KinKiKids堂本剛、堂本光一(ジャニーズカウントダウン2020−2021)

 7月21日にCDデビュー25周年を迎える、堂本剛と堂本光一によるジャニーズの人気デュオ『Kinki Kids』。先輩・SMAPが迎えることができなかった“25周年の壁”を乗り越えたことで、30周年に向けてますますの活躍が期待される。

 そんな折にスタートしたのが、7月16日、17日に大阪・京セラドーム公演を終えた、コンサートツアー『24451〜君と僕の声』。当然ながら8月6日、7日の東京ドーム公演もチケットは完売。ファンは開催を待ち焦がれていることだろう。

 記念すべき周年コンサートだけに、さぞドーム内のボルテージは上がりっぱなし……と思いきや、大阪会場に足を運んだというレコード会社関係者によると、

「いや、驚きました。長らく他グループのコンサートも見てきましたが、本当にジャニーズコンサート?と思うくらいで(笑)。何がというと、来場ファンの鑑賞マナーの良さですよ」

 コロナ禍で開催中止・延期を余儀なくされ、ようやく再開できたコンサートやイベントにおいて、各主催者が政府等が定めた感染防止対策のガイドラインに沿って運営している。それはジャニーズでも例外ではない。

飛沫防止のためにも“大きな声を出さない”も今や常識ですが、ようやく会えた推しグループを前にすると思わず声を上げてしまうもの。実際、再開されたコンサートの中には終始、歓声に包まれ続けた若手グループもいましたから。

 でも、今回のキンキでは、ほぼ全てのファンが着席したままで、歓声を上げることなく2人のステージを黙々と見守っていたのです。あんなに静かな“フロート”は初めて見ました(笑)」(前出・レコード会社関係者)

銀テープは「ファンの争いを生む」

 “フロート”とは、アリーナ席とスタンドの間などに設けられた外周道を回るパレードで使うフロート車のことで、アイドルが目の前の高さにきて歌うこともあり、特にスタンド席から声がかけられる演出だ。

 さらには度々、ファンを分断していた“銀テ”問題にも変化が。

オリジナルロゴが入ったきらびやかな銀テープを飛ばすと映えるんですが、記念品として持ち帰りたいファンが、自分の席を離れても取りに向かう争奪戦になることもしばしば。かつて剛も“争いを生む”として、銀テ演出を取り止めることもありました。

 今回は“ゴミになるから持って帰ってね”と、相変わらずの光一節でしたが、ファンの節度ある対応に満足げな表情。ようやく“躾(しつけ)”が行き届いたか、とでもいったところでしょうか(笑)」(同・レコード会社関係者)

 “神マナー”を見せたキンキファンだが、皆がデビュー当時の25年前からマナーが良かったわけではなく、剛と光一は幾度となくファンに対して“愛の説教”をしてきた経緯がある。中でも、アイドル誌編集者が「あれは強烈でした」と振り返るのが、2021年7月に光一が言い放った言葉だ。

「光一くんといえば、たびたびコンサートでファンを前に“ドS”っぷりを発揮していますが、そのキャラを超えた発言でザワつかせたことがあります。昨年のソロツアー開催時に起きた、いわゆる“やらかし”と言われる、ファンによるマナーを超えた悪質行為にマジギレしたのです」

必死に寄ってこようとするアホ

 大阪城ホール公演を前日に控えた光一は、会員サイト『Johnny’s web』内のブログを更新すると、移動の際に一部ファンから執拗に追いかけられたことを明かし、ソーシャルディスタンスが叫ばれる中で《必死に寄ってこようとするアホ》《更に同じ機内のすぐ横に乗ってくるキモい人もいます》と綴ってみせたのだ。

「さらにはステージを成功させるために自身もリスクを減らす努力をしていることを訴えて、“自分のコンサートにかける意気込みを踏みにじられている気分です”と、開催自体の有無に影響するような物言いも。これがよほど響いたのか、ファンも以後はマナー遵守を徹底、互いに呼びかけているのでしょう。光一くんの性格上、本当に中止することもあり得ますからね」(前出・アイドル誌編集者)

 2022年5月には『Hey! Say! JUMP』山田涼介が、同じく『Johnny’s web』にてファンの悪質行為に対して《警告です》と批判するような態度を示している。光一が声を大きく上げたことで、マナー向上を訴える動きは後輩グループにも浸透しているのだろう。

 京セラドーム公演のフロートの途中、やはり我慢できずに思わず歓声を上げてしまったファンに、「声を出すな!つまみ出すぞ!」とニヤリ笑った光一。アーティストとファンも“ギブアンドテイク”の関係だけに、コンサートを気持ちよく楽しむためにもマナーを大切にした方がよさそうだ。

 
NHK『アイドル・オン・ステージ』収録にて。この時14歳だった、デビュー前のKinKiKids

 

1994年、ラジオ番組の収録に臨むKinKiKids
1993年5月、NHK『アイドルオンステージ』収録にて。上から男闘呼組、光GENJI、SMAP、KinKiKidsとTOKIO。元メンバーの小島啓(下段、右から4番目)の姿も

 

1996年、TBS系ドラマ『若葉のころ』に出演したデビュー前のKinKiKids
1998年、ANAのキャンペーンイベントに出席したKinKiKids