乱交パーティーの現場となった浜名湖近くの貸別荘

 今年の上半期は、“乱交パーティー”による逮捕者が続出した。

 6月16日、29歳の中学校教諭が一昨年の5月、当時17歳の女子高校生とホテルでわいせつな行為をしたとして、児童ポルノ禁止法違反などの疑いで逮捕された。のちに、この教諭は教育委員会によって懲戒免職の処分を受けている。

 今月9日には、34歳の医師が児童買春、児童福祉法違反(有害支配)、および児童ポルノ禁止法違反(児童ポルノ製造)などの疑いで逮捕されている。容疑者は2020年4月、東京・千代田区内のホテルで、高校3年生の当時17歳の女子生徒との「乱交パーティー」に参加していたのだ。女子高生1人に対して男7人で行われたという。

 そもそも、乱交パーティー事件のさきがけとなったのが、浜名湖近くの別荘を貸し切り、前代未聞の人数で開催されたイベントだった。公然わいせつと同幇助の疑いで男女4人が逮捕された。悪ノリして「全国大会」と称するなど、ハメをはずしまくった乱痴気騒ぎを繰り広げていた。今回はその呆れた詳細を伝えた記事をお届けする。

(以下、2022年6月20日に配信した記事を加筆、修正して再掲載しています)

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 漆黒の闇に包まれた日曜日の午前3時ごろ。静岡県湖西市の浜名湖に面した貸別荘では、いっこうに眠ろうとしない複数の男女が一点を見つめていた。視線の先には……。

「52歳の男が18歳年下の女と全裸で抱き合ってリビングに立っていた。起きていた参加者はわいわい盛り上がり、笑い声が響いていた」

 と、家宅捜索の瞬間を捜査関係者は振り返る。

 貸別荘で「乱交パーティー」を主催したとして静岡県警は6月12日、千葉県習志野市の自称自衛官・A容疑者(54)と同船橋市の自称看護師・B容疑者(51)を公然わいせつ幇助の疑いで逮捕した。

男女120人が昼間から“破廉恥”行為

 驚くべきはその規模。県内外から男女120人が参加し、11日午後から破廉恥な行為を繰り返していたとみられる。

 おもに田渕容疑者が参加者を集め、インターネットの掲示板などを経て参加人数が膨れ上がったようだ。

 パーティーは前日午後3時から始まった。

「40〜50代が中心で、20~60代まで見た目が派手な人や地味な人などさまざまなタイプがいた。基本的に男女ペアでしか参加できず、夫婦や不倫カップル、異性の友人など。主催者が認めた単独参加者もいたが、会場でペアリングするなどしていたようだ。高級車で会場に乗りつけるなど金銭的に余裕がありそうな男女が目立った半面、場違いなほどまじめそうな女性や“そういうパーティーとは知らずに連れてこられた”と話す女性もいた。乳飲み児を連れた参加者もいたから呆れる」

 と前出の捜査関係者。参加費はペアで1万円。会計担当のB容疑者が会場で受け付け、おおむね男性側が支払っていた。

乱交パーティーの現場となった浜名湖近くの貸別荘

「いわゆるスワッピング(※パートナーを交換した性行為)が主体。相手をとっかえひっかえしてもいいし、パートナーがほかの男に抱かれるのを見たい“寝取られ願望”や、他人に自分の性行為を見せたいなど性癖は人によって異なる。一周回って“やっぱり自分のパートナーがいい”と噛みしめるために参加した者もいる」(同・捜査関係者、以下同)

 まずはリビングで、何組かのペアが飲み会のように談笑し、意気投合すると、“このあとどうですか?”などと個室に誘い合っていたという。中高年が中心なのに、張り切ってコスプレをする参加者もちらほら。

40代50代女性がブルマー、セーラー服姿で…

「そういう年齢ではないのにブルマーをはいたり、セーラー服を着る女性がいた」

 会場の貸別荘を予約したのは今年に入って。本格的な集客もほぼ同時期からとみられ、表向きは別荘を貸し切った『令和4年浜名湖フェス』と銘打ち、バーベキューパーティーを装っていた。

「会場の張り紙には『浜名湖フェス』のあとに『全国大会』と付け加えるなど規模の大きさを示唆するふざけた記述もあった。『19時〜乱交タイム』などと細かいスケジュールも張り出され、日付が変わるまでに4、5回パートナーをかえた参加者もいる」

 主催者である両容疑者は“ペア”の体をとり、ゲストをもてなす側として随所に工夫を施していた。

「参加者に食事を提供しており、何時に何を出すという“お品書き”まで張り出していた。日帰り組と泊まり組がいたが、泊まったペアには朝食も出す予定だった。収支が成り立つようにしているが、金儲けが目的というより、趣味と実益を兼ねて旅行気分で盛り上げたい趣向だったのではないか」と捜査関係者。

 張り紙には浜名湖名産のウナギのイラストが描かれていたといい、心底楽しんでいる様子がうかがえる。

 摘発のきっかけは匿名の情報提供だった。現場の貸別荘を訪ねると、地元住民がほとんど近づかない入り組んだルートの奥にあった。湖上を走る初夏の風は爽やかで、鬱蒼とした林と湖に囲まれた2棟の貸別荘はプライベートなバカンスを楽しむのにうってつけだ。

 県警の家宅捜索は後方支援を含め170人態勢。泊まり組約70人が2棟の建物内に残っていたが、ほとんど就寝中だったという。

“美魔女”風のポーズを決める自称看護師の51歳女性(SNSより、編集部で一部加工)

「踏み込んでも起きないので“警察ですが”と肩をたたくなど寝起きドッキリのような感じになった。楽しみつくして疲れていたのだろう。“家宅捜索なので起きてください”と話すと寝ぼけまなこで驚いていた。会場には使用済みのコンドームが1か所にまとめられ山積みになっていた」(同・捜査関係者)

 自称看護師のB容疑者は家賃約6万~8万円のオートロック式ワンルームマンション暮らし。男性住人によると、「単身世帯向けで住人同士の交流はほぼない」という。実年齢より若く見えるため、SNSにアップした画像には《○○ちゃん素敵です!》《外国人女優みたい》と賛美のコメントが多く寄せられている。

 一方、自称自衛官のA容疑者はしゃれた一戸建て住宅に妻と子ども2人と暮らす。

「毎朝、自宅前の周回道路で息子にマラソンの指導をしていたスポーツマンです。柔らかい雰囲気の自衛官なので事務方だろうと思っていました。身体は筋肉質でしたけれども」(近所の女性)

 夫婦で庭いじりをするなど仲がよさそうに見えたという。しかし、ここ半年ぐらいA容疑者の姿を見かけなくなっていたとも……。

3年前から毎年開催されていた

 両容疑者は取り調べに、

「過去にも同じ場所で開催したことがある」

 と供述し容疑を認めている。少なくとも3年前から毎年開催されていたとする情報もあり、捜査当局は経緯を調べている。浜名湖周辺の女性住民は、

「あの貸別荘に120人も入れるのか、と驚いた。かなり狭かったはず。静かでいい場所なのにこんな事件を起こされて残念です」と呆れ顔。

 前出の捜査関係者は言う。

「不特定もしくは多数の人の性的羞恥心をいたずらに刺激する行為を許すわけにはいかない。風光明媚な湖西市を乱交パーティーの名所にされてはたまらない」

 越えてはいけない一線に意識は向かなかったのか。

“美魔女”風のポーズを決める自称看護師の51歳女性(SNSより、編集部で一部加工)
自称看護師の51歳女性(SNSより、編集部で一部加工)

 

 

 

乱交パーティーの現場となった浜名湖近くの貸別荘
バーベキューのできる屋外スペースも