愛子さま('21年12月・成年会見)

 秋篠宮家の長女・眞子さんの結婚で独身の女性皇族は5人になった。今と未来の皇室をお支えになる一員でありながら、彼女たちも一般人と結婚されれば皇族の身分を離れることに……。揺れるお立場にあるプリンセスたちの華麗なるプロフィール【未婚女性皇族ワイド・愛子さま編】。

 天皇家の長女・愛子さまは、昨年12月に成年皇族の仲間入りを果たされた。現在は学習院大学文学部日本語日本文学科の3年生として“学業優先”の日々をお過ごしになっている。

「コロナが猛威を振るい始めた'20年4月のご入学以来、キャンパスに足を運ばれたことは、ほとんどありません」(皇室担当記者)

SNSでご学友とは“相互フォロー”

 ほかの生徒は対面授業やサークル、部活動など“元どおり”のキャンパスライフを謳歌するようになっているが、愛子さまはオンライン授業で“おこもり生活”を継続中。

「若者が集まる大学へ通えば、愛子さまご自身はもちろん、ご両親への感染リスクも高まります。その影響の大きさを考えれば、慎重になられるのも納得できます」(同・前)

 7月末には大学の期末試験が控えている。

「大学の試験は、個々人の努力だけでなく、過去問を共有するなど仲間と乗り越える部分も大きいです。愛子さまは、通学していないことでの“ハンデ”もおありでしょうが、頼れるご学友は複数人いらっしゃるはず」(宮内庁OB)

 幼稚園から学習院一筋の経歴が功を奏しているようだ。

「高校時代にはクラスメートと一緒に、約2000円で食べ放題の格安もんじゃ店に行かれたこともありました。敬宮さまをもじって“トシ”と呼ばれていた愛子さまは、クラスでも人気者でした」(愛子さまの知人)

 若者らしく、インスタグラムも楽しまれている。

「匿名のアカウントで第三者には非公開にしていますが、ご学友とは“相互フォロー”しており、ご自身もマメにチェックされているみたいです。アイドルの『ジャニーズWEST』や元SMAPの木村拓哉さんがお気に入りだという、ごく普通の女子大学生ですよ」(同・前)

「単独公務デビュー」のタイミング

 今年3月に行われた初めての記者会見で、その大らかな人柄が公になった。

「成年にあたっての約30分間の会見では、事前に用意したお手元のメモに視線を落とすことなく、記者たちの目を見ながらお話しになりました。長所は“どこでも寝られるところ”、ご両親との思い出は“海にサーフボードを浮かべて3人で座る挑戦をしたら全員落下したこと”などのエピソードを明かされました」(前出・皇室担当記者)

 皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授は、こう話す。

「聡明で上品、ユーモアがあふれるのは、両陛下ゆずりでしょう。“おっとり型”で、あえて冒険はされませんが、小さくまとまるわけでもない。誠実なご性格だと思います」

 ますます期待が寄せられるのが単独公務デビュー。

「コロナの影響もあるので、デビューのタイミングはまだわかりません。ただ、愛子さまは雅子さまの養蚕作業を自発的に手伝われるなど、公務へのやる気は十分だと拝察します」(前出・宮内庁OB)

 従来の学生生活を送ることができていない愛子さまだが、

「大学での交友関係がすべてではありません。公務を通して、気の置けないご友人や将来の伴侶など、素晴らしい出会いが待っていると思います」(前出・小田部教授)

 始まったばかりの20代。仕事も恋も、充実していくことは間違いないだろう。


小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代皇室史を専門とし、『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』(星海社新書)など著書多数