なにわ男子インタビュー

 昨年のなにわの日(7月28日)に、メンバー全員が号泣しながらCDデビューを発表。11月12日のデビュー日には、大阪から東京までチャーター機で移動し、羽田空港のJAL格納庫でデビューイベントを開催と、記憶に残る一年を過ごしているなにわ男子。グループとしても、ソロ活動でも躍進が止まらない7人のファーストアルバムが完成! 

 デビューシングル『初心LOVE(うぶらぶ)』や先日リリースしたばかりの『The Answer』(道枝主演のドラマ『金田一少年の事件簿』の主題歌)『サチアレ』。そして、関西ジャニーズJr.時代のオリジナル曲も収録している。

高橋恭平(以下、高橋):僕はメンバー最速で(レコーディングが)終わりました。全部の曲が僕の音域と合ってたのかなって思います。スタッフさんにも「(声に)合ってるね」って言われる曲が多かったですね。

大橋和也(以下、大橋):恭平と逆で僕は『妄想っちゅーDiscooooooo!!』のレコーディングにかなり時間をかけました。「こんなんどう?」とかスタッフさんと話しながら、いろんなバージョンを録音して。すごく楽しみました!

大西流星(以下、大西):大阪らしい、トンチキソング(遊び心のあるタイトルや歌詞の、エンタメ性の強い曲)をアルバムに入れてほしいと思っていたので、『妄想っちゅーDis cooooooo!!』を初めて聴いたとき、すごくうれしかったです。『ダイヤモンドスマイル』や『初心LOVE(うぶらぶ)』のような王道のアイドルソングだけじゃない、なにわ男子の奥深さを知ってもらえると思います。

西畑大吾(以下、西畑):“Love”“ちゅきちゅき”“アイラブユー”。アルバムや曲のタイトルだけ見ても愛にあふれてる。ここまで愛情表現が豊富なアルバムって、なかなかないんじゃないかなって思えるところが、気に入ってますね。

なにわ男子が思う、意外にキラキラしている瞬間

 リード曲は、Jr.時代からの代表曲を新録した『ダイヤモンドスマイル』。

大西:この曲は、自分たちが思い描く理想のアイドル像を表現していて。なにわ男子として、デビュー以前からテレビ番組やイベントといった、いろんなステージや場面で歌ってきた思い出が積み重なっている特別な曲です。

 いろいろな感情を込めて歌い続けてきたけど、ここでまたブラッシュアップされて、ファーストアルバムっていう、すごくきれいなタイミングでリード曲として世に出ることになって。『ダイヤモンドスマイル』も「俺、リード曲なん!?」って、びっくりしてると思う(笑)。

大橋:聴けば聴くほど、いい曲なんです。ファンタジーな世界観で、例えば歌詞の“プラチナのジェットにのって”とか、どういうことなのかな?って思ってたときもあったけど(笑)、歌ったり聴いたりしてるうちにめちゃくちゃええ曲やなって。

西畑:ミュージックビデオ(MV)では、その“プラチナのジェット”を用意していただけました。歴代の僕らの衣装が飾られた展示場みたいなものもあったり、すごくすてきな作品になってます。大切な曲やからこそ、MVという映像として残るのは、すごく誇らしいですね。

 MVでも、曲のタイトルのようにダイヤモンドのようなキラキラした笑顔を見せてくれているメンバーたち。最近、メンバーが特に輝いていると思った瞬間は?

長尾謙杜(以下、長尾):みっちー!! 『金田一少年の事件簿』で「じっちゃんの名にかけて」って決めゼリフを言う瞬間が最大にキラキラしてた!

藤原丈一郎(以下、藤原):確かに!!  謙杜がキラキラするのは、おねだりしてくるとき。「え、俺も欲しい、ジュース買ってください!」って(笑)。マジで目が輝く。

西畑:丈くんは、カッパのとき!(バラエティー番組で1時間かけてカッパに扮し、大西にドッキリをしかけた)

大西:あれ、めっちゃキラキラしてた~(笑)。(ドッキリが成功して)すごく達成感のある顔をして、輝いてましたね。

西畑あんな丈くん見たことないよってくらい、キラキラしてた(笑)

高橋365日、毎日輝いてますよ。

大橋:丈くんが? 自分が?

高橋:7人全員。ひとりひとり違うキラキラで。

高橋以外の6人:おぉ~!

なにわ男子で八角関係!?

 7色の輝きを放つみなさんが、“ファーストラブ(初恋)”をテーマにドラマや映画を撮るなら、誰が主役でどんな話にしたい?

藤原:主役は、いいこと言った恭平かな。

長尾:確かに恭平が出演する初恋ドラマが、どんな感じになるのか気になる。

道枝駿佑(以下、道枝)ライバルと初恋の人を奪い合ってほしいな。恭平がどんな表情をするのか見てみたい!

長尾:ライバル役は流星くん。“かわいい流星とクールな恭平。ヒロインはどっちと恋に落ちるか”気になりますよね (笑)。

西畑:なにわ男子全員が、ひとりのヒロインに恋する八角関係も面白そう。血で血を洗う初恋をかけた戦いが……。

大西えーっ! なにわ男子の次回作は、7つのオムニバス形式の作品がいい。初めて恋した7人ひとりひとりが失恋していく、ちょっと切ない恋愛物語。それぞれの話にマッチした楽曲も作って。

西畑:流星、本気やな(笑)。

7月23日からデビュー初の全国ツアー
『なにわ男子 Debut Tour 2022 1st Love』がスタート!

藤原:デビュー曲の『初心LOVE(うぶらぶ)』を自分たちのライブで披露するのは初めて。アルバムのタイトルでもあり、ツアータイトルにも入っている“LOVE”をコンセプトにしたLOVEいっぱいなステージになると思います。

道枝:ステージに立つたびに「やっぱりライブが好きだな」と思います。ファンのみなさんからの愛を直接感じられる場所でもあるし、僕らも愛をお届けするので相思相愛な関係で楽しめたら!

西畑:(グループのオリジナル曲が少なかった)Jr.時代とは違って、先輩方の曲をカバーさせていただくことがなくなるので、すごく新鮮です。会場のセットに……これ以上は言えませんが(笑)、喜んでいただけるライブ構成になっています。

長尾:ご当地もののゴハンも楽しみです。以前、宮城に行ったときに飲んだずんだシェイクのおいしさが忘れられなくて、また飲みたい♪

メンバーそれぞれに聞いてみた!

道枝駿佑

・家族のようなメンバーの心配なこと

 (高橋)恭平は心配やね。人見知りなところがあるから。(個人活動で)ひとりで映画やドラマの現場におるとき、どうしているのか気になるな。ちゃんとセリフを覚えられているのか? 大丈夫か?って親みたいな気持ちになる(笑)。

・悩んでいたり、壁にぶつかっていることをいちばんに気づいてくれるメンバーは?

 (西畑)大吾くん。舞台『Romeo and Juliet -ロミオとジュリエット-』のときも『金田一少年の事件簿』のときも最初、慣れずにテンパっていると「大丈夫か?」って、いつも声をかけてくれた。めっちゃ優しい!

・完走したドラマ『金田一少年の事件簿』を振り返って

 推理だけでなく、今回はアクションシーンも多くて、動き回るはじめちゃんをお見せできたんじゃないかと思います。ハードなアクションは大変でしたけど、振り返ってみたら楽しかったですし、とてもいい経験になった現場でした。

藤原丈一郎

・家族のようなメンバーの心配なこと

 長尾はまわりを見ないで歩くので心配! 足元にコードがあったら、結構な確率で引っかかっとるし(笑)。ちょっとおっちょこちょいなんでね、危なっかしいなあと見守っております!

・悩んでいたり、壁にぶつかっていることをいちばんに気づいてくれるメンバーは?

 ジャニーズWESTのシゲ(重岡大毅)とは仕事の話をするけど、悩んでもメンバーには話さないかな。でも、1回ホテルの銭湯で語り合ったみっちー(道枝)は、いろいろ気づいてくれる存在。

・大橋とともにドラマ『消しゴムをくれた女子を好きになった。』(日本テレビ系、7月25日、深夜0時59分スタート)に出演

 僕らなにわ男子が歌うドラマの主題歌『Timeless Love』は、片思いの人への素直な気持ちを歌詞にのせた曲。今、恋をしている人にぜひ聴いてもらいたいです! 撮影現場で大橋は常にセリフの練習をしているので、邪魔したらあかんと思って(笑)。お芝居に集中してもらうためにちょっかいを出さず、(ともに大橋が演じる主人公の親友役で出演する関西ジャニーズJr.内の)Aぇ!group・小島(健)と雑談していることが多いかもしれんな。

長尾謙杜

・家族のようなメンバーの心配なこと

 みっちー(道枝)は同期やし、同い年でずっと一緒に頑張ってきた仲。だからこそ、みっちーがしんどそうなときはひと目見ればわかる。そういうときは「大丈夫か、疲れてるんちゃう?」って言うかも。

・悩んでいたり、壁にぶつかっていることをいちばんに気づいてくれるメンバーは?

 基本的に壁にぶつかったときは自己解決したいタイプ。でも、ちょっと疲れたなっていうときは、だいたいメンバーみんなが声をかけてくれるので感謝ですね。メンバーといるだけで自然と元気になれる!

・TBS深夜ドラマ枠『ドラマストリーム』で7月26日深夜0時58分からスタートする『パパとムスメの7日間』に出演

 僕が演じる大杉健太はサッカー少年。誠実でまじめで恋に奥手なキャラクター。眞島秀和さん演じるパパと飯沼愛さん演じるムスメ・小梅の人格が入れ替わってしまう物語で、ふたりの表情やしぐさがめちゃくちゃ面白いです。笑いとキュンキュンを届けられるドラマ。大杉と小梅の恋の行方にも注目ですよ!

西畑大吾

・家族のようなメンバーの心配なこと

 最近、大橋さんがテレビやラジオでトークが暴走しがちなこと。話を盛りすぎているときがあるので「そのままで大丈夫だよ」って言ってあげたい。

・悩んでいたり、壁にぶつかっていることをいちばんに気づいてくれるメンバーは?

 全員ちゃうかな。「今日はこの子が(テンション)落ちてるな」と思ったら、別になにも言わなくてもみんなでフォローにまわる。「あうんの呼吸」ができる関係になってる。

・出演するドラマ『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』(読売テレビ・日本テレビ系、7月24日、夜10時30分スタート)について

 CDデビューしてから初めてのドラマ出演。僕が演じる豊臣秀吉は、ひとことで言うとチャラいです(笑)。今回のドラマ出演のお話を聞いた日、偶然、廉(織田信長役のKing & Prince・永瀬廉)とゴハンに行く約束をしてて。会ったときに、「俺、秀吉」って話したら、すごく喜んでくれて、うれしかったです。

・『ちゅきちゅきハリケーン』は、作詞を西畑が担当!

 先にメロディーがあったので、音に当てはめていくように歌詞を作ったら、マジで2時間でできちゃいました。ファンのみなさんが聴いたら「西畑っぽい言い回しだなぁ」って感じると思います。TikTokでも動画を流すとスタッフさんから聞いたときに、僕から(大西)流星に振り付けをお願いして。流星は、流行りに対する感性が鋭いので、見事に、覚えやすくて、簡単で、みんな踊ってくれるやろうな~っていう感じのすてきな振りをつくってくれました。

大橋和也

・家族のようなメンバーの心配なこと

 自分も含めて全員のことが心配。体調とか仕事のこととか、いつも「大丈夫かな~」って思ってる。だからって、みんなに直接は言わんけど。なにわ男子なら大丈夫やろって気持ちもあるからね。

・悩んでいたり、壁にぶつかっていることをいちばんに気づいてくれるメンバーは?

 みっちーは、めっちゃ情報通なんです(笑)。メンバーが今、どんな仕事をしてるとか、俺にどんなことが起きたとかを知ってて、「こんなことあったんですよね、大丈夫でしたか?」とか声をかけてくれる。

・アルバム収録曲『Timeless Love』が、単独初主演ドラマ『消しゴムをくれた女子を好きになった。』(日本テレビ系、7月25日、深夜0時59分スタート)の主題歌に

 (13年間、ひとりの女性を思い続ける主人公を演じているため)恋してる歌詞がいいなあと思いました。自分のドラマの主題歌を歌えるってめっちゃうれしいですね。ドラマの内容と(歌詞が)リンクする部分があるので、そこにも注目して聴いてほしいなって思います。

高橋恭平

・家族のようなメンバーの心配なこと

 ドラマ(『消しゴムをくれた女子を好きになった。』)の撮影している大橋くん。僕は、撮影になると関西弁が出なくなるけど、大橋くんは関西弁が抜けないタイプやから。といっても僕も感情移入しすぎるとイントネーションがおかしくなるけど(笑)。

・悩んでいたり、壁にぶつかっていることをいちばんに気づいてくれるメンバーは?

 あんまり悩まないです。悩んでいる時間がもったいないと思うから。頭がそればっかりになっちゃうと、視野も狭くなるし。失敗したことは、次は気をつけようと思って、基本、すぐ切り替えているので、誰にも気づかれないです。

大西流星

・家族のようなメンバーの心配なこと

 みっちー(道枝)。連続で映画とかドラマの撮影をしているから、体力も使うし、どうやって息抜きしてるんだろうって、心配。みっちーの趣味ってドローンだから、気軽にできるわけでもないし、ゲームとかをやってる感じもしないから。

・悩んでいたり、壁にぶつかっていることをいちばんに気づいてくれるメンバーは?

 (高橋)恭平。「今日、元気ないやん」とか言ってきてくれて優しい。自分では気づいてないから、「ああ、そう見えてんねや、じゃあ頑張ろ」と思える。恭平とはノリが合うから、波長とかが似てて、わかっちゃうのかな。

・アルバム収録曲の『シンシア』が放送中の主演ドラマ『彼女、お借りします』(ABCテレビ<関西>、毎週日曜、夜11時55分~/テレビ朝日<関東>、毎週土曜、深夜2時30分~)の主題歌に

 『シンシア』はロック調の曲で、疾走感とエモさがあります。作り込んでというより、思いのまま歌うって感じ。なにわ男子としては新しい試みの曲ですね。僕が演じる木ノ下和也は、自分に自信のない非モテ男子。和也の気持ちで演技をしてたら「鼻の穴が広がってたね」と指摘されて。確かにそうだったんです! ファンのみなさん、演技なので許してください(笑)。

ファーストアルバム
『1st Love(ファーストラブ)』7月13日発売。

初回限定盤1(DVD/Blu-ray)
[2CD+DVD/Blu-ray]4500円、初回限定盤2(DVD/Blu-ray)[CD+DVD/Blu-ray]3900円、通常盤[CD]3000円

取材・文/中川 薫、熊谷真由子、福田恵子