『頂点を、つかむ。』スローガンと井口資仁監督(公式インスタグラムより)

 2022年シーズンの優勝はおろか『クライマックスステージ』進出を逃し、3年ぶりのBクラスに転落した『千葉ロッテマリーンズ』に、追い討ちをかけるような“内紛”が報じられた。

 10月11日に『FRIDAYデジタル』が配信した【千葉ロッテ「3年ぶりBクラス」を招いた”女性スタッフ”の正体】と題した記事によると、マリーンズを退団した井口資仁(ただひと)前監督がシーズン中にベンチ入りさせていた“女性スタッフ”をめぐって、チーム内に亀裂が生じていたというものだった。

「2年連続に2位から迎えた今シーズンは『頂点を、つかむ。』のスローガンの通り、井口監督はもとより、河合克美オーナー代行兼球団社長も本気で“優勝する”と宣言。チーム一丸となって臨んだシーズンでした」

 とは、現場に出入りする野球担当のスポーツ紙記者。結果として、“球界の至宝”こと佐々木朗希投手の“覚醒”が話題になったものの、マリーンズはまさかの5位でフィニッシュ。その責任をとって井口監督が辞任を発表すると、河合球団社長も追うように退団することに。

 では、『FRIDAY』からチーム内の不協和音を生んだと指摘された、ベンチ入りする“女性スタッフ”は何者なのか。

 どうやら、ファンの間ではシーズン早々に話題に上がっていたようだった。

チームジャンパーに身を包んだ女性が、たまに井口監督の側に立っているのがテレビでも映っていて、サポーターの中でも“誰か?”と話題になっていましたよ。試合前練習でも、選手たちとも打ち解けた様子だったので新しい広報さんなのかなと。

 マリーンズが得点すると、ベンチの誰よりも喜んでいてかなり目立っていましたし、“ベンチにかわいいスタッフがいる”“まさか監督の愛人?”なんてウワサも飛び交ったりして(笑)」(マリーンズファン)

球団社長の娘がベンチ入り

 記事によると、この“女性スタッフ”はヨガ講師としつつも、チームには《メンタル面のケアを目的にベンチ入り》していたとある。トレーナーの1人ということだろうか。

「メンタル・フィジカルも含めて女性トレーナーを起用する球団は多いですね」とスポーツジャーナリストが明かすように、細やかなケアが期待できる女性の起用自体は珍しくはない。マリーンズには、もとより長年選手のメンタルをケアを専門とする別の女性トレーナーも在籍していたようだ。

 問題は、このベンチ入りが許されているスタッフが「河合前球団社長の娘」だということだ。

「ベンチ入りの枠は限られているわけで、社長の権限で娘をねじ込んだ、ということでしょうか(苦笑)。フロントによる現場介入は球団によってはままあることですが、フライデーさんが指摘するように、本当に女性が外国人選手を含めたチーム事情に口を挟んでいたとしたら、不満を漏らすコーチがいたとしてもおかしくはない」(前出・スポーツジャーナリスト)

 一方で、報道を受けてネット上にはさまざまな意見や憶測が飛び交っているのだが、その中で“チーム関係者”からも擁護の声も上がっているようだ。ネット事情に詳しい芸能ライターによると、

「某ネット掲示板には、“○○さんがいるとチーム全体が明るくなってた、ぎくしゃくなんてしてない”“俺ら選手とか他のサポーターとかはマジで感謝してる”と、女性スタッフの名前を出して擁護する、まるで“マリーンズの選手”を名乗るような書き込みが見受けられたのです。もちろん匿名で真偽の程は確かではありませんが、中には“女性スタッフは悪くはない”と反論したい人もいるのでしょう」

 前出の野球記者も、この“女性スタッフ”の人なりについてこう評する。

「自身も元アスリートで、体幹やバランスを鍛えるアスリート向けヨガのインストラクターも務める“Rさん”は、以前より“メンタルストレングストレーナー”の肩書きでチームをサポートしています。『マネージャー』登録でベンチ入りするようになったのはGW後だったと記憶しています。

 もちろん、チームサポートが主な仕事ですが、明るい性格と笑顔で若手からは“お姉さん”として慕われる、高校野球のマネージャーのようなチームを盛り上げる存在だと聞いています。それに美人ですからチーム内にもファンがいたはず(笑)」

映画に出演、大胆な濡れ場シーンも

 ファンの間でも話題になっていただけに、この“Rさん”の美貌はかなりのものだとか。「実は一時期、“芸能人”として活動していたこともあるみたいですよ」とは、前出の芸能ライター。

「2010年公開の、新種のウイルスを題材にしたサイコ・ロマンス映画でヒロイン役に抜擢され、女優経験がほとんどないにも関わらず大胆な男女のシーンにも挑戦しています。そんな迫真の演技もあってか、同作は映画賞も受賞する話題作になりました」

 また同じくして、映画やゲームにもなった人気絵本が原作のアニメ版にも、朴ロ(部首が王へんに路)美や釘宮理恵、山寺宏一ら錚々たる顔ぶれが揃う中で、役をもらって声優としても出演経験があるようだ。

当時の河合社長は、ロッテ本社の常務取締役を務めるとともにマーケティング統括も担っていましたから、広告業界や芸能界とも少なからず関わりがあったと思います。もしかすると“口利き”してもらった可能性はなきにしもあらず(笑)」(同・芸能ライター)

 ところが、芸能界での活動期間は短く、以後はヨガインストラクターとしてスポーツ関連の場で活動する機会が多くなり、必然的にアスリートのサポートに携わるようになったというわけか。

「ヨガはメンタルケアにもつながると聞きますから、アスリートのメンタルサポートもしたいと考えたのでしょう。インストラクターとして活動しつつ、通信教育で心理学を学んだみたいですね。当時は国家資格である公認心理師の取得を目標としていたと言いますから、プロチームのサポートに抜擢されたくらいですし資格を取ったのかもしれませんね」(前出・野球担当記者)

周囲から“特別扱い”と見られる

 何はともあれ、マリーンズ“内紛”の一因ともされてしまったRさんだが、井口前監督、河合前球団社長が退いたことで、新体制が整えられれば自ずとチームから離れてしまうのかもしれない。

 前出のスポーツジャーナリストは、「プロ野球チームといえども、フロントや現場も含めて足の引っ張り合いがあるということ」と代弁する。

そのRさんが本当に優秀な人材だったとしても、“球団社長の娘”の肩書きを持っていることで周囲からは“特別扱い”と見られてしまい、それをおもしろくないとする人物が有る事無い事を吹聴したとしても不思議ではない。

 ただ河合さんの方針だったのか、それとも彼女の希望だったかはわかりませんが、まだ裏方としてチームに帯同させるならまだしも、堂々とベンチ入りして目立ってしまったのは、そこは戦略ミスになってしまったのかなと」

 遅かれ早かれ“美人すぎるマネージャー”として話題になっていたのかもしれない。

ヨガインストラクターとしてプロフィール公開しているRさん(編集部加工)

 

女優として映画出演していたころの“Rさん”(YouTubeの映画告知より、編集部加工)
女優として映画出演していたころの“Rさん”。大胆な濡場も(YouTubeの映画告知より、編集部加工)

 

千葉ロッテマリーンズ退団を表明した、河合克美オーナー代行権球団社長