日本一周中に岩手県・盛岡でわんこそばを食べるゆたぼん

“少年革命家”を名乗る不登校YouTuber・ゆたぼんが、9月3日に行われたRepezen FoxxのYouTube生配信に出演した際、現在13歳ながら「九九が言えないこと」を明かし、ネット上に衝撃が走った。

 ゆたぼんの父で自称・心理カウンセラーの中村幸也氏は、過去にゆたぼんが日本の最高学府・東京大学の入試問題を解いていると語るなど、「学校には通っていないが、勉強はできる」と熱心にアピールしていたが、今回の告白により、そんな父の努力が台無しになってしまった格好だ。

「革命ってなんですか?」

 現在、クラウドファンディングで手にした487万円を元手に、専用車「ゆたぼんスタディ号」で日本一周中のゆたぼん。当初の目的であった「不登校児との交流」の様子がほとんど見られず、ネット上では「ただの観光旅行」とブーイングが起こっている中、Repezen Foxxとビジネスリアリティ番組「令和の虎CHANNEL」のコラボ企画「レペゼンの虎」に出演した。

 同企画は、新規事業立ち上げなどの野望を持つ志願者が、Repezen Foxx のメンバーらにビジネスプランをプレゼンし、出資を募るという内容。ゆたぼんは志願者の一人として登場し、≪ハーバード大学に行きたい≫と1000万円の出資を希望したが……。

ハーバード大学に入学するというより、単純に“訪れたい”そうで、具体的には、≪ハーバード大学の中行って、お寿司が食べたい。それが革命じゃないかな≫と語っていました。途中、Repezen Foxxのメンバー・DJふぉいから≪自己満ではあるけど、革命ではないんじゃない?≫と疑問を呈される場面がありましたが、≪いやでもなんか、見てる人からしたら、「こいつすげぇな」ってなるんじゃないっすか≫とすぐさま反論。

≪おもしろいし、すげぇなってなることを全部革命って言い出したら、革命の価値が下がる≫という追撃にも、≪革命ってなんですか?≫ときょとん顔で返し、スタジオを爆笑させていました。ゆたぼんは、革命の意味を知らないにもかかわらず、“少年革命家”を名乗っていたわけで、これには多くの人が驚きを隠せないのでは」(芸能ライター)

 ゆたぼんは、出資希望額の1000万円を、ピースボートによる渡航費、塾費、食費などにあてるというが、その中で「≪九九を覚えるため≫のお金も必要だといい、その値段を600円と設定した」(前・同)そうだ。

「その際、Repezen Foxxのメンバーに促され、ゆたぼんは九の段を唱えることに。9×1=1、9×2=18、9×3=27、9×4=36、9×5=45まではなんとかクリアしたものの、9×6でつまずき、一気に9×9=81まで飛んで、無理やりフィニッシュしていました。父親の中村氏が、たびたびゆたぼんの“勉強好き”をアピールしていただけに、一般的に小学2年生で習う九九が言えないことには、衝撃を覚えてしまいます」(前・同)

東大の問題も解けると豪語する父親

 2019年5月5日付の「琉球新報」に登場した当時10歳のゆたぼんは、不登校を選択したきっかけについて、小学3年生の時に宿題を拒否したところ、先生から放課後や休み時間にやるよう強制されたことを挙げ、≪担任の言うことを聞く同級生もロボットに見え『俺までロボットになってしまう』(と思った)≫と述べていた。

 ネット上では、ゆたぼんが単なる勉強嫌いで学校に通わなくなったという言説が広まったが、「中村氏はこれに反論するように、ゆたぼんは高校で習う勉強を先取りしているなど、頭脳明晰であることを喧伝し始めた」(前・同)という。

日本一周中に岩手県・盛岡でわんこそばを食べるゆたぼん

 例えば、2020年8月16日には、Twitterに

≪ゆたぼんのことを勉強嫌いと勘違いしてる人多いけど、ゆたぼんは強制的に勉強させられるのが嫌いなだけ。だから嫌々学校にも行かないし、宿題もしない。でも自分がやりたいって思ったら30分で積分をマスターするし、東大の問題も解く。大切なのは子どもの可能性を信じて1人の人間として尊重すること。≫

≪ゆたぼんは学校に行ってないけど友だちたくさんいるし、女の子にも人気あるし、東大問題解けるし、100万円以上稼いでるし、色んな経験を通して社会性だって身につけている。ゆたぼんを批判してるアンチってそんなゆたぼんに嫉妬して、ゆたぼんに学校行かないで成功されるのを恐れているだけだと思う。≫

 と投稿している。

“九九が言えない”のはネタ?

≪30分で積分をマスター≫≪東大問題解けるし≫というのは、大阪大学基礎工学部出身のYouTuber・はなおでんがんの授業を受けるYouTube企画『ゆたぼんが高校で習う積分を30分で卒業?最強のはなおでんがん先生登場!』『【歴史的瞬間】ゆたぼん、東大の問題解けるまで帰れませんでまさかの天才発動!感動したっ!!』の話をしているのでしょう。

 確かに、中村氏の言っていることに間違いはありませんが、どちらも先生役のはなおでんがんに手取り足取り指導してもらったからできたのであって、九九が言えないとなると、やはり勉強が嫌いなのではと思ってしまいます」(ウェブメディア編集者)

 また中村氏は、ゆたぼんがホームスクリーニングを行っているとも主張してきたが、「その効果を疑うネットユーザーが散見される」(前・同)という。

ゆたぼんとへずまりゅうが中華に舌鼓(本人のYouTubeより)

 Twitterには、ゆたぼんの九九が言えないという告白を受け、

≪家では掛け算教えてもらわなかったのかな…≫
≪1日1時間勉強してる!って言ってたのは何だったのか≫

 といった困惑の声のほか、

≪学校は行かなくてもよいが、勉強はしなきゃならないよね≫
≪義務教育を否定する前に最低限の学力は必要だと思いますよ≫

 など、ゆたぼんに勉強を促すコメントも見受けられる。

一方で、ゆたぼんが≪ハーバード大学の中行って、お寿司が食べたい≫というトンチンカンな野望を口にしていたのも含め、『九九が言えない』は真っ赤なウソで、“ネタ”ではないかと疑う向きもあります。

 というのも、『レペゼンの虎』の終盤、ゆたぼんは出資希望額を1000万円から600円に変更し、その理由を≪俺、九九勉強したいんで(それに600円をあてる)≫と語っていたんです。最初からこのオチありきのネタだった可能性は確かにある。ただ、もしそうだとしたら、ゆたぼんは、父親が必死にアピールしていた“勉強好き”のイメージを自ら崩壊させたことになりますが……」(前・同)

 ゆたぼんが今後、自身の本当の学力を示す機会はあるのだろうか――。

 

 

ゆたぼんの父・中村幸也氏のツイート
ゆたぼんの父・中村幸也氏のツイート

 

 

 

「これも勉強や!」とゲームセンターに興じるゆたぼん(ゆたぼん公式YouTubeより)
大樹町にあるパン店でのイベントポスター