行”の資金なのか

「なら、大阪とか東京とか行って“コラボ”したいな〜。そっちの方が楽しいし、勉強になるなと思って。で、今回も修学旅行みたいな感じで色々勉強してね、そんな感じで。やっぱりスタディ号なんで。スタディを大切にして

 この自らの「修学旅行」発言に思わず笑ってしまう周囲の3人。すると、「今回、遊んだんじゃないですからね!まあ、遊んだけど。まあ、スタディでね。みんなで楽しみながら勉強もする」と、正当性を訴えて旅を終えたゆたぼんだった。

 この動画を視聴したITライターが苦笑いする。

「投稿された16分半の動画の中で、フリースクールの話をしたのは約3分間。それも、ゆたぼんが1人で感想を述べただけで、肝心の見学会の様子を映した映像は流れずじまい。本来のスタディ号の目的を果たした、とは言えないような(苦笑)」

 まだ日本一周企画は始まったばかり。今後もへずまりゅうらは同行するみたいだが、より“スタディ”が含まれた内容になることも考えられる。

「それでも、今回の動画を見てしまうと、ゆたぼん自身が行けなかった“修学旅行”のためにクラファンで資金を集めたのかな、と思えてしまいますね。それと同時に、“活動資金”の487万円は他3人の“旅行代”にも充てられているのかなと。

 そして深夜まで徘徊していたことで、法律の遵守を求めるYouTubeの“未成年者を夜まで働かせてはならない”基準に反しないか、さらには神奈川県では青少年保護育成条例によって、夜11時以降の青少年の外出を禁じているのですが……」

 前出のITライターが指摘するように、神奈川県では夜学、夜勤、塾等の例外を除き、夜11時から朝4時までの青少年は深夜外出を制限し、また正当な理由なく他者による青少年の連れ出し、同伴を禁止している。たとえ保護者同伴でも、日常生活に不必要とされる深夜外出を制限しているようだ。

 不安だらけの「スタディ号日本一周」だが、ゆたぼんは無事に完走できるのか!?