パスタ同士のゆとりをもたせるために、たっぷりのお湯でゆでるのがコツ。パスタ200gに対して水2Lがベストだ

 9月17日は「イタリア料理」の日!イタリア料理の定番としてパスタがあるが、「パスタ」と「生パスタ」は一体何が違うのか。知って楽しい、おもしろ雑学をお届け。

Q. パスタと生パスタ、なにが違う?

A. 乾麺のパスタは原料が決まっているのに対して生パスタには原料の制限がありません(株式会社淡路麺業 広報担当 林亜妃子さん)

 イタリア語で料理を意味する「クチーナ(cucina)」を「9(ク)1(チー)7(ナ)」と読む語呂合わせから、9月17日はイタリア料理の日とされている。

 イタリア料理といえばなじみ深いのはパスタ。そしてそれより少しオシャレな雰囲気なのが生パスタだ。このパスタと生パスタにはどんな違いがあるのだろう。

 生パスタの製造をしている株式会社淡路麺業の林さんによると、

「いちばん大きな違いは乾燥させているかどうかですが、実は原料にも違いがあります。乾麺のパスタはセモリナ粉というパスタ用の粉と水のみでできているのに対し、生パスタは出したい食感や風味によって、小麦粉や卵を入れます。

 そのため、生パスタは乾燥パスタよりも麺の風味が強く感じられます。乾燥パスタは長期保存ができるよう、原料をシンプルにしているのです」とのこと。

 乾麺のパスタは保存しやすいのがうれしいが、生パスタのもちもちとした食感も捨てがたい。ふだんよく使うのはコスト面でも安めな乾燥パスタだが、生パスタのような食感にする方法はない?

「『水浸けパスタ』が人気です。乾麺全体を水に浸け、2時間ほどおきます。水の量はパスタの3〜4倍が目安。パスタが白っぽくなったら水をきってから1分ほどゆでると、もっちり食感のパスタに」と林さん。

 生パスタと比べると味は落ちるが、ゆで時間が1分ですむため、非常時にも便利だ。