佳子さま

 秋篠宮家の長女・眞子さんの結婚で独身の女性皇族は5人になった。今と未来の皇室をお支えになる一員でありながら彼女たちも一般人と結婚されれば皇族の身分を離れることに……。揺れるお立場にあるプリンセスたちの華麗なるプロフィール【未婚女性皇族ワイド・佳子さま編】。

 今年4月以降、佳子さまの“公務ラッシュ”が続いている。5月に『みどりの感謝祭』、6月は『産経児童出版文化賞』贈賞式と『障害者ダンス大会ドレミファダンスコンサート』、さらに『日本乳癌学会創立30周年記念式典』に出席された。7月12日からは1泊2日で北海道を訪れて、『全国都市緑化祭』に参加予定だが、これは姉の小室眞子さんから引き継がれた公務のひとつ。

佳子さまも一緒に「決めポーズ」!

「ほかにもお姉さまから『日本テニス協会』と『日本工芸会』の総裁職も受け継ぐなど、内親王として日々お仕事に邁進されている印象です」(宮内庁関係者)

 公務で“佳子さまらしさ”があふれ出た場面もあった。

「ドレミファダンスコンサートでは、満面の笑みで手拍子をしておられ、心から楽しそうなご様子でした。参加グループが会場を盛り上げるために“みんなでポーズをとりましょう!”とステージから声をかけた際、佳子さまも一緒に“決めポーズ”をとられていました。ダンスの曲が変わると、手拍子もそれに合わせてすぐに変えて、持ち前のリズム感を見せていましたね」(イベント参加者の保護者)

 佳子さまといえば、小学生のころはフィギュアスケートをたしなみ、高校からはダンスに熱心に取り組まれてきた。

「高校の文化祭でセクシーなダンスを披露されました。大学では、警備上の問題から学内のダンスサークルへの入会は断念されましたが、かわりに民間のダンススクールに極秘で入会。発表会も参加されました」(秋篠宮家関係者)

ヒップホップダンスを披露する佳子さま。ほかのダンサーたちと比べてダンスは見劣りせず、表現力はむしろ秀でていた

佳子さまが“一筋の光”に

 そうした佳子さまの印象について、日本近現代皇室史を専門とする静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授は次のように話す。

「最近の公務ラッシュによって、佳子さまに対して世間が持つ印象が少しずつ上向いていると感じます。スケートやダンスがお得意な点からして、快活で活動的な面が佳子さまの個性です。自由に伸び伸びお育ちになったぶん、冒険的でやや怖いもの知らずの面があり、控えめだった従来の女性皇族とは違う印象です」

 こうした公務における積極的な姿勢は、過去2回のドレミファダンスコンサートによって引き出されたという。

「“特技が公務に活かせる”と肌で感じられたことが、ご自身の中で大きかったそうです。秋篠宮家への風当たりが強い中、佳子さまのご活躍は一家を救う一筋の光になるかもしれません」(前出・宮内庁関係者)

 前出の小田部教授も、佳子さまへの期待を語る。

「皇族として団体の総裁職に就かれても、会合で挨拶するだけという形式的な公務では、いずれ形骸化して意味がなくなっていきます。疫病や災害などで苦境にいる人々に寄り添われて、励ますような力強い存在になられることを願っています」

 佳子さまはダンスで培った情熱とステップで、より国民の輪の中へ進まれていく。


小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代皇室史を専門とし、『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』(星海社新書)など著書多数