舞台『脳内ポイズンベリー』に全力投球中!八木勇征(FANTASTICSfromEXILETRIBE)撮影/伊藤和幸

「お芝居の楽しさをすごく感じていて。やさしいキャストの方々や頼りになるスタッフのみなさんに支えられて、本当に鍛えていただいています」

 公演中の舞台『脳内ポイズンベリー』に出演中の八木勇征。2人の男性との間で恋に迷う主人公・櫻井いちこ(本仮屋ユイカ)の脳内には擬人化された5つの思考があり、八木は脳内の議長・吉田を演じている。

 ほかのメンバーは、“ポジティブ思考”の石橋“瞬間の感情”のハトコ“ネガティブ思考”の池田、“記録係”の岸。いちこの脳内で日々、会議を繰り広げる彼らは、はたして幸せな道を選ぶことができるのか?

 吉田というキャラクターについて、「議長然として、周りから冷静に見えていなければいけないと、自分で思っているタイプ」と分析する八木。

「だけど実際は優柔不断で、“これはこうだよね?”と、岸さんに頼って右往左往しているんです。でも、いちこに幸せになってほしいという気持ちは誰よりも強くて、一生懸命」

 右往左往している感じを出すために、常にワタワタ、キョロキョロ。視線が定まらない動きを意識しているそう。

「“こいつ、頼りねえ〜”というのが、めっちゃ見えるかもしれないです(笑)」

議長・吉田と自身との共通点は?

八木勇征(FANTASTICSfromEXILETRIBE)撮影/伊藤和幸

「人に対して警戒心が強いところかな。僕は人見知りなので、初対面だとちょっと警戒心が出てしまうんです。慣れれば大丈夫なんですけど。なので、初めての現場に入るときは緊張しますね。でも自分の性格がそうだとわかっているので、頑張って自分から話しかけるようにしてます。そうすれば治るので。荒療治ですよね(笑)」

 八木の脳内キャラの構成は、

「瞬間の感情が7割、ポジティブとネガティブが1.5割ずつ。議長と記録係はいません(笑)」と即答。

「その場の感情でパッと動くことが多くて、まさに“思い立ったら吉日”タイプですね」

 では、最近の“思い立ったら吉日”な行動は?

「(取材日の)おととい、稽古から帰って部屋で落ち着いていたら、“ん? なんかこの感じ、違うぞ?”と思って。疲れてたんですけど、掃除機とウエットタイプのクイックルワイパーで部屋の隅々まできれいにしたんです。めちゃくちゃ汗かきました(笑)。散らかってはいなかったんだけど、整ってない気がしたんですよね。たぶん自分の気持ちを整理したかったんだと思います。終わったらスッキリして満足しました」

3歳くらい年上に見える気がします

八木勇征(FANTASTICSfromEXILETRIBE)撮影/伊藤和幸

 8月16日のインスタグラムでは、「黒になりました」と黒髪姿を披露。「待ってました!!」のコメントが吹き荒れた。ネットニュースでも話題となったが、本人は

「恥ずかしいです、黒髪にしただけなのに……(笑)」と、照れまくり。好きな髪色を聞くと、

「ハイトーンも好きなんですけど、落ち着くのは黒や濃い茶色かな。でも飽き性なので、ずっと同じ色だと変えたくなっちゃいます。あと、色によって見た目年齢が変わるなと思って。黒髪だと、ハイトーンのときより3歳くらい年上に見える気がします」

 また、メガネ男子でもある吉田。八木もメガネ好きで、15本くらい持っているという。

「視力がいいので、全部だてメガネですけど。裸眼で大丈夫なんです。コンタクトもつけたことがなくて。というより、怖くてつけられません(笑)」

 稽古は、まず動きを演者それぞれが考えるところから始まり、これが「とても勉強になった」と振り返る。

「このセリフを言っているときに自分はどう動きたいのか。イメージしながら考えることは、グループ活動にも活かせるなと思って。ライブのセットリストの組み方やどんなステージングにしたいか。こうしたらお客さんにこんな感情を持ってもらえるんじゃないか、とか。この舞台で、考える力を培えた気がします。グループ以外の、しかも長尺の舞台は初めてですが、出演させていただけて本当によかったです。この作品を見て幸せな時間を過ごしてもらえるように、吉田を全力で演じます!!」

リラックス方法は?

サウナで精神統一している時間が好き。精神統一をしようと思って行ってるわけじゃないんですが(笑)、やっぱり整いますね。仕事前だと1時間、仕事の後でも2時間以内には出ます。6時間くらい入る方もいるけど、すごいなと思って。僕、同じところにそんなに長くいられないんですよね」

舞台『脳内ポイズンベリー』

舞台『脳内ポイズンベリー』(c)水城せとな/集英社・フジテレビ

東京・明治座 9月6日まで公演中
大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA
WW ホール 9月10日〜12日

ヘアメイク/富樫明日香